〜22章〜 乱戦祭
カタカタカタカタ
打ちっぱなしコンクリート造の部屋で一人パソコンをうつ男
?「・・・体育祭か。呑気な話だ。」
?「そう言わないでくれるかしら。あれで結構みんなやる気だしてるしね。」
?「なぜ?」
?「一位には、賞品がでるそうよ。」
?「ふーん。」
体育祭もとい、乱戦祭当日
終夜「豪華ハワイ旅行!?」
三四「そ!!だから、いくらあんたが相手でも勝ちを譲るわけにはいかないの。じゃ、後でね。」
麗が俺の胸ぐらを掴む
麗「いいわね?必ず優勝するわよ!!」
怖!!この女怖!!
終夜「たく、なんでそんなに必至になるんだよ。つか、麗は誰と行くんだよハワイ。」
麗「ボン(照)だ、誰でもいいでしょ!!そりゃ、あんたと行けたら・・・…ボソボソ…。」
終夜「はい?聞こえねぇよ!!」
バッチーン
終夜「痛ってぇ。ぶつなよ!!たく、なんなんだ。」
麗「知らない(プイッ)」
終夜「はぁ?」
クラスの男子「れいさーーーん!!頑張りましょうね!!ハワイ一緒に行きましょう!!」
クラスの男子「馬鹿!!れいさんは俺と行くんだよ。」
クラスの男子「なにをーーー?」
麗「まぁ、皆さんあまりご無理なさらないようにお願いしますわね。順位なんて何位でも皆さんの汗と努力が優勝ものですわ!!(ニコッ)」
クラスの男子「麗さん可愛すぎだーーーーーーーーーーーーわーーー!!」
終夜「ヘッ!!」
相変わらず馬鹿な男ども
終夜「ほんじゃ俺受け付け行って学校名書いてくるよ。」
早くこの場から逃げたいし
終夜「お願いします。」
係員「はい。頑張ってね。」
終夜「どうも。」
さてと、開始までまだ時間あるな~
どうすっかなー。
?「お願いします。」
係員「はい。頑張ってください。」
終夜「うわ」
思わず声がでるくらいの美人がそこにいた。
?「・・・?」
やべ、じっと見てたら目があった。
?「クスッ」
あ、行っちゃった。
しかし、三四や麗以上に美人だったな~
いやー、上には上がいるもんだな
と、こんなこと思ってたら麗にまた殴られるな
麗「遅いわよ!!早く、始まるでしょ!!」
終夜「へーへー。」
ー大阪府警ー
氷夜「・・・」
前原「あんまりこんつめすぎても、進むものも進まないっすよ。」
氷夜「あぁ。」
ーープッ
?「あーあー。聞こえてますか~?」
前原「なんだ?このふざけた放送は?」
?「あー、大阪府警のみなさん。こんにちは。我々は、パンドラです。」
氷夜「!!放送は!!どこからだ!?」
前原「多分、放送室だと・・」
氷夜「チッ」
前原「あ、氷夜さん!!」
氷夜「ハァハァ」
どういうことだ?この警察のアジトに真っ正面から攻めて来たのか?
?「えー、只今行われようとしている乱戦祭、あ、体育祭か?ま、どっちでもいいか。そこの各会場全てに爆弾をしかけた。会場は全部で100箇所以上でーす。」
氷夜「放送室・・。ここか!!」
バンッ!!
氷夜「誰もいない?・・。」
なるほどな、これはただの録音テープ。
なら、止めるわけにはいかないか。
?「これは、ゲームです。爆弾を全て同時に止める方法が二つあります。一つは言う必要がないとしてーって、気になるか?まぁ、気にしないで下さーい。それよりも、もう一つですが・・・」
運営会長「えー、それでは第54回体育祭を始めます。皆さん、スポーツマンシップにのっとり頑張って下さい。」
麗「やってやるわ!!」
三四「よーし。」
綾乃「怪我しないといいなー」
終夜「めんどー・・ふぁーわぁ。」
運営会長「それでは、開催!!!」
?「建立大学が優勝することです。建立大学が優勝することでいっせいに爆弾のタイマーが外れ止めることが可能です。あ、タイマー設定について言っておくと、最終競技の終了一分後でーす。つまり、建立大学以外の大学が優勝するとその一分後にボーンです。」
氷夜「ふざけやがって。」
?「あ、もちろんだけど貴方方警察が動いた時点で爆発させますよー。では、なにもできない無力感に浸りながらまっててくだーさい。」
ーブチ
氷夜「・・・」
前原「しかし、本当にパンドラなんですかね。なんか怪しくないすか?」
氷夜「パンドラだ。間違いない。あの声、忘れるわけがない。‘‘アフロディーテ’’あの忌々しい女の声だ。」
前原「な!?」
氷夜「奴は、隠す気なんかまるでない。声を変えなかったのはこれがパンドラによる本物のメッセージだということを伝えるため。そしてもう一つは俺への挑発・・・。」
前原「挑発?」
氷夜「・・・アフロディーテは、霞姉さんを死においやった張本人だからだ。」
前原「!?」
ー最下層ー
クロノス「んー~ーんー~ー」
クロノスは髪を弄りながら笑みを浮かべていた。
クロノス「さぁ、パンドラの止まっていた時が再び動きだす。我が名は時間神クロノス!!」