●暫定勇者と自称魔王
扉を開けるとそこは(通称)魔王城だった
中二病をこじらせて慢性化させた主人公佐々木透は、ある朝「うートイレトイレ」とドアを開ける、するとそこは(通称)魔王城『王者の間』
所謂不法侵入者である主人公は、(自称)魔王の指先一振りで原子に分解されてしまった
痛みもなく即死した主人公の魂は神に召し上げられたが、その神に蹴り飛ばされて天界から下界へ逆戻り、神の奇跡で蘇ってしまう
もちろん、蘇った場所は死亡現場である(通称)魔王城
案の定コンマ一秒で今度は分子に分解
舞い戻った天界でビキビキきてる神曰く
「なんか勇者候補が私魔王になりたーいとか頭ぬりいこと言い出したから魔王候補のお前召喚した、というわけでとっととあのクソ(放送禁止用語)暗殺しろや」
突然かつ理不尽な神の要求にも、異世界召喚かつ魔王主人公!これはチートの予感…と主人公は胸を躍らせていた(慢性中二病なので)
しかし神は残酷だった
「ああ?チート?んな面倒くせえもん付けてやる義理ねえっつの、死ぬ度蘇生してやっから男なら自前の能力で殺れ!!」
つまり、指先一振りで原子分解が出来るような(自称)魔王に裸一貫で立ち向かえ、というわけだった
しかし神もそこまで無情ではない
主人公には対(自称)魔王最強の能力がある
それは
『自分を殺した聖なる者に能力低下の呪いをかける』
というもの
いくら(自称)魔王が魔王を夢見ていて、自称かつ他称魔王だろうが、その素質・属性は勇者そのもの
こうして主人公は(自称)魔王を倒す(ことを強要された)ため(とても、すごく、大変に嫌だけど)殺され続けるはめに
○キャラ
・主人公
佐々木透
魔王の素質を持つ慢性中二病患者の高校生
(自称)魔王と敵対するため、魔王候補ながらも暫定勇者と呼ばれる
最初の内は即死させられていたが、何度も殺されるうちに(自称)魔王の力が弱まり、一発で死に切れず地獄の苦しみを味わう羽目になる
(自称)魔王が主人公より弱くなるにはあと96×10の12乗回殺されなければならない
本来なら、ゲームや小説でよくある「死の間際で仲間側のチートキャラに弱体化の術をかけてパーティ離脱をさせたり、パワーバランスを安定させる」中ボス程度の魔王
・ヒロイン
聖なる者であり、勇者候補
しかし魔王を名乗り世界征服をたくらむ
百回主人公を殺したあたりで弱体化に気付いて、現在は停戦中
しかし短気かつ主人公にイライラするため、すぐ主人公を殺害してしまう
・神
異世界の神
主人公を異世界に送り込んだ張本神
最強の勇者候補であるヒロインを暗殺するため、都合の良い能力持ちの主人公をよびだした