第10話 能力ですか?
思ったけど、一週間に二回くらいのペースで更新していこうと思うんだ。
でもこれ続けたら相当疲れると思う・・・・・・
頑張るよ!!
今日も今日とて博麗神社の神主をしている鳥越真澄です。
滅多に来ない・・・・・というか今まで参拝客が来たの見たことない神社ですが、一生懸命境内を掃除しています。
最近やっと普通に箒が扱えるようになったよ!!褒めて褒めて!
と、ちょうどある程度掃除が終わったことで知世がやってきた。
「ますみーっ!仕事終わったー?」
「ああ、今終わったぞ」
「そう、じゃあ箒で掃くのも慣れたみたいだから、そろそろ新しい仕事でもさせようかしら」
おお!新しい仕事!ニュージョブですか!!
そろそろこれだけじゃ飽きてきたんだよなぁと思っていた矢先にこれ。いいタイミングだ。
「じゃあちょっと付いて来て」
そういって神社のほうに歩いていく知世。付いていこうとしたが、俺はあることに気づいた。
「あれ、知世。服が破けてるぞ?」
知世の巫女服のスカートの部分が裂けた様に破れていた。
「ああ、これはね、さっき木の枝に引っかかってしまったのよ」
「ふーん。そうか」
そう言ってからふといいことを思いつく。
「なあ知世。この家に裁縫道具あるか?」
「何よ唐突に。一応あるけど・・・・」
「じゃあそれ貸してくれ。こう見えても俺裁縫は得意なんだ。直してやるよ」
生前趣味が裁縫だったからな。大抵のものは直せる自身が俺にはある!
「それならお願いするわ。裁縫道具は確か居間にあったはず・・・・・」
俺はその後を追った。
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「・・・・・っと、これで完成!」
居間に着てから約十分、最初からそんなに大きく裂けていた訳じゃないので割りと早めに終わった。
裁縫道具の中には針と糸しか入ってなかった。裁ちばさみとかもなかったけど、なんら問題はなかった。
その間お茶を飲んでゆっくりしていた知世が労いの言葉をかけてくる。
「お疲れ様。って、凄いわね真澄・・・・元通りじゃない」
「言ったろ?裁縫は得意だって」
「そういえば真澄。貴方の能力って『布を司る程度の能力』だったわよね?裁縫が得意だって言うのも能力のおかげ?」
唐突にそんなこと言ってきた。
「いや、裁縫自体は昔から得意だったぞ。何で急に能力の事なんか聞いたりしたんだ?」
「貴方全然能力使おうとしないじゃないの、使ったのは最初に来たときの・・・・」
そういうと知世はなぜか顔を真っ赤にした。
えと、最初のときって・・・・・
「あ、あの服を破裂させた・・・・・」
そこまで言って俺は自分の失態に気づいた。
「死にたいの?霊符・・・・!!!」
「うわぁああごめんなさいごめんなさい!!!!!!!」
その場でジャンピング土下座。
そうだよあの時だって俺が知世の服を弾け飛ばしたんじゃねぇか!!
何でそれを言うのか俺ェ・・・
本気で謝っていると一応許してくれたらしく、どこからともなく取り出したお札を袖にしまってくれた。
あ、危なかった・・・・・チート能力のおかげで頑丈にはなっているけど、痛いものは痛いからな・・・・。
「まああの日以来ですけどね。俺が見せたのは」
「でしょう?だから具体的にどういう能力かがわかんないのよ。見せてくれない?」
それまた急なお話ですね。断る理由なんてないんだけど。
ん、あれ?ちょっと待てよ・・・・
「そもそもあの日以外能力使ったことないわ・・・・・」
「ええぇぇぇぇぇぇ!?なによそれ!!じゃあ自分が具体的にどんなこと出来るかとか分かんないんじゃないの!?」
うん。正直全く分かりません。これは失念してた。
どうしたもんかなー。
・・・・・・最初に使おうと思った時みたいに念じてみるか?
能力を頼むときはヴィルヘルミナみたいにって言ったから、基本はあれと同じだと思ってやってみよう。
目を閉じて集中する。外からの感覚を極力遮断。
外から入ってくる音も聞かないように集中。
と同時に両手は目の前に出す。
「え?何で私に手を向けてるの?」
イメージするのは、両手から放たれる幾筋ものリボン。
「ちょ!私に向けて能力出すのはやめ・・・・」
複数のリボンを複雑に操る万条の仕手が攻撃を弾く姿を想像して、その動きだけを念じる。
すると、
バシィッ!!
何かを弾くような音が聞こえた。
目を開けてみると、そこにはあのヴィルヘルミナ・カルメルが作中で使用していたような細いリボンが俺の手の平から幾重も飛び出ていた。
「おお!凄ぇ!!一発で現せるなんて俺才能あり!!?なんか嬉しいわ!」
自分の能力を目に見えるカタチで見れたので、俺は興奮冷めやらない状態だった。
でも、少し違和感に気づく。
「あれ?そういえば知世はどこ行った?」
さっきまで話していた知世がいない。
周りを見渡すと、縁側から約7メートルほど外の中庭に彼女が寝転がっていた。
あいつ、あんなところで寝てるよ・・・・・
「おーい知世~!そんな所で寝てると風邪引くぞ~!」
ていうかいつの間にあんなところに移動したんだ?
・・・・・ちょっと待てよ?
俺がイメージしたのは攻撃を弾く場面での動作。
しかし当然ながら攻撃なんて来ていない。
いたのは目の前にいた知世。
そして、バシィッと、何かを弾くような音がしてた。
「・・・・・・・・・」
もしかして、あれは寝転がっているんじゃなくて・・・・・・
ゆらり、と。
彼女”ソレ”がゆっくりと立ち上がる。
そしてスロー再生のようにこちらに歩いてくる。
それはさながら、某恐怖のビデオから人が出てくるようで・・・・・
「ねぇ真澄・・・・・?私ちょっと自分の技の研究したいなぁ・・・・・貴方は体が丈夫だったわよね?この前も弾受けて平気だったし」
「ごめんなさいぃぃい!!!いや、でも今のはわざとやった訳じゃなくてたまたま目の前に貴女様がいたので・・・・!!」
「黙れ」
いやだ何この人怖い!!性格全く違うよ!!ここまで無表情なの初めてだ!!
「練習台になってもらうわよ・・・・?」
「ヒィィィッ!!!」
言うが早いか彼女は俺が追えないほどのスピードで背後に回り込み、
「シッ!」
「ぎゃあああああ!!!!」
首筋に衝撃を感じるとともに俺の意識はフェードアウトした・・・・・。
【10分後】
「貴方の能力は大体分かったわ。要するに布を新しく作り出せて、それを自在に操ることが出来るってことよね?」
「ああ、そういうことだ。今回は手の平だったけどどこからでも出せるようになってる」
「それは凄いわね・・・・だけどまだイマイチ能力を操り切れてないところがあるわね。そこも鍛錬として加えていく?」
「ああ、頼む。ホント、お前には世話になってばっかりだな」
「いいのよ別に。私が好きでしてることなんだから」
「じゃあ世話になってるついでに俺を縛り付けてる縄とかを解いてはくれませんかね・・・?」
気づいたら聖イエスのように十字架に張り付けられていました。
手足が縛られて動けません。かろうじて首だけ動かせますけど、どうやら神社の裏の池の上にいて、逃げることが出来ません
「まさか、そんなことする訳無いじゃないの♪世話になってるんだったらこういう時ぐらい役に立ちなさいっ♪」
「やだ怖い助けて誰かぁぁぁぁ!!!!!拷問だぁぁぁぁ!!!参拝客きてぇぇぇぇぇ!!!!」
「残念ね!!この神社は全く参拝客が来ないのよ!!・・・・・・言ってて腹立ってきたわ。じゃあ一発目行きマース♪」
「たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
その後、顔の原型なくなるレベルまで知世の光弾やら接近戦やら受け続けました。
こんなになっても一日経ったら元通りになってるとか、ホントチートだよな俺。
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一日後
「ちなみに俺も知世の能力を知らないし、見たことないんだけど」
「あれ、言ってなかったっけ?私の能力は『お金を作る程度の能力』。おかげで全く参拝客来ないけど結構裕福な暮らししてるわよ~。ウッフッフッフ♪」
金に目がないのは俺の知ってる霊夢と変わらないようだけど、まさかそれが能力とは・・・・・。
俺が思ってた知世の清楚なイメージが音を立てて崩れ始めた。
「なによ!私は清楚な巫女よ!!心が綺麗じゃないと博麗神社の巫女は務まらな・・・・・」
そういう言い訳は聞きたくないのです、はい。
秋山ぁ~・・・・・森乃進だと、ほもぉ~うよぉぉぉ!
最近実況者のまおさんにハマっていますww
感想待ってるよ!しつこい位待ってるよ!!!