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化け猫の転生恩返し 外伝  作者: 日向彼方
第壱章
15/17

言霊の少女 弐

第壱章の完です。

第弐章は暫くお待ちください。

「私は汐里。山元汐里。璃桜君は私の大事なものを奪った人なの」

「おい。誤解受けそうな事言うなよ。俺も彼も君の言霊は効かないよ」

「言霊?やはりそうなの?」

「どうしたの?」まったく理解できていない剛志君が口をとがらせている。

「璃桜君に何か奪われたって感覚が残っていたの。

助けられたって感覚もあって……ねぇ、また助けて!」

「何があった?」

「クラスで嫌な事あって“私の事ほっといて”って言ったら皆から無視されるようになったの」

「一度口にした言霊は消える事が無いけど、書き換える事は出来る」

「どうやって?」

「気持ちを込めて“私の事好きになって、友達になって欲しい”って言霊にのせて言えば良い」

「言霊って何?」

「言葉に込められた霊力と言われているけれど、

君が言葉にのせる想い、本気の気持ちが入れば強い言霊になると思うよ。

あまり強くても問題だけど……」

「強過ぎたから私から取り上げたの?」

「たぶん。でもあの時は俺も子供過ぎてよく解んなかった」

剛志君は俺達の会話を黙って聞いていてくれた。

『練習すれば言霊も上手く使えるようになるよ』

初めておばさんが口を出した。

「練習すれば良いって……」

「解った。有り難う。練習してみる」

山元の笑顔はやはり可愛い。

「丁度良いお試しの人々が来た」

「?」

後ろからガヤガヤと先輩達がやって来た。

「なんかやってみてごらん。あんまり効かないかもしれないけど……」

「千義くんの友人の山元といいます。『仲良くしてください』」

宝生先輩に期待していたが、以外と桂木先輩が頬を染めている。

「“言霊”が効いたかどうだか解らないけど、仲良くなれんじゃない」

そう言い、剛志と目を合わせ笑った。

「もしかしてもう一人の仲間?」

嘉神先輩がそう言って俺の顔を覗く。

「えっ!どうでしょう……?」

何かが始まる感覚が皆に伝わった。


読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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