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博麗神社の神主さま  作者: 不知火 駿
第一章 
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第05話 知世からの提案ですか?

第五話投稿します!

前回はサービスシーンといいつつも、描写が少ないとの指摘がありました。

ので、もっと周辺などの状況も細かく描写して行こうと思います!エロだけじゃなく。



知世の服を弾けさせてしまってから、一時間が経過した。

さっきと同じように、知世が新しい服に着替えてからお茶を飲んでいる。

ゆったりとした動作でお茶を口に運ぶ。

のんびりとした、平和な風景だな。



さっきと違うのは、ギザギザの石段の上で正座をして、その膝の上からレンガを置かれている俺くらいだ。




何とか落ち着いたとおもった知世は、やっぱり怒っていた。


「しばらくそのまま話を聞きなさい!」


という言葉にボロボロだった俺はなすすべもなく。

この状況で苦痛に耐えながら知世の話を聞いている、というのが現状である。


お分かりいただけただろうか?

俺は今現在巫女さんによってSMプレイを刊行中であると言っても過言ではないどころかまさしくその通りなのだ。

ただ、残念なことに俺はMじゃないからこの状況は痛いだけで気持ち良いことがない。

いつこの拷問は終わるんだろう・・・・・・。



「とにかく、真澄は何者なの?まだそれすら分からないのだけれど」



話は俺のことについて。

さーて、どう説明したものか・・・・・。



「あのー、その前にトイレに行っても・・・・・?」

「トイレって何よ、さっきから貴方はどこの言葉を話しているのかしら?」

「トイレとは厠の事です」

「却下」


い、一瞬で却下されるとは・・・・!!


「考える時間も与えてくれないとは、さすがだ博麗の巫女よっ!!」

「褒められているのかしら、それとも貶している?」


どっちもです、知世さん。

でもこれ言うと膝の上に置かれるレンガの数が増えそうなので言わない。


もうこうなったら本当の事言うしかないよなぁ・・・・。

でも確実に信じられないと思うんだが。


・・・・・・・まあいっか!

俺は事実を言うだけだ!それで信じられなくても嘘はついていないからやましい事などないさ!




「実は俺、神様の不手際で転生させられて未来の世界からここに来たんだ」




「・・・・・・ふーん、そうなの」

あれ。意外と反応が普通だ。


「信じるの?嘘だとか思わないの?」

「どうして貴方が言ったことが信じれないなんて思うのよ。それとも嘘だったの?」


ブルンブルンと首を横に強く振る俺。


「なら問題ないじゃない。それに、輪廻転生は仏教の教えの一つよ。この博麗神社も大本は仏教が起源。信じないのは信仰していないのと同じよ」


あ、そっか。まだこの時代って大きな宗教といえば仏教しかないぐらいだもんな。

輪廻転生知ってて当たり前か。


「真澄が神様から直接転生させられたって言うのは気がかりだけど・・・・・それも別にいいわね」

「いいのか・・・・」


変なところで突っ込まないんだな、知世って。


「それより真澄、貴方これから行くあてとかはある?」


へ?何を突然?


「いや、無いけど」

「そうそれじゃあ真澄」


そして彼女はこういった。



「この博麗神社の神主になってみる気、ない?」



「神社の神主だぁ?」

「ええ、そうよ。貴方がここで寝泊りする代わりに、神社の仕事を手伝ってもらう。どうかしら」


どうかしらって言ったって、もともと俺は行くあてなんて無かった訳だし、断る理由なんか一つもない。

ただ・・・・



「でも、いいのか、こんな見知らぬ男を一つ屋根の下で暮らさせても?」


「ええ、問題ないわ。もし真澄が襲ってきても、お札があるし、私には得意な体術だってあるのよ?」

襲ってって・・・・・・・・・まあ言わんとしていた事は間違ってないがな。


「そうか、それにしても体術が得意なのか。始めて知ったよ」

「ええ、博麗流って言うんだけどね、そのまんま。それに・・・・・・」

「それに・・・・・なんだ?」



「真澄になら、いいかな、って」


そういってニッコリと微笑む知世。



「・・・・・・っ!」



あぶねぇぇ!!!

何この子チョー可愛いんですけどぉぉぉ!!!!

今不覚にも抱きつきそうに・・・・・・!!!


止めてぇぇぇ!!だれかこのロマンティックを止めてぇぇぇぇぇぇ!!


とにかく精神統一だ!邪念を追い払え!!

「ふぅぅぅぅ・・・・・・・」



「あら、冗談のつもりだったんだけどね」



「・・・・・え、な、なんだ冗談かよ・・・・・」

ビックリした。自分さっき危なかったです。



「真澄ってそーゆートコ、可愛いわね」



第二弾発射だと!!!?


「あーら、顔が真っ赤っかよ?かーわいっ♪」



隊長!だめです!目の前の巫女が可愛すぎて長年の性欲が・・・・!!!

落ち着け!静まれぇぇぇぇぇ!!!!!!








「・・・・・・・・よし、落ち着いた。もう何も聞こえない。心は海原のようにまっさらに。よし」


もう大丈夫だ。精神統一まで結構かかってしまった。

その間閉じた瞼から微かに見える知世がニヤニヤしていたことが気になったが、もう問題は無い。



「やっと落ち着いたのね。見てて面白かったわよ」

「ふ、ふん、誰のせいでこうなったと・・・・・ま、これからしばらくお世話になります」

「ええ、よろしくね。頼りにしてるわよ、神主さん?」



こうして、俺の幻想郷での生活が始まった。










**********************************************






「ところで、この正座の拷問はいつまで続くんでしょうか・・・・・?」

「貴方が反省するまでよ」

「もう十分反省しているんですが・・・・・・」

「うら若き処女の裸を見た罪は重いと知りなさい?」

「はい・・・・・」






「・・・・・・・・もう一時間はたってる気がするんですけど。もうそろそろどかしても・・・・」

「却下」

「・・・・・・・・・」



どうやら生活の始まりはいつも幸せとは限らないようです。









何だこの知世フラグ。モテない男はツラいぜ・・・・・・。

今回で導入部分としては終了となります。長い・・・・。


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