○性悪メイドと偽りの王子
オイルサーディン食べたい
とある大陸のとある国の王族にはある呪いがあった…
それは、【男子の出生率が通常の約100分の1になる呪い】
そんな九割九分九厘が女の圧倒的女系一族に、待望の男子が生まれたと国民はおおいに沸き立った
王子はすくすくと健やかに賢く強く美しく育った
しかし即位の半年前にとあるメイドがやってくることによって王子の運命は激しく坂道を転がることになる
○キャラクター
・王子
シャルトリュー・イル・サーディン(本名シャルロッテ・イル・サーディン)
親しい者たちはシャルと呼ぶ
賢く強く美しくな王子様
だが、実態は剣より刺繍針、報告書より詩集、マントよりドレスを好む大人しい少女
シャルの性別を知る母と乳母と乳姉妹の前だけでは、本来の自分らしさが出るが、それ以外の者には王子らしく隙のない態度で接する
自動的に切り替わるため、二重人格のようだとシャル自身は自嘲している
2ケタに乗った側妃や正妃の子(全て女)を押しのけシャルを王にするため、最も身分の低い側妃だった母が性別を偽って立太子させた
現在母は、前正妃を追い落とし王太子の母として正妃となった
・メイド
メル・サティナ(本名メルディオス・イル・サーディン)
愛の宣教師と呼ばれ、旅芸人と駆け落ちした王妹エルシャーナの子供、シャルとはいとこ
8歳までは両親と幸せに暮らしていたが、国中に蔓延した流行り病でたった一人に
15歳で、メルを見つけ出した母エルシャーナの乳母に引き取られるまで貧民窟で、スリや幼児趣味の変態相手につつもたせをして生きていた
好きなものは金、信じるものは金、と見事に拝金主義者となった
シャルの母に、シャルと結婚させるため王宮に召し上げられた
女であるシャルは普通の女性とは結婚出来ない、その点メルは母譲りの美貌と華奢な体格で女に見える男、しかも王族という超優良物件だった