表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/66

〜31章〜 嘘の世界

終夜「・・・はぁ?」



脱獄させてほしい。

そう言ったともきの顔は真剣だった。



ともき「実は・・・」











ー東京ー


雄大「結婚!?」


舞花「うん!!この前話した先輩が凄くいい人で昨日のデートで結婚しようって!!」


雄大「でも、お前まだ学生だろ?それなのに・・・しかも早いなぁ決めるの。」


舞花「まぁねぇ~!!雄大も早く彼女作りなよぉ~?青春は待ってはくれんぞ!?」


雄大「いやいや、おめでとう。素直に祝福するよ。」


舞花「ありがとう!!結婚式には来てよね!?」


雄大「当たり前だろ!!」


舞花「ありがとう!!」











ー大阪府警ー



終夜「結婚ねぇ。」


ともき「俺は、ここを出てあいつに幸せになれよって言いたいんだ。」


終夜「・・ょ、。」


ともき「・・え?なんて言ったんだよ。」


終夜「好きなら好きって言ってしまえよ!!好きって言える相手がいて、手を伸ばせば届く距離なんだろ?世の中にはなぁ、言いたくても不可能なやつだっているんだぞ・・」



俺は、麗のことをおもいだしていた

俺が、麗を好きだったのかもしれない・・

けど、俺にはどうすることもできない

だからだろうか、妙にむかついたのは・・

だが、随分と身勝手な話だ

自分で殺しといて、今更好きでした

なんて・・・笑えねぇなぁ

自分のクソさに反吐がでる




ともき「・・それができるならそうしたいよ!!でも、結婚前のあいつにそんな事を言っても混乱させるだけだろ!?それにあいつは俺の事を知らない・・」



これも八つ当たりだな



終夜「だったらなんなんだ・・・。」


ともき「・・?」


終夜「確かに、世の中にはモラルが必要だし俺はモラルのない奴が嫌いだ。・・・けどな、自分の気持ちに嘘をついて自分自身を納得させる奴・・・そんな奴大嫌いだ。」


ともき「終夜・・・、お前・・。」


終夜「・・・」


俺はともきに言っていたが自分にも言っているような気がした。

・・いゃ、この時の俺は少なくとも自分に言ったのだろう。麗を死なせてしまった俺から俺への言及・・・



ともき「それだけじゃないんだ・・実は・・・。」





ー数日前ー



警官「成川ともき、お前に面会だ。出ろ。」



それは、俺にとって終夜に俺のことを話して捕まった時から随分と日にちがたった頃だった。

この時の俺は生きることを諦め人生に投げやりなっていた。



重たい扉を開けると懐かしい顔があった。



舞花姉「・・・久しぶりね。ともき。」


ともき「・・舞花姉・・・。」


二度と見ることはないと思っていた。

この一枚の透明な壁を隔てて俺と舞花姉は座っている。

オシャレで可愛らしい服装な舞花姉、それに比べ俺はみすぼらしい囚人服。

こんな俺をどんな風に思っているんだろうか

人を殺した犯罪者の俺を・・・



舞花姉「ともき、ごめんね。」


思わず体がビクついた


ともき「・・・なにがですか。」


舞花姉「こんな事にともきがなるなんて・・・、嘘をついて舞花を傷つけないようにって。」


ともき「気にしないで下さいよ。俺はあの時それが最善な事だと思っただけなんで。」



俺はこんな時まで嘘を言うのか



舞花姉「ほんとうはお母さんも連れてくるはずだったんだけど・・・」


ともき「・・・仕方ないですょ。犯罪者に会いに行こうなんて・・・ね。」


舞花姉は、ぎゅっと拳を握りながら下を向きながら言葉をだしてるみたいだった

その姿が、俺を苦しませる



舞花姉「今でも、舞花の事好きでいてくれてるのかな?」



この質問にどんな意図があるのか

それがどんなものでも俺はーーー



ともき「・・・さぁ、今はもぅ分かりません。」



嘘だ


そんなの嘘だ・・・



舞花姉「ぅうん。ごめんね。変な事聞いて。」


ともき「・・・気にしてませんよ。それより、今日はどうしたんですか?」



俺はなるべく明るく聞いた



舞花姉「うん。・・・ともきには、伝えておかないといけないかなって思って・・。」


ともき「・・・」


舞花姉「・・・二週間後に舞花が結婚するの。」


ともき「・・・へぇ、・・おめでとうございます。・・・それは、良かったです。」



俺の体は、震えていた。

なんなんだ・・吐き気までしてくる!?

ちくしょう、おさまりやがれ!!!



舞花姉「本当にこんな事になってしまって・・・ごめんなさい。時間が経てば、あなた達はもう一度結ばれると思ってたのに・・・こんな・・・・」


舞花姉は、涙を流しながら俺に謝っていた。

俺はそんな風に言われるべき人間じゃないのに・・・

人を散々殺して自分の気持ちを落ち着けた俺はクズなのになぁ

俺は・・・



舞花姉「・・それでね、舞花の結婚相手っていうのが・・・。」















終夜「元暴力団組員!?」


ともき「・・・ぁあ。」


終夜「・・・なんなんだよ、いったい。そんな結婚相手なら舞花さんのご両親は反対するだろ?」


ともき「いや、それを知ってるのは舞花のお姉さんだけなんだよ。相手の男が舞花姉に二人で会って相談したらしいんだ。」


終夜「相談?」


ともき「あぁ。自分は暴力団組員なんて事をしていたけど、舞花さんを幸せにできるかってさ。」


終夜「そんなの無理だって言ったんだろ舞花のお姉さんは!!」



ともきは、どこか諦めのような悲しみにも似た瞳をしていた



ともき「・・いや、相手の男が舞花の事すごく大切にしてるみたいだし、なにより舞花がすごく好きになったらしい。そんな舞花を見ていたら無理ですなんて言えねぇよな。」


終夜「そんな・・・」


ともき「まぁ、相手の男もまっとうな職につこうと頑張ってるらしい。」



ともき・・・、お前



終夜「・・・。」


ともき「まぁ、仕方ねぇよ。殺人者と暴力団組員じゃあなぁ・・・。」



ともきは、無意識なのか意識的なのか自分と相手を比べた

その姿が、俺を苦しませる・・・



ともき「問題は、ここからなんだ。実は相手の男組に黙って抜けてきたらしくて、その暴力団組員達が血眼で探してるらしいんだ。」


終夜「・・・つまり・・?」


ともき「結婚式を邪魔するかもしれない。」



そういうこと・・・か。



ともき「頼む!!俺を脱獄させてくれ。」


終夜「お前が止めると?そんな事、警察に頼めばいいじゃねぇか。」


ともき「これは、完全に俺の自己満足だ。警察に頼めば確かに一番いい形で収まるだろう。けどな、違うんだよ。」


終夜「・・・なにがだよ。」


ともき「俺が作った嘘の世界は、俺が守らなくちゃ駄目なんだ!!他の誰でもない・・・この俺なんだよ!!!」



ともきの言葉が、責任をとれていない俺を責める・・・

俺は、麗を殺した罪をまだ償えていない

その方法すら思いついていないのに・・・

ともきは、自らが犯した罪を償おうとしてる



ともき「罪には・・罪でしか償えないんだ。」


終夜「・・・」








ともきと話した後、俺は外に出た



終夜「罪の償い方・・か。」


俺にもいつか訪れるんだろうか?

この大罪を償える日が・・・



警察署の出口を出たとき思いがけない人物がいた。



狩真「久しぶりだな。」


終夜「げぇ!?お前は、目つき悪お!?」


狩真「・・・狩真省吾だ。今回の依頼主の関係上俺とお前は味方だ。」


終夜「・・・はぁ。」





罪の償い方は、人それぞれだがどんな方法で罪を償おうとしても一生罪は消えない



俺は消えない言葉を直後に聞く事になる











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ