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第32話 つんつんキラキラ魔法少女 プリッケツ

 告白を目撃した日の放課後。


 早速、わたしは行動に移しました。

 クラスメイトに囲まれていた白雪くん(・・)を救出。


 すぐさま、我が家――じゃなかった。島田家に連行しました。



「あ、姐さん。いきなりどうしたの? 汚い部屋だね……」



 これでも頑張って綺麗にした方なんですけどね。

 世の中の人たちはどうやって片付けているのでしょうか?


 まあ、この問題も御手くんが元に戻れば解決すると思います。


 

「白雪くん。わたしは約束しましたよね。あなたが成人の儀をひとりで乗り越えられるように修業をつけると」

「そ、そうだね」



 呪いは解除されて、正気に戻りました。

 しかし、狼男としての成人の儀を乗り越えたわけではありません。


 白雪くんのお父さんはうやむやにしようとしていましたが、白雪くん本人が懇願したのです。


 自分の力だけで乗り越えたい、と。

 見た目は女の子っぽいですけど、中身はかなり男の子ですよね。


 ですけど、白雪くんにはお父さんに勝てるだけの力はありませんでした。

 そこで白羽の矢が立ったのが、わたし。

 わたしが白雪さんのお父さんを捕縛した忍術を教えて欲しいと言われたのです。


 ……それで、二つ返事でオーケーしてしまったんですよねぇ。

 すごく面倒な事なのに。


 だって、女師匠って憧れるじゃないですか!

 定番中のド定番! しかも、弟子は男の娘。

 もうたまらん! って当時のわたしは鼻息を荒くしてしまったのです。


 ちなみに、成人の儀としてお父さんが襲ってくる日に限って、彼は男子用の制服を着ています。

 両親に挟まれて大変そうだなぁ、と少し同情してしまいます。


 

「それで放課後ちょくちょく、わたしの技術を教えているわけなんですけど」

「いつもありがとうございます」

「よくよく考えれば、わたしになんの見返りもないのはおかしい気がします」

「そ、それはそうだね」

「なので、わたしのお願いを聞いてください」

「お願い……?」

これ(・・)を着てください!!!!」

「えっ、なんなの、それ!?!?」



 わたしには御手くんを元気にさせることはできるない。

 できるとするならば、



「かの伝説的な女児アニメ『つんつんキラキラ魔法少女 プリッケツ』のコスプレ衣装です」

「魔法少女!? プリッケツ!?」

「ちゃんとステッキも用意してあります。呪文は『アナアナアナル アナーキーキラキラー』です。呪文と一緒に鍵型のステッキをお尻に入れることで必殺技が打てるようになります」

「それ、本当に女児向けなの!?」



 だから伝説なのです。

 制作陣の狂気具合がうかがえます。



「えっと、このコスプレ衣装、色々と際どいんだけど、特にお尻の食い込みがおかしくない?」

「わたしはこのアニメのおかげでお尻フェチになれたのです」

「知りたくなかった……!」

「お尻だけに?」

「黙ってくれないかな!?!?」



 アニメの中でも定番のやりとりなのです。



「えっと、姐さんが着ればいいんじゃない?」



 本当ならわたしが着たいですよ。

 そういう目的でポチッたのですし。

 ですけど――


 

「サイズが合わないんですよ。わたしが来たらハムになってしまいます」

「痩せようよ、姐さん……」

「痩せたら、わたしの存在意義がなくなるじゃないですかっ!」

「アイデンティティになってたの!?」



 白雪さん、いいツッコミをくれるのでついついボケたくなってしまいます。

 御手くんは天然すぎてまったくツッコんでくれませんから。


 

「そういうわけで、お願いします」

「……わかったよ」

「楽しみです」

「着替えの時は見ないでくれない!?」

「いいですねー。その反応。もっとやってください」

「変態オヤジかな!?」



 御手くんは着替えを覗いても無反応どころか、肉体美を見せびらかそうとしてきますからね。

 こういう反応は心が潤います。


 ですけど、こちらからお願いした手前、着替えを邪魔するわけにはいきません。

 部屋の外で大人しく待ちましょう。


 5分ぐらいでしょうか。

 ドア越しにずっと「すご。おかしいでしょ」という声が聞こえていました。



「姐さん、着替えたよー」



 さて、どのように仕上がったでしょうか……。



「おおー」



 これは予想以上です。

 感嘆の声以外をあげられません。


 白雪くんは元々かわいいですけど、フリフリでピンクな服を着ることでさらに華やかになっています!


 そしてなにより下半身! 

 きわどいハイレグなんです!!!

 お尻がはみ出しているのは当たり前!

 前から見ると、もっこりしたものがっっ!!!



「す、すごい!」

「すごく恥ずかしいんだけど……。股間がこすれるし……」

「いける! いけます! これなら御手くんは元気になるに違いありません!」

「…………」 

 


 この時は興奮のあまり我を忘れていましたが、気づいてなかったのです。

 普段からエロコンテンツを漁っているわたしから見ても刺激が強いのですから、御手くんが見たらどうなってしまうのか……。

 

 彼が発狂して、燃え尽きてしまったのは言うまでもないでしょう。

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