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博麗神社の神主さま  作者: 不知火 駿
第一章 
10/19

第09話 戦闘ですか?

投稿するか迷ったんですけど、投稿することにしました!

地震で被害にあっている方が少しでもこれを見て元気を出すことが出来ればなと思って。


ただ今回ギャグはないです・・・・・・すいません!><






昨日の約束から一夜明けて、俺と知世は日課の掃除をしていた。

境内を掃きながら知世に言う。


「よし、大体終わったし、手合わせやるか?」

「あら、ちゃんと覚えてるなんて、やる気あるわねぇ~」

「もちろんさ、やってやるよ!!俺は強いぞ?負けないぞ?」

「ふふっ、いい気合ね。じゃあちょっと待ってて」


そういって、神社の中に入っていく知世。




昨日あれから考えた。

自分の世界について、この世界について。

その結果出たのが、戦うという心構え。

いくら自分以外が傷つくのがイヤだからって、倒すべき敵まで倒さずに自分の大切な人が傷ついたら本末転倒だ。

だから戦うという覚悟は常に持ち続けようと決めた。


・・・・・・俺クサいな・・・・・少し恥ずかしい。

臭いがじゃないぞ?

風呂はちゃんと入ってる。



2,3分しないうちに、柔道着を着て出てきた。

「着替えたのか」

「まぁね。巫女服じゃ動きにくいったらありゃしないもの。あなたはどうするの?その服でする?」



俺の服を見ながら言う。

そういえば俺もジーパンだ。激しく動くのにはあんまり適していない。


「出来れば着替えたいんだが、予備はあるか?」

「ええ、大きめのがまだあったはず」

「じゃあ着替えてくるよ」






5分後、再び境内。

お互いに柔道着で向かい合う。


「それじゃあ、いくわよ?」

「ああ、いつでも来い」


二人とも同時に構える。

知世の構えは右足を前にしていて、腰を落としつつ重心を左足に置いているようだ。

どんな攻撃が来ても、一撃目はすぐに避けれるよう後ろに下がるということか。




ふっふっふ、神から与えられたこの力、舐めてもらっては困るぞ?

相手が反応するより前に攻撃できるように速度が売りの八咫雷天流で行かせてもらおう。



「どうした?来ないならば、こちらから行かせてもらうが・・・・・!!」



なかなか知世が動かないので先に攻撃する。


「シッ!」

「・・・・ッ!」



狙うのは首後ろ。

速攻で勝負を決めてやる!!



相手の間合いに入り、その勢いのまま回し蹴りを放つ。


「な・・・・っ!?」


知世は俺の速度に驚いていたが、素早く反応し腕で防ぐ。


お互いに動かず、しかし言葉を交わす。



「・・・・・・・なかなかやるじゃないの」

「お前もな。防がれるとは思ってなかった。だが、まだまだこれからだぜ!」


防がれた右足を勢い良く振り下げ、その反動で一回転。今度は左足を知世の脇腹に当てる。



「くっ・・・!」


ダメージが効いたようで、少し顔を苦痛に歪める。

しかしすぐに立ち直り、肘打ちを俺の顔面狙って当ててくる。


「うぉっ!?」


ギリギリで避けたが、その隙に掌底を腹に食らう。


「ぐっ!」


その攻撃でひるんでる隙に知世の手が俺の腕を掴んで、


「セイッ!」

「しまっ・・・!」



ドォン!!!


背負い投げを食らってしまった。





「ふう、まぁこんなところかしら」

「・・・・・・・・」




ち、ちくしょぉおおおおおおおお!!!!

まさか、負けるなんて・・・・・。

あんだけ手合わせ前に見得を切っといて・・・・・・。

自分が恥ずかしい。



「なかなか良かったわよ。さっきの回し蹴りといい、スピードとキレがあった。だけど、あなたに決定的に足りてないものが二つあった」

「・・・・・・なにさ?」



気になるので一応聞いてみる。

すると知世は人差し指を立てていった。


「まず一つ目。貴方、スピードに頼ってばかりで力がこもっていない。さっき貴方が放った技はどれも速くて、私でも捉えるのが困難なほどだった」


しかし、と彼女は続ける。

「速度ばかりに注意を置いて、当てることに夢中になっていて、威力がほとんどなかった。その結果、私がすぐに反撃に移るのを許してしまった。」


「た、確かに・・・・・」


八咫雷天流は速度が最大の武器。だが、それに頼りすぎてしまい威力は考えてなかった。

知世の言ってる事は的を得ている。


「じゃあ、二つ目は?」

「これはしょうがないけど・・・・経験ね。貴方には何より、経験が足りてないのよ」


簡潔に言う。なるほど、経験か。

「私が反撃したとき、貴方はそれを予測してなかったかのような反応だった。脇腹に一発入れただけで貴方は『勝った』と思い込んでしまったんじゃない?」


・・・・・・・・言い返せない。


「だから反応が少し遅れて、私の肘打ちは避けたけど、それだけだった。今度は肘打ちに気をとられて次の攻撃がくることを考えてなかった」

と、言葉を切ってまた言う。


「覚えておきなさい。相手が攻撃した瞬間が相手の最大の隙となる。避けるだけじゃなくて、その次のことも考えていかないとダメよ」



「・・・・・・・・・分かった。すまん」

「あら、この場面で言う言葉は謝罪ではないでしょ?」

「え、ああ。ありがとうございました」



手のひらを合わせて、手合わせしてくれたうえに、アドバイスもくれた相手に礼を言う。


「よし、ありがとうございました、っと。さて、これからどうする?」


え?どうするってどういう事?


「どうせだから毎日手合わせして、修行しないかって言ってんの。私なら貴方にいろいろと教えてあげられるけど?流儀は違うけど、戦うときの基本はみな同じだから」



ということは・・・・・・・



「弟子になれ、と?」

「まあそういうことになるわね。どう?貴方なかなか見込みあるけど、少し危なっかしいところもあるわ。私の元で教わらないかしら」



そんなの、決まってるだろ。




「宜しく頼むよ、知世師匠?」

「ええ、真澄をしっかりと育ててあげるわ」



俺は知世に弟子入りすることにしたのだった。











作中に出てきた流儀はとあるゲームのものなんですけど・・・・・・分かる人いるかなぁ・・・・・

知ってるという方いましたらそれだけでもいいので感想のところに書いておいてください。



初の戦闘シーンでした。短かったけど。

物凄く難しかった。実際にどんな動きするのか部屋の中で自分でやってるときに妹が部屋にきてイタい目で見られたけど大丈夫さっ!


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