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化け猫の転生恩返し 外伝  作者: 日向彼方
第壱章
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高校生活二日目

今日の午前は教科書の配布と授業の進め方に校内の簡単な見学、午後は部活と倶楽部の説明会だ。

水曜日は五時限までだが、部活とは別に倶楽部の時間というやつが六・七時限目に設けられている。

面倒なのはこの○○私立高校では倶楽部が必須科目の一つなのだ。

今週中に決めなければならない。

ただし、四ヶ月ごとに変更は可能らしい。

部活と同じ物でも構わないし、僕達みたいな帰宅部は簡単な文化部を探す。


説明会の後に兵藤君と一緒に校内の部室を見て回る約束を取り付けた。

別棟への移動で二階の渡り廊下を通る。

別棟には文化倶楽部のクラスが多くある。

ーー何から見に行こう?ーーそう考えていると俺にだけ聞こえる声がする。

《 昔は将棋が得意だったのよ 》影妖狐が笑う。

「将棋得意なの?将棋部にする?そもそも中学の部活は何を……?」

不機嫌そうな剛志君が食い気味に答える。

「僕は小学校高学年から体壊して入院してて、院内学校では部活の経験はない。

 でもなんで僕が将棋得意とか知ってんの?」

「その事なんだけど……」俺は言い淀む。

いいか!もう十分に変な人って思われているのだろう。

二人っきりなのを確認して剛志君に告げる。

「えーっと、俺、妖や幽霊が視えるんだよね

 つまり……君のお母さんが視えるんだ」

驚いた顔の彼がそこに立っていた。


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