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僕の章 第七節 悲嘆
終わった……
心がどんよりと重くなる。
先ほどまでの高揚は跡形もなく消え去っていた。
彼は知るだろう。僕がどういう存在かを。
そして染まってしまうだろう。この世界の者達と同じように。
そして離れていくだろう。僕のところから。
心が一層重くなる。
ここに戻ってきた時、彼はどんな態度を取るだろう。
分かってる。分かってるんだ。
きっと彼は、僕を見て怯えるだろう。
表面上は平静を取り繕っていても、きっと心の中では僕を恐れ、忌避するだろう。
もしかしたら近づいてこないかもしれない。
いや、それ以前に、もうここへは戻ってこないかもしれない。
この世界の者達と同じように。
心が重くなる。
重くなるおもくなるオモクナル……
そして僕は……きっとまた孤独になるんだ。