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これは超能力モノではありません

作者: 瀬川潮

「な、なんで中身が分かるのよ!」

 ツンデレ疑惑のあるレーコちゃんはそういって手にしていたはぁと型の包みを隠した。制服の赤いリボンが揺れる。頬も、わずかに。

 おそらく、「定番じゃなくてこんな変なものなのに」と思ってるんだろうなぁ。

「だって、神原センパイって、チョコが嫌いでイカの姿焼きフライが好きじゃない」

 などとストレートに言おうものなら、ツンデレのレーコちゃんはきっと機嫌を損ねるだろう。頬をさらに真っ赤に染めていかにも何か言いたそうにわなわな震えた後、ツンと細い顎をそらして立ち去るくらいするんじゃないかなぁ。

「私、超能力があるのよ」

 仕方なくそう言っておいた。

 レーコちゃんは怪訝そうした後、ツンと細い顎をそらして立ち去った。

 多分、私とレーコちゃんだったら、私に勝ち目はないだろうなぁ。

 私は用意していたはぁと型の包みを、机のさらに奥へと押し込んだ。



   おしまい

 ふらっと、瀬川です。


 自ブログに掲載している旧作品です。2007年作品。

 見なくても分かる、というのは時にさみしいもので。

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