第08話 格闘術ですか?
第九話投稿!!
この話を執筆しているときは、テスト前日です。
なので明日のテストがどうなるのかは誰にも分かりません♪
・・・・・・・・俺ホントに何してるんだろう・・・・そろそろ留年の危機が・・・・・orz
今回はいつもと比べて長めの話となっております。
「そういえば真澄、貴方体術はしないの?」
俺がとあることを思い出したのは、そんな会話からだった。
「体術っていってもなあ、誰かと戦うつもりもないし」
「そう、最近あんまり私鍛錬してないから見て欲しかったんだけど」
「すまんな、俺は格闘技なんてしたことないしする予定も・・・・・・・?」
あれ、なんか引っかかる。
そうだ。格闘技といえば、俺格闘技するには最高の体じゃなかったっけ?
確か誰かが言ってた気がする・・・・・
”・・・・・・ぉーい・・・・・・・・・・・す・・・ぃ~・・・・・・・・・・・・・・・”
だれだっけ
”・おー・・・・・・・ます・・・ぃ~・・・!・・・”
そうだ、確かアレは・・・・・。
”おーい真澄ぃ~!!”
そうだ、この頓珍漢な神様が言ってたんだ。今思い出した。
”久しぶりに登場したと思ったら頓珍漢呼ばわりかよ!!!酷くねっ!!!!?”
”基本時にツッコミだろ?だったら多少の扱いは目を瞑れよ”
”望んでやってるわけじゃないんだよっ!”
久々登場、江草さんでした。
”で、突然どうしたの?江草さんから話しかけるのって初めてじゃないか”
”ああ、ちょうどお前が格闘技の話をしていたからな。言うことがあったんだ”
言うこと?なんだろ。
”この前、俺はお前に何でも格闘技が使えるようになるって言ったよな?”
”ああ、聞いたが・・・・”
”じゃあ何でお前何も覚えようとしないの?せっかくそういう様にしてやったというのに・・・・・”
”は?失敗じゃなかったのか?”
”え?あ、いや、失敗だったぞ。それよりちょうどいい機会だ。どんな流儀だろうと基本だけなら完璧の状態にしてやれるぞ”
”えー、それって必ずやらないとダメ?”
”ダメ!!”
強く言われてしまった。ま、暇つぶしくらいにはなるかもな。
えーと、どの流儀にしようか・・・・・
”漫画とかアニメとかの中だけの流儀でも良いんだよな?”
”勿論だ!”
だったら・・・・・あ、そういえばアレがあるじゃないか。
”昔やってたゲームの中に出てくる、二つの流派を組み合わせたいんだが”
”二つか・・・・いいけど、どんなゲームだ?”
”それは、ゴニョゴニョ……”
”そんなマイナーなやつを……まーいいけど。あとなんで伏せたんだ?”
”規制が厳しくなったからだよ!!”
”深刻だな!しょうがない……分かった。少し待ってろ”
しばらくすると、自分の体が軽くなるような感覚が体全身を覆った。
”前と同じこと言うが、本当にあっさりだな”
”まあな。俺が出来るのは基本の行程をすっ飛ばしてお前に身に付けさせることだけだ。あとはお前自身が完成させるんだぞ!”
”ああ、ありがとう”
”ところで、なんでこれにしたんだ?大抵は北斗真拳とかが多いと思うが・・・・?”
やっぱり聞くか・・・・・
”どうしても言わなきゃダメか?かなり恥ずかしいんだが・・・・”
”何だ!?むしろ気になる!!教えろよっ!!!”
”俺、結構前にこのゲームにハマって、型だけは物凄く練習したんだ・・・・・。言わせんな恥ずかしい・・・・・・”
”練習ぅ?これを?ブッ・・・・・クククク、アッハッハッハッハッハッハ!!!”
”笑うな!!だから言うの嫌だったんだ!!”
”い、いや良いんじゃないか?ククッ、一生懸命必殺技のポーズ決めてるお前が思い浮かぶ・・・・ククッ!”
”ああもう切るぞ!用済んだだろ!!?じゃあな!!!”
”ああ、アッハッハッハ!!!”
強制的に会話をやめる。
俺の黒歴史が・・・・・・・。
でもいいか。長年憧れていた流儀が、それも二つも取得できたんだ。一応感謝しとこう。
さて、少し体を動かしてみるか。
「ちょっと外で運動してくるわ」
「え?ええ、行ってらっしゃい」
中庭に着いた俺は、一通り柔軟体操を終えてから、長年練習していた構えを取る。
まずは……仮に鬼人流とでもしとくか。
鬼人流はもともと中国の拳法を対妖怪用にアレンジしたものだ。
よって、相手の強度が金属や岩レベルのときなどに対応して、体の内臓を揺さぶるような攻撃を放つ。
幻想郷にいるのは妖怪がメインだから、役に立つときが来るかもしれない。
「シッ、フッ、ハッ!」
呼吸に合わせて腕、足を振るう。
なんか凄いな。あれだけ型だけだったのが今じゃ完璧に再現できてる・・・・。
次に、八咫流。
こちらは拳を握り締めて、左肩をだらんとたらけさせて構える。
こちらは特に速さを重視した流儀で、原作でも速度で主人公の師匠倒してたもんな。
とにかく、動きを確かめてみる。
フッ!
おぉ、速い・・・のか?自分の目で追えてるってことは視力とかも上昇してるってことか。
ザッザッザッ
しばらく一人で体を動かしていると、後ろから足音がしてくる。
まあ知世しかいないんだけどな。
「あなた体術はしないってさっき言ってたじゃないの?何でウソなんてついたのよ」
「えーと、今覚えたから」
「は?」
驚くよなそりゃ。たった5分経たないうちに習得したなんて、真面目に修行してる人に何様って感じだろう。
だけどそこは順応性が高い知世。俺が神から与えられたと気づいたらしく、一人でうんうん言ってる。
「だったら真澄。私と手合わせしない?」
「知世と?なんで?」
喧嘩っ早いのかコイツ?
「さっきも言ったでしょう、鍛錬するって。どうせだから自分の鍛錬と一緒にあなたの力量を測ろうかなって」
ほう?
この者、私の実力を舐めてると見た!!
そこまで言われたら退くなんてこと、男である俺には出来ないぜっ!
「だが断る!!」
ごめんなさい俺は性別は男ではないようです。
「はぁあ!?何でよ!!」
少しキレ気味の知世さん。そこまで手合わせしたかったのか・・・?
「俺は昔から戦いとか喧嘩とかいうのが嫌いなんだ。悪いが一人で・・・・・」
しかし、俺が話した途端に知世は冷静な顔になって
「ちょっと待ちなさい」
と言った。
「誤魔化すのはやめてよね。私嘘とか偽りとかが一番嫌いなの」
「な、何だよ急に・・・・別に俺は嘘なんて吐いてないぞ」
「ソレが嘘だって言ってるの。確かに貴方は戦いが嫌いなんでしょうね。でも、最たる部分はそこじゃない。戦いが嫌いな理由はあなた自身では気づいてないかもしれない」
「・・・・・・どういう意味だ?」
俺が聞くと彼女は言葉を紡ぎだす。
「貴方が嫌いなのは、戦いによって自分が傷つくこと、そしてそれ以上に相手が傷つくことなのよ」
「・・・・・・・・・・・」
なんとなくだけど分かってはいた、かもしれない。
テレビとか漫画では戦うことがカッコいいと思えたけど、実際は違う。
戦いなんて、力で抑えるような方法は、どこか間違っていると思っていた。
自分も相手も傷つくような解決方法は無いほうがいい。話し合いで解決できればソレが最も益が大きい解決法だと信じて疑わなかった。
でも、本当に話し合いで解決できるようなことなら、もともとお互いに譲り合って出来る折衷案によって解決できるだろうし。
それに話を聞いてすら貰えない事だってある。
そうなった場合にはもう力で決めるしかない、そんな結論が嫌でイヤでしょうがなかった。
「貴方は優しい。自分のことだけでなく相手のことも考えた上で、自分のすべき事を考えているフシがある。」
でも、と続けた。
「それではあまりに優し過ぎる。もしいつか本当の敵が来たら、貴方は大切なものを失うかもしれない。・・・・・・・・・人のことを考えるななんて言わない。でも、もうちょっとだけ自分勝手でいいんじゃない?」
「・・・・・・・・・・・・・」
俺は何も言えなかった。
俺がいた世界は、それこそ小さな争いとかはあったけど、戦争とか大規模で人がたくさん死ぬようなことがない、そんな平和な世界だったんだって、今更ながら思った。
敵なんていなくて、いるとしても『キライ』程度の嫌悪感。
だけど、今俺がいる世界は紛れもなく『敵』が存在して、やるかやられるかの世界。
「優しさは必要よ。だけど、半端な『甘え』は捨てなさい。そうでもしないと生きてけない」
「ごめん、俺、気づいてなかったかもしれない・・・・・」
「いいのよ、とにかく、そんな謝るような暇があったら手合わせに付き合いなさい。心構えとかならすぐに教えられるわよ」
「ああ、ただ今度でいいか?今日は少し疲れたんだ」
「しょうがないわね・・・・じゃあ明日にしましょうか」
「悪いな・・・・・」
今日はカルチャーショックが強すぎて体を動かす気になれないや。
元気は元気なんだがな。
「・・・・・・・・・・・・・・うふふふふふふふ。ちょっと深いかのような事言っただけですぐ信じるんだから・・・・・」
ん?いいように乗せられた気が・・・・・
戦う理由が曖昧だなぁ……orz
寝かぶりながら打ち込んでいたので内容がおかしい部分等あるかもしれません。
お、俺に・・・・感想をくれぇ!!