○恋力発電
舞台は近未来の日本
石油、石炭、メタンハイドレードなどを使いつくし、深刻なエネルギー問題に襲われる世界
しかし日本の変態的技術力により、安全!低コスト!エネルギー効率良好!と三拍子揃ったエネルギーが開発された
それは人間の中で最も強い力を持つものの一つであり、しかも他者(つまりは外部)へと発信される感情…人が強い愛情を抱くとき発散されるエネルギーを電力に変換するその発電方法を、人は恋力発電と呼んだ
強い愛情であれば種類は問わないが、勢いがあり効率が良いのはやはり恋愛感情だった
ピアス型変換機の装着が義務付けられ、上位恋力者は尊敬の目で見られる中、三次元の恋愛に興味がない主人公の片原鮎子は下位恋力者として呑気に過ごしていた
幼なじみでありアジア圏三位の恋力者、かつ変態的技術力を持つ安藤夏樹が余計なことをするまでは…
彼は、下位恋力者として不遇の身である幼なじみ(実際は下位でもペナルティなどはない)を助けるため、あるものを開発した
それは、世間にオタクと呼ばれる者の発する魂の煌めきをエネルギーにする発電機
恋力発電を応用したその発明を、萌力発電という
○キャラ
・主人公
片原鮎子
三次元の恋愛に興味がない、四刀流(美少女ゲー、百合、BL、乙女)但し二次元にかぎる
その絶大な萌力によって日本8位までくいこむ
言ってることは変態丸出しだが、三次元ではノーマル
三次元の恋愛は何処か別世界の代物と思っており、モテるタイプではないのも手伝って彼氏は高校一年のときの一人だけ、しかも現在は別れてフリー
ちなみにその元彼とは、幼なじみの夏樹である
付き合った経緯は、恋愛に憧れていて彼氏というものをつくってみたかった主人公が夏樹に付き合ってみないかとお願いして、という感じ
一ヶ月目にキスしてみて全くときめきもくそもなかったので、やっぱなしね、とただの幼なじみに戻った
三次元で異性にときめくことも恋愛もしたことがない主人公は、二次元での恋愛を傍観することでたのしんでいた
「アルは俺の嫁、でも九郎ちゃんにならアルを嫁に出す、てか一緒に寝てんのかよ!お風呂も一緒かよ!このロリコン探偵!だいすき!」
「うおおおお!アキユメえええぇぇ!ツンヤン弟×ロリペタお姉ちゃん美味しい!美味しい!!」
「アキラァのおぱんつおぱんつ!裸ワイシャツとは…シキティはわかっていらっしゃる」
「私百合の醍醐味って肉体的なものより、精神的な触れ合いだと思うの、でもベタベタバカップルもそれはそれで…良い!」
・アジア圏三位
安藤夏樹
主人公宅右隣に住む幼なじみで、アジア圏三位恋力者、かつ変態的技術力をもった天才
その実態はただの偏執系ヤンデレ
主人公の動向を悪気なく監視、かつ善意で余計なことをしまくるはた迷惑な、頭のネジが全て飛んで崩壊しそうなところを粘着質な愛で留めてる男
自分が異常なことにも、自分がしてるのがダメなことだとも全く気付いていない
その愛の重さたるやアジア圏三位の名に恥じないものである
「二次元もいいかもしれないけど、三次元もきっといいよ、だからもっと右隣を見るべきだと思うな」
「萌力があるから、あゆちゃんはもう下位で辛い目にあうことないんだよ、なのになんでそんな嫌そうな顔してるの?」
「あゆちゃんが大好きな二次元はあゆちゃんを好きになってなんかくれない、ねえもうわかってるんでしょ?あゆちゃんをこんなに愛せるのは俺だけなんだよ?(以下略)」