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〜23章〜 リスキーゲーム

前原「そういえば、もう一つの止める方法ってなんなんすかね?」


氷夜「さぁな。くっそ!!俺はなにもできないのか!!」





ー東京ー


雄大「・・・は?」


?「ですから、このゲームで大阪全ての大学生の命がかかっています。」




一時間前


西「雄大!!講義が終わったら屋上に来てよ。」


雄大「なんで?」


西「そこで、僕の秘密を教えるよ。」


俺は、こいつの口車にのった。


ガチャ

屋上のドアを開けると西の姿はなく代わりにハット帽子をかぶったひょろっとした男がいた。


?「どうも。雄大くん。」


雄大「誰だ?お前は。」


?「始めまして。パンドラ所属階級は、ビショップ・・・名は、キマイラ。」


雄大「・・・はめられたわけか。」


キマイラ「いやいや、貴方にはこれはむしろチャンスなんですよ。ご友人を助けるためのね。」


雄大「!?」


キマイラ「私と勝負して下さい。これで。」


キマイラは机にかかっていた布をとった。


雄大「チェス?」


キマイラ「えぇ、殴り合いなとどいう野蛮なものではなく知性の勝負といきましょう。」


雄大「それで?友人を助けるとは?」


キマイラ「実はーーーー」









麗「やるじゃない!!」


終夜「ハァハァハァハァ、だろ?」


男子100m走に出場し一位をとった。


終夜「これでも運動は昔からやってんだぜ?」


麗「これなら、優勝できるわ!!」


終夜「いゃ、そんな簡単にはいかないみたいだ。」


司会「凄い!!凄すぎる!!真聖夜大学断トツの一位っだぁあーーーー!!」


女子100m走に出場しているあの子は、さっきの可愛い子だ。

ほんと、可愛い・・・


麗「なによ!!あの女、速すぎよ。」


終夜「あ、現在順位が発表されてんぞ。」




現在順位


一位 真聖夜大学


二位 冥羅上元大学


三位 九流宗大学


……


十三位 建立大学




終夜「上等じゃん?」


麗「ど・こ・が?」


ジリジリと終夜に近づく麗


終夜「顔怖ぇよ、あと近い。」


終夜「まぁ、十三位なんて俺等の大学からしたらすげーだろ?」


麗「一位じゃないと意味がないのよ。」







雄大「・・な、んだと?」


キマイラ「ふふふ」


雄大「終夜、三四、綾乃さん。みんな・・・」


キマイラ「では、ゲーム説明ーーー」


ガン!!


キマイラ「胸ぐら掴まないで下さいよ。」


雄大「なにがしたいんだ?テメェら、パンドラは!!」


キマイラ「熱くならないで下さい。落ち着かないと思考はまわらないでしょ?って一年前に貴方が私に言ったことですよ?」


雄大「ぐぐぐぐっ、」


キマイラ「では、ゲーム説明です。爆弾の解除方法は二つ。建立大学の優勝、そしてもう一つは貴方が私にチェックメイトをかけれたら爆弾は解除します。そしてこれだけではゲームに面白みがないので貴方の駒が私の駒をとるたびランダムで会場を選び爆弾を一つ解除します。」


雄大「俺が駒をとられれば?」


キマイラ「(ニャ)なに、反対ですよ。貴方が、駒をとられるたびにランダムに会場を選び一つを爆破させます。」


雄大「!?やはり・・・というべきか」


この条件はかなりリスキーだ。

駒を一つもとられずに勝たなければ犠牲者がでる。


・・・


不可能だ


キマイラ「参加いたしますか?」


雄大「拒否ができるのか?」


キマイラ「可能ですよ?しかし、その行動の意味が分からない貴方じゃないでしょう?」


雄大「チッ、・・・」


キマイラ「話が早くて助かります。なお、ゲームの途中退出はできません。持ち時間は、三時間です。」


雄大「・・・ぶっ倒す!!」


キマイラ「ゲームスタート。」










終夜「ふぅーーー、つかれたー。」


麗「たく、だらしない。」


終夜「はいはい、すんません。」




司会「次は、男女ペアの二人三脚です!!参加される生徒の方は開始地点まできて下さい。」



終夜「ふーん。」


次って、二人三脚なのか。


麗「いくわよ!!終夜。」


終夜「あ?俺は、参加してねぇーよ。」


麗「あたしがあんたの名前を書いたのよ。」


終夜「あぁ?なにしてんだよ!!」


麗「あ、あたしとペアだから。」


終夜「あぁーーーーーーーーー?」







第二十四会場裏



氷夜「ふぅ。」


前原「いいんすかねぇ?警察は動くなって言われたのに・・・。」


氷夜「それを鵜呑みにできるか。それに、今大阪中の警官を全会場に配置している。俺たちはここの監視だ。」


前原「はい。」


氷夜「・・・」


しかし、本当にどうする?

これだけの規模の行事、大勢の人間を一斉に避難させるのは無理だ。

しかも、民間人に知らせたらパニックになって爆弾が爆発する。

いったい、どうすれば・・・

そういえば、奴の言っていた建立大学とはあの連続殺人の犯人がいたところだな。

何か関係するのか?



?「あの?ここは関係者以外立ち入り禁止なんですが。」


見ると、係員の腕章をつけた女の人がこちらにきた。


前原「あ、すいません。」


係員「競技をご覧になりたいのでしたらあちらの階段を上がってください。」


前原「分かりました。」



氷夜「・・・」


前原「氷夜さん?」


氷夜は、係員の方へ振り返った。


氷夜「それだけですか?」


前原「?どうしたんすか。」


氷夜「貴方が係員なら分かるでしょう。私達が一般人じゃないことぐらい。」


係員「なんのことですか?」


氷夜「この場所は、係員と学生選手しか入れない。私達のこの見た目はどうみても学生じゃない。そして、係員の腕章もつけてない。普通なら、私達は不審者扱いするんじゃないかい?」


係員「そんな事ありませんよ。実は大会運営者の方から、爆弾の設置された会場に警察の方々がいるのでと、通達がありました。」


前原「あ、そうでしたか。やりましたね!!氷夜さん、それなら運営側と連絡を取り合って連携できますね!!」


氷夜「・・・」


前原「氷夜さん?」


氷夜「その女の身柄をおさえろ。」


前原「なにいってんですか?この人は・・」


氷夜「馬鹿野郎!!警察上層部が極秘裏に動けといってきた事件だぞ!!その内容が外部に洩れるわけがない。」


前原「じゃあ・・・この人は?」


氷夜は、銃を構えた。


氷夜「貴様は誰だ!!」


係員の女の身体が震えだした。


係員「んく、・・・んくく。」


係員の女は腕を下から上にゆっくり上げた


氷夜「うぐっ!?」


気がつくと氷夜の腕に果物ナイフぐらいの刃物が突き刺さっていた。


係員「んくぁあはははははは!!ばぁれちゃったぁああああーーーーー!?」


氷夜「貴様は・・まさか?」


係員「当たりだよ。久しぶりだねぇ?氷夜。」


係員の女は、自らの顔をはぎだした。


ビリリリッ


?「ぷはぁー~ー。やっぱり疲れるわー、変装ってぇ。」


前原「な、なんな・・んだ。」


氷夜はナイフを抜き、血のでる腕をおさえながら相手を睨む


氷夜「アフロディーテ!!」


アフロディーテ「はぁー~ぃ?!あなたのアフロディーテちゃんでっすよー!!」




この再開は、一年ぶりの因縁の再開だった。

















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