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キミと初恋  作者: 瑠華
1/2

First Love~1

文も内容もめちゃくちゃですが…

良かったら、読んで下さい。

毎日、静かに流れる風の音。

いつでも、そばにいてくれる日の光。

何となく過ぎる平凡な毎日。

私はそれがスキだった―――



今日の天気は晴れ。気持ちのいい朝、流れる雲。

「きっもち〜〜♪やっぱ、晴れの日が一番だねっ!」

いつもと同じ道、空、風。

こんな晴れの日が私は大好きだ。

「お〜っす!なに大きな独り言言ってんだ?ばかじゃねぇの?」

「ひっどー!!別にいいじゃん!!」

「俺は、お前が周りから痛い目で見られないよーに、注意してるだけだっつーの!」

こいつの名前は、大海湊(おおかいみなと)。私の幼なじみみたいなもんだ。

あぁ〜そして、私の名前は葉月笑架(はづきえみか)。中学2年生。

恋愛には、全く興味なしの普通の中学生。

私は、ただ何となく過ぎる毎日がスキだった。

だから、みんなでわいわい遊んだり、騒いだり…そういう青春がスキだった。

恋愛なんて、したことないし、したいとも思わない。

だから、こんなにも私の初恋が近くにあるなんて、思わなかった。



「セーフ!…危ない危ない;;遅刻するとこだった;;みんな、おっはよ〜!」

「笑架!おはよ〜!!セーフじゃないよ〜笑))ギリギリ遅刻でーす!」

「えっ?!まじで!!まぁいいじゃん。ヒーローは遅れて登場するんだし。」

「いつからヒーローになったんだよ〜笑))ばかじゃん!!あははー!w笑))」

このノリがよくて、すごく笑顔が似合うこの子は、私の親友の松坂琉夏(まつさかるか)

中学に入ってから、一番最初に出来た友達が琉夏だった。

琉夏は、いつでも笑顔で私の隣に居てくれるんだ。すごくいい友達♪

「ほんとだよ!俺まで遅刻するとこだったじゃん!!」

「はぁ?何言ってんの!あんたが勝手についてきたんでしょ!別に一緒に来たくて来た訳じゃありませんよーだ!」

「はぁ〜?ひっで〜なお前!!せっかく一緒に登校してやってんのに…」

「はいはい、この話は終わり!ケンカしないの!!」

「琉夏〜、だって湊が〜」

「文句言わない。ほら、先生来たよ!」

まだ納得のいかない笑架は、ちょっとイライラしながら席についた。

「はい。それじゃ〜今日は、みんなと一緒に、これから学校生活を送っていく、転校生を紹介します。仲良くするように!」

はぁ?この時期に転校生??なんて半端な…

「初めまして。北中から転校してきた、淺海航(あさみわたる)です!サッカー部に入ろうと思ってます。よろしく〜!」

「それじゃ〜淺海の席は…葉月の隣だな。葉月、今日の放課後、淺海に校内を案内してくれ。」

「えっ!はっ、はい!分かりました。」

よりによって、なんで私の隣なんだよ;;まぁ、しょうがないか…

「葉月さん?よろしく!」

「うん。私は、葉月笑架!よろしくね〜」

そうだよな…これからクラスメイトになるんだよな。仲良くしないと!

「淺海君って、前の学校でサッカー部だったの?」

とりあえず適当に質問してみた。

「航でいいよ。まぁ〜サッカー好きだし。」

「そうなんだ〜じゃぁ放課後、サッカー部の見学に行こっか?」

「いいの?!さんきゅ!!」

「いえいえw」

HRが終わったので、私はじゃあね!と言って、琉夏たちの席に行った。


「学校案内か〜かったるいなぁ〜;;」

今日は、ゆっくり帰りたかったのに…

「まぁまぁ。いいじゃん、たまには〜」

「そんな人ごとだからってぇ…」

「分かった分かった。今日、私も付き合うから。」

「ほんと?!ありがとー♪」

琉夏ってほんと、どこまでいい人なのだろうか?私ってほんと幸せだなぁ。

「じゃぁ、俺も付き合うよ!どーせ暇だしっ!」

「えー湊はいいよ〜」

「なんだよ!人がせっかく親切に…」

「そんな気つかわなくていいから!笑))じゃぁ!」

今日は、湊とは顔を合わせる気分になれない。

さっきのことがまだ引っかかってて、今はちょっと機嫌が悪い。

まぁ、明日になれば戻ってるだろうけど…

「じゃぁ、放課後ねっ!」

「はいはい。了解。」

あ〜ぁ、なんで琉夏が私の隣じゃないんだろ…

「はぁ…えっと、1時間目は…げっ!英語じゃん;;宿題やってない…」

英語だけは、無理なんだよなぁ↓

どうしよ…普通にやばいよね…

「?どうしたの?なんか悩み事?」

そう言って、話しかけてきたのは、隣の席の…今日転校してきた航だった。

「えっ!いや…その…英語の宿題忘れちゃったみたいで…」

何て言う嘘だ。ほんとは、忘れたんじゃなくて、やってないのだ。

でも、忘れたと言っといた方が聞こえがいいから…

「えっ?そうなの?じゃぁ、俺の見せよっか??」

「えっ、なんで宿題やってるの?今日来たばっかなのに…」

「昨日渡されたから。あぁ〜でも、忘れたんじゃ、見せても意味ないよね。」

「えっ!実は、持ってきてる!!やってないだけ;;」

あっ、やばいと思いながら、笑架はとっさに謝った。

「別にいいよ。はい、これ。」

そう言って、航は宿題のプリントを私に見せてくれた。

「あっ、ありがと!」

そう言って、宿題を見せてもらった1時間目。

窓の外の空は、すごく綺麗だった―――



そして、放課後―――

「うちは、松坂琉夏。みんな琉夏って呼んでるから、そう呼んで!よろしくねっ♪」

「うん、よろしく。琉夏って葉月の友達?」

「うん♪私の大事な親友なんだから♪」

私は、自慢げに琉夏を紹介した。

「じゃぁ、サッカー部見に行こっか!」

「うん。よろしく。」

航は、優しくて、ちょっと大人っぽさが感じられる。そのくせ、子供みたいに無邪気に笑う。

そんな航と一緒にいて、笑架は悪い気はしなかった。

「じゃーん!ここがサッカー部!部員多いんだよ〜」

「うっわ!すげぇー!!やっぱ、都会の学校は違うな!」

「でしょ?ゆっくり見てていいよ。じゃぁ、私たち帰るから。ばいば〜い。」

「えっ!もう帰んの?」

「ごめんね〜今日は、ゆっくり帰りたいからさ〜」

早く帰らないと、いつもの夕日が沈んじゃう。

そう思っていた笑架は、やたらとソワソワしていた。

「そっか…じゃぁな!」

「うん、ごめんね。ばいばい!」

私は、琉夏と一緒にワクワクしながら、いつもの河原に向かった。

これから起こることも知らずに…


「良かった〜間に合ったぁ♪やっぱ、きれいだなぁ♪」

「ここにくると、1日の疲れが全部飛んでっちゃうね!w」

この河原は、学校の近くにあるお店のすぐ近くにある。

ここから見る夕日はすごく綺麗で、この河原を見つけた日から、よく来るようになった。

「だよね〜♪……あのね、笑架、話があるんだけど…」

いきなりまじめな顔になって、琉夏が静かに口を開いた。

「あのね、うち…航君のこと好きになっちゃった…」

「えっ!」

静かに、優しい風が吹いた。

まるで、今の琉夏の心みたいに…

「そっか!そうなんだ♪私、協力するよ!頑張って!!」

私の中で、なにかが壊れた。

自分でもなにが起こっているのか分からなかった。

「えっ!ほんと?ありがと〜♪笑架大好きだよ!!」

「うん、わたしも琉夏のこと大好きだよ♪…」

この気持ちは嘘じゃない。私は嘘なんてついてない。

なのに、この罪悪感はなんだろう…

あれ?…よく分かんないや…なんでなんだろ。

「ん?笑架?どうかしたの?」

「えっ?いや、別にどうもしないよ!さっ、帰ろっか!」

私、ちゃんと笑えてる?笑えてるかな…?


夕日は、もう沈んでいた。薄暗くなった河原を、1人で歩いて帰った。

琉夏は、これから塾だから、別の道を歩いて帰ってしまった。

何でか知らないけど、すごく悲しかった。辛かった。

今は、ただただ泣きたかった―――

優しい風が、また私の隣を通った。

気づいちゃいけない、この気持ち。なかったことにしたい、この気持ち。

いっそ、私の心なんか消えちゃえばいいのになんて思った。

…でも、気づいてしまった。私の本当の気持ち。


“私は、航のことが好きだ―――”


気づいてしまった。もう戻れない。もう引き返せない。

でも、絶対言わない。この気持ち…


一筋の雫が、綺麗な空に流れた。

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