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怨霊刺青師  作者: 転生下書き人


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紅蓮夜叉(ぐれんやしゃ)

俺は鈴木美咲に説明した:「陰陽繍を刺すなら、鎮魂系の柄にする必要がある。鎮魂系の柄は主に三種類ある —— 羅漢、菩薩、夜叉だ」

「どこが違うの?」

「もちろん違う。羅漢は超陽気が強いから女は刺せない。菩薩は、刺す人の福運が特別に厚くないと効果が反対になる。君は福運が厚そうに見えないから、この二種類は刺せない。夜叉しか刺せないよ」

実は一つ言いにくいことがあった —— 菩薩を刺すのに福運が厚い必要はなく、むしろこの刺青は福運を加えてくれる、百利而一害なしのものだ。だが菩薩には精神的な潔癖があり、刺す人は日常の行動が正しくないといけない。

美咲は風俗店の女で、仏教では「淫邪いんじゃ」に当たる存在で、いわゆる蕩女とうじょだ。こんな人は菩薩を刺せない —— 一旦刺したら、菩薩は自分を冒涜されたと感じて、刺した人に祟りを与えるからだ。

美咲は「夜叉の姿は超丑いの?体に刺したらきれい?」と聞いた。女はどんなに境遇が悪くても、見た目は気にするものだ。

俺は「この刺青は誰にも見えないよ。夜叉は悪気が強いから、『むな』の技法で刺さないといけない」と答えた。

俺たち陰陽繍の刺し方には、「かた」「くび」「せなか」「まき」「むな」の五種類がある。「扛」は肩に刺すことで、よく見る肩越し竜がこれに当たる。「降」は首に刺すことで、漢字の刺青なんかがこれ。「背」は背中に刺すことで、一般的な満背の柄は全部この類。「纏」は四肢に巻くように刺すことで、肘に巻く竜や手首の仏業環なんかがこれ。「懐」はちょっと特殊で —— 心根こころねに刺すんだ。心根ってのは、乳首から上に 5 センチ、下に 15 センチの範囲だ。つまり胸元に刺すことだ。こんなプライベートな場所に刺すんだから、きれいかどうかなんてどうでもよくない?

「どうして見えないの?あと、どこに刺すの?」美咲が聞いた。

俺は美咲の胸元を指して「ここだ」と言った。

「わあ!それなら見た目がもっと大事じゃない?柄が丑いと仕事に影響するよ!」美咲は驚いて顔を見開いた。

俺は頭を撫でながら「ああ、忘れてた!君はどこで働いてるか」と思った —— 美咲は風俗店の女だ。胸に夜叉を刺したら、服を脱いだ時客を驚かせちゃうじゃない?

俺は頭を掻いて「実はこの柄、ちょっと芸術的にもできる。夜叉の中に『紅蓮夜叉』ってのがあるんだ、超キレイで颯爽さっそうな女の姿だ」と言った。

美咲は信じなかった。

俺は陰陽繍の紅蓮夜叉の柄を思い出し、ペンを取ってすぐ概形を描き、速やかに彩色して細部を補い、完成した図を美咲に渡した:「先に見て」

美咲は図鑑を受け取って一眼見たら、すぐ決めた:「いいよ」

「わかった」俺は刺青の図を取り戻し、道具の準備を始めた。

美咲は直接刺青ベッドに横になり、胸を突き出して —— 豊かな胸がゆらゆらと揺れた。

「何してるの?」俺は美咲に聞いた。

美咲は「刺青するんじゃないの?」と答えた。

俺は「胸に刺すなら服を脱がないと、どうやって刺せるんだ?」と言った。

美咲は服を脱ぐ必要があると聞いて、起き上がって低襟の T シャツを上にめくって脱ぎ去り、豊かな体を見せた。本当に「実戦級」だ —— 特にその大きな胸は、ブラジャーが破裂しそうなほど膨らんでいた。

続いて美咲は手を背中に回し、ブラジャーの留め金をスムーズに外した。

ポップ。

小さな音と共に、胸の大きなものは支えがなくなって少し垂れた。

美咲はブラジャーを脱いで再び刺青ベッドに横になり、「さあ、これでいい?」と言った。

「ちょっと待って、遮る布を取ってくる」俺たち刺青師は胸の刺し仕事を受けた時、普通は客に胸を遮る布を渡す —— 照れを避けるためでもあり、刺す時注意力が散らないためでもある。

「いいよ、この体は何十人も男に使われたのに、君一人に気を遣う必要ある?さあ、始めよう」美咲は俺を誘惑しようとして、膝を曲げて脚を誘惑的な角度に開いた。

「ちょっと、トイレに行ってくる」

「トイレに?オナニーするの?直接やれば?美咲姐からのプレゼンだよ」美咲は服を着ている時は口が堅かったが、服を脱ぐといろいろなエッチな話を始めた。

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