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〜34章〜 最後の審判

人が少ない警察内部をズカズカ進む狩真



終夜「・・・、なぁ。大丈夫かよ?」


狩真「心配するな。ここに侵入する前に監視カメラの映像はダミーにすり替えたし、警報器も電源を落としておいた。」



こいつ、ルパンみたいな野郎だなぁ



狩真「貴様、今俺を泥棒みたいだと思ったろ?」



・・・読心術かよ



そんなやり取りをしている間に、ともきの独房の前に着いた




ともき「・・・終夜!?来てくれたのか!!」



終夜「当たり前だ!!その代わり、これが終わったらちゃんとここに戻ると約束しろ。お前は、ちゃんと罪を償うんだ。」



ともき「・・・わかった。」



狩真「よし、行くぞ。」



ともき「てか、あんた誰だ?」



終夜「後で話すから、今はほら。早く。」



移動中に狩真の事や、これからのことを話した



ともき「俺が指名手配になる前に東京に向かおう。」



終夜「そうだな、じゃないと新幹線に乗れなくなるだろうし。今からならギリギリ間に合うかな?」



狩真「そんなリスキーなことしなくていい。」



終夜「じゃあどうするんだよ?」



ブロロロロロロロ



終夜・ともき「・・・へ?」



狩真「俺のヘリで送ってやる。」



俺達の上空にヘリが来ていて、上からロープがだされた。

狩真に促されるまま、俺達はそのヘリに乗り込んだ




ともき「・・・」


終夜「・・ともき。」



今お前はどんな気持ちだ?




ブルルルルブルルルル


狩真「はい?」


?「今彼はどんな様子かしら?」


狩真「これはこれは、そちらからの連絡はなるべく避けていただくように申し上げていたはずですが?」


?「すみません。でも、気になって」


狩真「今は後ろにいます。」


終夜「おぃ、なにこそこそしてる?」


狩真「いや、なにも。」


終夜「・・・?」



狩真「それでは失礼します。」


ピッ









ーパンドラ所有ビルー



ハーデス「ん~?失敗ぃ?おゃおゃぁ、ナイトが二人もいてなんとも情けない。」



アフロディーテ「うっさいわねぇーー!!それよりも、ケルベロス!!!でてきなさいよぉ!!」



ケルベロス「はい。なにか御用ですか?」



アフロディーテは、ケルベロスの眼球にナイフを突きつけた



アフロディーテ「あんた、あたしを舐めてんの?ビショップ風情がナイトの心配とはいいご身分ねぇ!?」



ケルベロス「これはこれは、なんとも。」



アフロディーテ「あんたがプロメテウスをよこさなくてもあたし一人で十分だったのよ!!」



ケルベロス「・・・クスッ。」



アフロディーテ「なにがおかしいーーーー!!?」



ケルベロス「それで、この結果ですか?」



アフロディーテ「・・・ぁあ?」



ケルベロス「いゃ、失礼。貴方は先程私一人で十分と仰いましたね。しかし、現実はどうですか?プロメテウスを寄越しても失敗ではありませんか。」



アフロディーテ「ぎぎぎ・・・」



ケルベロス「結論だけ申し上げます。貴方が一人で行っても結果は変わらなかった・・・ということですね。」



アフロディーテ「ケルベロスーーーーー!!!ぶっ殺ぉーーーーーーーーす!!ぁあーーーー!ーーーーーーーあああああああ!!」



アフロディーテのナイフがケルベロスを貫いた



アフロディーテ「ぎゃっはぁーーー!?ざまぁないわねぇーーわ!?」



しかしアフロディーテが貫いたのはケルベロスの上着だけだった



アフロディーテ「んぁ?どこだぁ?」



ケルベロス「私はここです。」



アフロディーテが声がした上を見るとケルベロスはシャンデリアに乗っていた



アフロディーテ「いつのまに!?」



ケルベロス「フフッ、それでは私も反撃といきますか?」



クロノス「それぐらいにしときなよ。二人とも。」



アフロディーテ「ゼロ!?」



ケルベロス「・・・失礼します。」



ケルベロスは、急ぎ足で部屋の外にでて行った



アフロディーテ「なんでよぉ!!?ゼロ!!」



クロノス「まぁまぁ、仲間なんだからさ。」



アフロディーテ「あのクソ、必ず殺す。」









ケルベロスは、ビル内の廊下を歩いていた



ケルベロス「まったく、下品な女ですね。」



?「あら、あたしは嫌いじゃないわよ?」



ケルベロス「まったく、ここはパンドラのアジトだという事をわかっていますか?幻影天使・・・いえ、こう言うんでしたね。ファントム・エンジェル。」



ファントム・エンジェル「クスッ、ケルベロス。あなたは変わったわね。昔と比べて。」



この女は、全国指名手配中の犯罪者

通称、ファントム・エンジェル

白いドレスを身にまとう女性

その雰囲気は、異様異質異物。まるでこの世のものとは思えないほどのオーラがあった

彼女が何者なのか。

この時は、ケルベロスですら彼女の正体について知らなかった



ケルベロス「そうですか?」



ファントム・エンジェル「フフッ、えぇ。今はなにを考えているのかしらね。」



ケルベロス「べつになにも。」



グライアイ「大変だぁーーー!!ケルベロス!!」


そこに、ビショップであるグライアイが走ってきた



ケルベロス「まったく騒々しい。何事です?」



グライアイ「警察がここにきたんだ!!」



ケルベロス「!?」



グライアイ「やべーよ。あ!!俺はゼロに伝えてくる!!」



ここがバレるなんてありえない

内部の者が秘密を漏洩した?

いや、それ以外なら!?



ケルベロス「ファントム・エンジェル!!これは貴方の仕業ですねーーー!?」



いない?・・・まったく、貴方の方がなにを考えているのかわかりませんよ。






パンドラ所有ビル屋上



そこには携帯電話で喋る幻影天使の姿があった



ファントム・エンジェル「えぇ、彼らは今大慌てよ。これで貴方の気も少しは晴れたんじゃなくて?グレゴリウス教皇殿?」



ピッ



ウーーーーーウーーーーー



ファントム・エンジェル「あら?もうお着きとは早いわね。」






氷夜「ここだな。前原達は裏をおさえろ!!俺たちは正面から行くぞ!!」



前原・渡辺「はい!!」



氷夜「突入!!」




クロノス「ぁ~あ、ばれちゃった。」


クイーン「どうするの?まずいわよ。こんなの、予定外だわ。」


クロノス「いいじゃないか。イレギュラーが起きてこそ・・・」


クイーン「・・・?」



クロノスは、ゼロの仮面を被った



ゼロ「ゲームに相応しい。」



ゼロは、漆黒のマントを翻し高らかに反逆の一歩を歩きだした

彼には、責任があるのだ

彼の思想に共感しついてくるものを守る責任が・・・




そしてーーー



その女は上から世界を見下ろし言うのだった




ファントム・エンジェル「フフッ、ゼロ。貴方にもそろそろ訪れる頃かしらね。人をたくさん殺した貴方への・・・ドゥームズデイがね。」









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