お正月なんだよ
あけましておめでとうございます。しょうもない小説ですが、読んでくださる皆様に感謝を。というわけで正月SSです。
「なかよくするのですよ」
飼い主のイシュトが連れてきたのは、真っ黒な子犬だった。
「おっさん、よろしくね」
「ああ…」
イシュトよ、お前は俺の可愛い嫁さんをつれてくるはずじゃなかったのか!?確かに可愛いが、若すぎだろう。
最初はそう思った。だがセツは可愛らしく、俺はいつしかメロメロになっていた。いつか俺の嫁にするのだ。
しかし、セツは小さい犬種だったため既に成犬であると知り………ついにセツに発情期がきた。俺はその匂いに反応して……………
「アオォォン!?アオォォン!?それはダメだろうがあああああ!!」
まさかの夢だった。
「…という夢を見たのだ」
「…欲求不満ですかね」
「欲求不満じゃね」
「いや、姫様と早く子作り「アオォォン!?お、俺はそんな邪…いや、邪悪なことを姫様に考えて…なんか…」
「何の話?まぜて「アオォォン!?アオォォン!!アオォォン!!」
俺は逃亡をはかり、その日一日、姫様の瞳を見ることができなかった。
【初夢】終わり。
【餅】
プクプク君にもち米を出してもらい、ふかしました。餅つき用の道具もつくりました。
「おっさん、餅つきしよう!」
「モチツキ?姫様がしたいのなら、かまわんが…」
おっさんにつき方を説明して、いざ開始!おっさんがつく方で、私はひっくり返す方です。
ぺったん。
くるり。
ぺったん。
くるり。
「おっさん、私たち息がピッタリでしたね」
「アオン!?そ、そうですか?」
「うん。つきたてのお餅はおいしいよ。あーん」
「はむ…ふまい(うまい)…………」
「あ」
よほど美味しかったのか、狼顔なってしまったために悲劇が起きた。
「キャイン、キャイン!」
毛に餅がついてしまったのだ!おっさんのモフモフになんてこと!
洗ってあげたら嬉しそうでした。おっさんは相変わらず幸せの閾値が低いです。
【羽根つき】
「おっさん、勝負!」
「へ?はい」
おっさんに羽根つきで勝負を挑みました。私が最初は勝っていましたが、コツをつかんだおっさんがついに私から点を取りました。
墨と筆を渡す。すでにおっさんにはチョビヒゲや額に肉が描かれている。
「姫様に描くなど…俺にはできない!姫様、俺に落書きしてください…!」
「いや、それじゃ意味ないからね?」
「しかし、姫様は楽しそうに落書きしていましたから、俺の顔に落書きして楽しんでくださるならそれで…」
「そういう遊びじゃないから!」
結局落書きナシにして、普通に遊びました。