〜33章〜 復讐
ドッペルゲンガーを知ってるか?
自分にそっくりな奴らしい
俺の目の前にいるのは、自分じゃねぇが瓜二つだ・・・
ルシファー「・・・アリス!?・・??」
馬鹿な!?
生きて・・・
いゃ、ありえない!!
アリスは俺が・・・俺が
プロメテウス「感動の再開だぁ!!さぁーてアリス、あの男になにか言うんだろう?」
プロメテウスに言われるとアリスはひたひたとルシファーの方へ歩いて行った
アリス「・・・輪廻」
ルシファー「・・・」
アリス「輪廻!!」
アリスは、涙目で俺に近づいてきて飛びついた
輪廻「・・・アリス。」
懐かしい・・・
この腕の温もり、なにもかもが・・・
サタン「あかん!!逃げろぉ、ルシファー!!」
扉から勢いよく入ってきたのは、七つの大罪の一人のサタンだった
輪廻「・・・サタン?」
アリス「・・・キヒッ」
ブシャーーーーーーーーーーーーーー
輪廻「な・・・」
なんだ?
俺は、どうなってんだ?
どうして、血をふいてんだ?
サタン「ちっ、遅かったか。」
プロメテウス「はっはー。」
ルシファー「・・・テメェ、・・・ガァ・・ハァハァ。なにを・・」
俺の背中から血が溢れてくるのに今気づいた
身体が熱い
アリスは俺を見下すように立っていた
アリス「痛いでしょう?お姉ちゃんはもっと痛かったんだ!!」
ルシファー「・・・なんだと?」
ナイフを握りしめ物凄い形相で俺を睨みつけてくるアリス
・・・お姉ちゃんだと?
なんのことだ・・・
ーーーでも、それ以上に妹が大事なのーーー
!?
そういえば、あいつ・・・
妹がどうとかいっていやがった・・・
まさか・・・そんな
ルシファー「お前に聞きたいことがある。お前は、アリスじゃねぇな?」
ルシファーは、地面にふしながら問いかけた
アリス「キヒッ、え~そうょ。あたしはあなたの知ってるアリスの双子の妹。なんで刺されたか分かるわよね?」
そぅか、やっぱりアリスじゃないんだな
!?
なんなんだこの気持ちは!!
むしがよすぎるだろうが!!
サタン「ここらでひいてくれるか?」
プロメテウス「本気で言ってんのか?」
サタン「あぁ。本気や。」
サタンはそう言うと、箱を差し出した
プロメテウス「話がわかる奴は好きだぜ!?」
ルシファー「・・待ちやがれ!!」
プロメテウスは、箱を受け取るとクビをくいっと窓に向けてアフロディーテを抱えて出て行った
サタン「さて、・・・と。」
ルシファーは、足を掴みながら喋った
ルシファー「貴様、なぜ渡した?あのジジイがんなこと許すのかよ!?」
サタン「早く治療しねぇと手遅れになるで。あとなぁ、グレゴリウス教皇をジジイゆうのやめや。」
ルシファー「んなこたぁどうでもいいんだぁ!!なぜ奴らを逃がした!!しかも、あれはーーーガハッ」
サタンはルシファーを無言で殴り飛ばした
サタン「えぇか、落ち着け。ここは、京園寺家の敷地内でここにいるのはおれらにとって失うわけにはいかねぇんだ。わかるな?」
ルシファー「・・・ぁあ。けど、アリスが!!」
サタン「わかってる、あの子はお前にとってなにかあるんやってこともな。けど今やることはお前の傷の手当や。」
ルシファー「・・・あ、やべぇ。頭が、・・・、ていうか、あの箱渡して・・・どうするんだよ?」
サタン「な~に、心配すんなや。俺を誰やおもてんねん?」
プロメテウス「はい、はい。えぇ、手に入れましたよ。これから戻ります。はい。では。」
アリス「・・・」
アリスは不服そうな顔をしていた
プロメテウス「ふふ、心配ないよ。あの男への復讐劇の舞台はもっと華やかであるべきだ。いずれとどめを刺すといい。」
そう言うと、プロメテウスはアリスの頭をくしゃくしゃとなでた
アリス「へへ。」
プロメテウス「そうさ、今はこれを手に入れた。これさえあれば……!?」
アリス「どしたの?」
プロメテウスの右肩から血がでていた
プロメテウス「なんだと?誰だ!?でてこい!!」
サタン「俺らの仲間は優秀や。」
ルシファー「ぁあ?」
マモン「はい、そこまで。その物、こっちに返してくれるかな?」
プロメテウス「ぐ・・・。貴様。」
俺に傷をつけたのはこいつじゃない。
音もなかったのは、遠すぎたからだ。
つまり、今俺たちがいる場所を見ているスナイパーがいるのか!?
アフロディーテ「やっちまうよぉ!?」
アリス「うん!!相手は一人だしね。」
プロメテウス「よせ!!・・・。」
俺の肩を撃ち抜いたのは威嚇だ
恐らくこのスナイパーは相当の腕の持ち主だろう
要求に逆らえば・・・全滅か
プロメテウス「わかった、返すぜ。ほら。」
マモン「話がわかる奴は好き、だっけか?」
プロメテウス「チッ、嫌味な野郎だぜ。ひくぞテメェら。」
マモン「お疲れ様、もういいよ。わざわざ、遠いところ呼びだして悪かったね。ベルフェゴール。」
無線機で話すマモン
ベルフェゴール「いぃや、気にするなよ。」
ー大阪府警前ー
狩真「よし、行くぞ。」
終夜「はいょ。」
待ってろよ、ともき。