~10章~ 狂宴の幕開け
三四の事件から数週間がたった。
終夜「さて、と。」
俺は学校にいく準備をすませ、テレビをつけた。
テレビ「以前から問題になっていた異常犯罪について明花女学院側が隠ぺいを認めました。この事に、学校長はーーーーー」
終夜「・・・やっと・・か。」
まぁ、隠し事はいけないってことかな。
ピーンポーン
終夜「はい。」
三四「あたしじゃよ。」
終夜「・・・なに?」
三四「マジックショー見に行こうよ!!」
終夜「いつ?」
三四「今度の日曜日。綾乃も誘って~、そっちは雄大を誘ってね。」
終夜「あいつは忙しいんだぞ。しかも、俺だってこんな体だしさ~。」
そぅ。俺は例の件で体がぼろぼろなので現在病院の杖をついて移動してる。ていうか、杖をつくだけですんだことに俺は、ビックリだけど。俺の体も意外に頑丈なのだろうか。
三四「大丈夫だって!!」
終夜「何でお前が大丈夫ってわかるんだょ。」
三四「なんとなく~。」
こいつは・・・まったく。
終夜「わかった。いくよ。」
ー大阪府警本部ー
氷夜「リバース?」
前原「はぃ、先日のストーカー事件の犯人はその【リバース】というPCのチャットで知り合った人間の計画通りに動いたそうでして。」
氷夜「・・・」
雄大「リバース」
氷夜「雄大くんはどう思う?」
雄大「情報量が少なすぎて解釈のしようがありませんね。」
前原「ごめんね、いつも知恵貸してもらっちゃって。」
雄大「いぇ、私も勉強になります。」
前原「確かに雄大君の言う通り情報が少ない。もっと調べてみるよ。」
氷夜「ネットワーク・・・か。」
ー日曜日ー
三四「うわ~~~。人多い~~~。」
綾乃「そぅだね~。・・・ねぇ、夜羽くん呼んでくれた?」
三四「もちろん。本人は、ブーブー言ってたけどね。」
綾乃「それって、来たくないって?」
三四「違うよ。怪我したからブーブーだって。」
綾乃「・・・迷惑だったかな。」
三四「んなことないって!!あの万年暇人根暗マンサーが迷惑なんて・・・痛⁉」
終夜「るせぇよ。」
雄大「ハハ」
三四「酷いよー、叩くなんて」
彩乃「あの、先日はありがとうございました。」
終夜「あぁ、別に気にしなくていいよ。」
三四「カッコつけんな」
終夜「だから、なんなん・・っうわ」
彩乃「大丈夫ですか?松葉づえで激しく動くからですよ。」
終夜「ありが・・とぅ」
うわー肩かしてもらってるけだけなのに女の子ってめちゃくちゃ柔らかい
雄大「おぃ、始まるぞ」
三四「ハーイ」
ザワザワザワザワ
彩乃「うわー‼ねぇ三四見てみてでかい水槽だよ‼」
三四「本当だ~」
雄大「たまにはこんなのも悪くねぇな・・・・・⁈」
あいつは、指名手配中の男?
なんでこんなとこに・・・
雄大「悪い終夜、彼女達を頼む」
終夜「・・あぁ」
雄大?なにがあった
三四「あり?雄大は?」
終夜「トイレ」
彩乃「・・・」
雄大「あの男なにしてる?」
ん?隣の男から袋を受けとった
あれは、いったい・・・
あの男の罪状は、・・くそ思い出せない。
‼しまった見失った
何処にいった?
?「動くな」
雄大「な・・・」
後ろに・・しまった
?「あんたの顔覚えてるぜぇ~」
雄大「俺を知ってるのか?」
?「あぁ~知ってるさ」
司会「ご来場の皆様方‼大変長らくお待たせしました。これより我が幻霊灯一座によるマジックショーをご覧下さい‼」
?「俺はてめぇらが憎い。だから復讐してやるよ」
雄大「てめぇら?復讐?」
まさか⁈
ー大阪府警ー
テクテク
前原「ちょっと何処に行くんすか?」
氷夜「最下層」
前原「?」
ギー~~
前原「なんすか、ここ独房にしてはなんか明るい」
氷夜「ちょうど一年前に大量殺人グループのリーダーが日本警察に捕まった。」
前原「あぁ、あの事件すか」
氷夜「あまりに酷すぎる国際的大量殺人にICPOも重い腰をあげた」
前原「そん時自分は大学生でしたね」
氷夜「女子供関係なく殺された。そして、そのリーダーがこの扉の向こうにいる。」
前原「確か組織名がーーー」
雄大「パンドラ」
氷夜「パンドラ」
?「思い出していただけましたか?一年前の借りは返しますよ」
雄大「てめえは誰だ‼」
?「フフッ我が名は“アレス”戦争を司る神だ‼
」
雄大「な⁉」
サーーーーーーーー
雄大「いない!?」
雄大くん狂宴の宴で最後の時を迎えたまえ
何処からか聞こえてきた。
雄大「パンドラが復活した?。」
ありえねぇぜ、くそ。
氷夜「さぁ、一年ぶりだな・・・パンドラリーダー・・・・・いや、クロノス元老院。」
クロノス「ーーー」