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化け猫の転生恩返し 外伝  作者: 日向彼方
第壱章
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巡らせる思い (剛志Ver)


今回のお話(剛志Ver)は 兵藤剛志の視点で描かれています。


「色々聞きたいことが山のようにあるんだけど……」

「時間があるなら、週末俺の実家に来る?」

僕が尋ねるとそれだけ言って、二人とも黙ったまま校内を歩き回る。

( 彼の実家?

  たしか陰陽師がいるって言ってた? )

頭の中がグルグルと回って、思考が破裂寸前だ。


 僕は中学に入ると急に体調を崩し初めた。

癌が僕の肝臓に出来ていた。

それで、急遽中学2年で母親から肝臓の一部を貰い、生体肝移植を行った。

今でもその判断が正しかったのか悩んでしまう。

一時退院した僕の誕生日、本当に母は嬉しそうだった。

忘れられない笑顔だった。

僕のために切り開いたお腹。

これから一生をかけて恩返しすると思っていたのに……

その次の日に母は交通事故に遭い亡くなってしまった。

どうしても自分のせいに思えてしょうがない。

今は母方の祖父母と暮らしていて、離婚した父親とはほとんど会っていない。

向こうにはもう新しい家族がいるようだし。


 彼は週末いつも隣県の実家に帰っているようだ。

ついて行くべきか?

信用出来るのか?

でも、逢えるのならもう一度母さんに逢いたい。

ミステリー倶楽部に入って色々話を聞いてみようか?


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると幸いです。

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