○金づる王子と俗物娘
主人公は、中級の中でもちょうど真ん中程度の家格と裕福な一般市民程度の財産を持つ家に生まれた、中身は俗物な少女
彼女の夢は、上級貴族と結婚すること
そして自分の娘をいずれ王となる王子の嫁に、最終的には国王の姻戚として華麗な生活をおくることだった
趣味はギャンブルと交易、そして先行投資
そんな彼女を人は俗物娘と呼んだ
ある日出会ったのは、キラキラしい見た目に反して、頭の中身が木石の正真正銘朴念仁の第一王子
彼は遅れてやって来た初恋に戸惑う
アプローチの仕方といえば、別荘をやる、土地が欲しいのか、国の半分をやるから王妃になれ、など物欲に訴えかけるようなものばかり
俗物娘は意外にも、それに全く靡かなかった
王子と結ばれてしまえば俗物娘は未来の王妃
女性では国一番の地位だが、俗物娘はそんなものに興味はない
姻戚という気軽で権力を味わえるお手軽な立場に比べれば、王妃は責任重大なポスト、いくら権力をおおいにふるえる立場だろうが、そんな責任をおうつもりはさらさらなかった
俗物娘はコストパフォーマンス(?)を気にする娘だった
「私お金も権力も大好き、けどそれらは自分の手で掴んでこそだと思わない?何もせずに人から与えられた宝なんてクソクラエだっつうのよ」
「男らしいです、お嬢様!」
「では何が欲しい、国か?それなら王妃になればいい、未来の国母として税金を湯水のように使える」
「あんた人の話聞いてないでしょ…」
○キャラクター
・俗物娘
金と権力をこよなく愛する貴族の令嬢
趣味のギャンブル、交易、先行投資によって財を蓄えている
座右の銘は「弱肉強食」
将来は国王の姻戚として権勢を誇るつもりだが、王子に纏わり付かれて大貴族のボンボンに近づけない
結婚相手に求めるのは、容姿(生まれてくる娘が美人でないと王子の寵愛を受けられない)、家柄(ある程度高くないと王子に近づけない)、性格(手綱を握りやすい凡庸だけど馬鹿ではないレベルを希望)
・金づる王子
さらさらの金髪、夏空のような青い瞳、整った顔立ち
見た目は完璧王子
しかし中身は朴念仁
女をつるにはとりあえずモノだという父王の助言に従って、個人資産である別荘や土地や荘園を俗物娘に貢ごうとするがはねつけられる
頭の中身は割と乙女
しかし鈍い
かなりの前向き思考により、俗物娘がどんな言動をしようが良い意味でとらえてしまう思い込みの激しい一面も
・俗物娘の侍女(?)
メイド兼護衛兼親から押し付けられた婚約者
茶髪茶眼の地味系美男子
新ジャンル「ドM女装メイド」
俗物娘の叱責、八つ当たり、罵り、やくざ蹴りをご褒美として悦ぶひどいドM
俗物娘が何を言おうと
「はい、私もそう思います!」
とかえす
どう見ても何も考えていない、いや俗物娘のことしか考えていない