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〜11章〜 パンドラ

前原「・・・この人が元老院。」


思っていたより若いな


氷夜「久しぶりだな、クロノス」


クロノス「んー、あぁ氷夜くんか。何かな?死刑執行が確定し、残り時間も少ない僕に緩やかな暇さえ与えてはくれないのかい?」


氷夜「説明口調でベラベラと動く口だな」


クロノス「ハハ、人と話すのは久方ぶりなんでね。嬉しいんだよ。」


氷夜「どの口が言う。フン、まぁいい。貴様に聞かなければならないことがある。」





わ!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


司会「ありがとうございます。続きまして、我が幻霊灯一座の一番人気の水中ビックバンです」


三四「すごーい、さっきのでかい水槽だょ」


彩乃「なにが始まるのかな?」


ブーーーブーーー


終夜(ケータイ?)「どうした?」


雄大「事件だ。多分この会場の何処かに無差別に人を殺める仕掛けがあるはずだ。」


終夜「どういうことだょ。犯人は?どうしてそんなこと知った?犯人と会ったのか?」


雄大(言えるかよ。だって、お前は・・・)


終夜「おい!雄大‼」


雄大「犯人から犯行予告のメールが届いた。顔は見てない。」


終夜「仕掛けって、ヒントは?」


雄大「多分、人目の多い場所に設置されてるはずだ。」



三四「うわー、すごいすごい‼ねぇ終夜も見なよ~ねぇ~」


終夜「うるせぇな、こっちは今それどころじ・・・」


なんだ・・・あれ


終夜「三四、あの空中にあるでかい玉なんだ?」


三四「あーあれね。あれは、水中ビックバンの目玉最後にあれについてる導火線に火をつけて大量の泡が会場をつつむの」


終夜「聞こえたか?雄大」


雄大「あぁ、十中八九あれだろうな」


終夜「すぐに係りの人に言ってくるよ」


雄大「バカ‼遠隔操作でやられたらお終いだぞ」


終夜「あ、そぅか。」


雄大「いろんな可能性を考えろ」


まぁ、普通に考えたらあれは爆弾だろうが。

さて、どうするか・・


終夜「会場の人間に気づかれずにあの玉をなんとかする方法なんて・・。」




アレス「えぇ、奴には何かあると教えました。まぁ、それが一年前の大量殺人に使用されたものだとは夢にも思わないでしょうが」


?「了解」


アレス「ふふふっ、今宵が我らパンドラのイースターだ。あははははははははははははははははははははははははははははははははははーーーーーーーーー‼」





クロノス「知らない」


氷夜「くっ、もう一度聞く“リバース”という人物に思い当たることはないのか?PCのチャット関連だ。」


クロノス「あのさー、僕がいくら天才でも知らないものはしらな〜い。」


氷夜「そうか、邪魔したな」


クロノス「・・・フッ」




雄大「今なんて言った?」


終夜「三四と彩乃さんを連れて逃げよう」


雄大「バッ・・会場の人間は?どうするんだよ‼」


終夜「・・。」


雄大「見殺しにするのか?ふざけんなよ‼」


終夜「欲張るな!!ただの学生が人の命を助けるなんて簡単じゃないんだよ、警察に任せよう。」


雄大「・・・・・お前は彼女たちを連れて逃げろ。俺は、なんとかしてみるよ。」


終夜「おい!!雄大。」



プルルルルプルルルル


前原「はい?」


雄大「雄大です。今行われている幻霊灯一座のマジックショーに不特定多数の人間に危害を加える犯行予告が僕に届きました。」


前原「なっ・・何だって?」


雄大「急いで周辺の人々を避難させて下さい。」


前原「分かったよ。氷夜さんーーー」


氷夜「なるほどな」


前原「でもなんで雄大君は仕掛けられてる物が分からないのにどうやって・・。」


氷夜「似てるんだよ。」


前原「なにがですか?」


氷夜「・・・いゃ、何でもない。」


雄大「さーて、どうすかっな。」


終夜「たく、手伝うよ」


雄大「終夜、なんでここに。」


終夜「お前が残るからだろ。昔から無茶しやがって。」


雄大「三四達は?」


終夜「まだいるよ、この会場の中に。だから、さっさとやろうぜ。」


雄大「あぁ、じゃあ作戦を言うぞ。」


終夜「もう思いついたのか?流石だな。」


雄大「さっき係りの人にショーの流れを聞いた。時間がない手短に話すぞ。」


終夜「頭悪いんで自信ねぇっす。」


雄大「数秒だけあの玉の下に水槽が運ばれる、その瞬間を狙って球を支えているひもをちぎる。」


終夜「方法は?」


雄大「サッカーボールで球に当てて落とす、だからちぎるというより引きちぎるが正解かな。その後終夜が急いで水槽のふたをしめてくれ。」


終夜「そんなにショックをあたえて大丈夫か?爆弾とかだったら・・。」


雄大「大丈夫だよ」



多分、一年前と同じならな




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