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〜19章〜 棺桶

狩真「それで?ターゲットはどこだ?」


ケルベロス「今頃はーーー」


狩真「なんだ、そんな事なら俺が手を下すまでまでもないじゃないか。」


ケルベロス「私は、臆病者でしてね。目的は必ず遂行しなければ気が済まないんです。その爆殺ゲームで夜羽終夜が死ななければあなたがとどめをさしてほしい。」


狩真「石橋を叩きすぎて割らないようにな。」


スタスタ





グライアイ「あの男使えるかな?」


ケルベロス「’’赤雪ロシア事件’’ってわかるか?」


グライアイ「あぁ、50人もの人間が雪積もる寒い日に殺され赤色の雪が積もったっていうあれか。」


ケルベロス「それをやったのが今の男だ。」


グライアイ「じゃあ!!」


ケルベロス「あぁ、今日が夜羽終夜の最後だ。」








ブロロロロロロロロロ


終夜「どこに連れて行く気だ。」


俺と京園寺はあの会場を離れ、今ヘリでいどうしている。


京園寺「私が所有している無人島さ。」


終夜「そこで・・・殺し合いを?」


京園寺「あぁ。その島は監視カメラがいたるところにしかけてある。」


終夜「なるほどな、そこで俺たちをさっきの連中が見てるってか」




ー30分後ー


京園寺「着いたよ。」


終夜「あっつい、なんだ?どこだよ、まだ春だってのに。」


京園寺「さて、このゲームはお互い島のはしから始まる、ここから左右にわかれて旗が立っているとこがスタート地点だよ。」


終夜「じゃあ、左。」


京園寺「右か、夜羽くん。」


終夜「あ?なんだよ」


京園寺「お互い、後悔のないようにしよう。気づいたらお互いに死体なんて事はよくある話しさ。」


終夜「死んだら気づかねーよ。」


京園寺「余裕だね、僕は震えて足が・・・動かないって・・のに」


終夜「・・・」


余裕?ばかにしてんのか・・クソったれが!!こちとら今だに現状把握も追いついてねーってのに。


京園寺「では、また後で。それから開始の合図は僕が打ち上げるからね。」


終夜「・・・了解」


さて、自分の武器のスペックを理解しておくか。爆弾は、計6つ。たしか、タイマー式を選ばされたんだよな。

やっぱり、時限爆弾のようなものか?

ボタンが一つあるだけのただの黒い箱のような爆弾。

多分、ここを押したらタイマーが入る仕組みだろうな。


終夜「あ、旗が立ってる。」


ヒューーぱーん


終夜「開始・・・か。」


開始か?だって?なに慣れてんだよ、これは殺し合いなんだぞ。それなのに俺は・・・

もし、奴の爆弾が俺にあたれば・・・し?


死ぬ、・・死


終夜「は、・・はは、絶対・・・嫌だ」


カサッ


終夜「!!」


コロンコロン


終夜「これは、ばくーーーーーー」


ドガッーーーーーーーーーーーーーーン


パラパラパラパラ


京園寺「やったか?」


終夜「はぁはぁ、な・・なんて威力だよ」


京園寺「!!そこかぁ!!」


終夜「ぅあ~~~~~~~~、あいつなんで平然とできるんだよ!?」


コロンコロンコロン


ドガッーーーーーーーーン










真城「・・・」


?「今回も大盛況ね。」


真城「いいんですか?アメリカのトップ女優がこんな小汚いところにきて。」


?「んふふっ、真城・・あなた少しみない間に随分と成長したわね」


真城「そうですか?エレナ」


エレナ「昔は、陸もあなたも私のあとをついてくるだけの子供だったのに」


真城「あなたは、相変わらずですね。人との間に一定の距離を必ずおく。」


エレナ「大人はねぇ~いろんな顔を持ってるのよ。」


真城「そうですか。」


エレナ「それより、あの契約書。」


真城「あぁ、気づきましたか?これには法律上の効果は及びません。」


エレナ「やっぱり」


真城「民法第90条により、公序良俗に反する、つまり社会的に不当な契約などの法律行為は、無効にできる。こんな紙切れに騙されるのは、世間知らずなただの子供ですよ」



ビリビリビリビリ


エレナ「いいの?破いちゃって。」


真城「えぇ、目的は果たしました。」


夜羽終夜を逃がさない、逃げ場のない棺桶がね・・・






終夜「冗談じゃない、なんなんだ。ハァハァ、人に爆弾なんか」


!?


ちょっと待てよ?なんで京園寺はあんなに早く俺に近づけたんだ?

開始の旗の場所までスタート地点から五分以上はかかった。なのに京園寺が俺のいる場所に来たのは一分もかからなかった。

向こうの旗はこっちの旗の直線上に旗が立てられてなかった?

確認するか。








終夜「ハァハァ、ハァハァ、間違いない。あいつのスタート地点には真新しい足跡。奴はここに来た」


そして、俺の場所までは






終夜「ひぃひぃ、ハァハァ、なん・・てこった、確かに森を抜けて直線上にはあったが十分以上かかった。」


つまり、これは・・・







終夜「この島には、俺たち以外にもひとがいる!?」


なんてこった・・・


・・・これは、仕組まれた殺し合いだ

京園寺に有利なように誰かが代わりに開始の合図をうった。

俺は、京園寺に騙された。



京園寺「気づいたか?」


終夜「どういうことだ?」


京園寺「もういいぞ、でてこい。」







アレス「ンフフフ、ひひひひゃゃーーーようやくかぁ~あー。夜羽終夜!!覚悟しろよ一年前の恨み晴らしてくれるわぁー」


終夜「はぁ?だれだよ」


アレス「・・・忘れたふり?くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」


終夜「ナイフ?」


あのキチガイ野郎馬鹿でかいナイフを!!


京園寺「すまないな、これはシナリオ通りだ。」


終夜「???」


アレス「しねぇーーーーーーー」



終夜「うわーーー!!」




ドーーーーーーーーーーーーーーーン





真城「さようなら、夜羽終夜。」








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