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化け猫の転生恩返し 外伝  作者: 日向彼方
第壱章
12/17

カメラ倶楽部

 入学してもう二月近くなる。

今日、木曜の午後は倶楽部活動の日だ。

剛志君と二人であの教室に向う。

ミステリー倶楽部の方は雑誌を読んでいることが多い。

一方、カメラ倶楽部はスマホやデジカメのデジタルの画像処理を教えて貰う。

最近ではフィルムカメラを使う人はほとんどいないらしい。

偶に怪しい画像が出ることがある。

怪しい写真の画像はすぐにカメラ・パソコンから消す。

もちろんゴミ箱からもすぐに消去する。

しかし、消せない心霊系の画像もある。それが一番ヤバい。


 心霊写真のなかの幽霊が話しかけてきたりもする。

しかし、楽しい幽霊ばかりではない。

今回、写真の中の人形は人に強い恨みを持っていた。

パソコンから飛び出して悪気を放つ。

力負けしてしまい俺の身体が乗っ取られようとしてしまう。

教室の中に緊張が走る。

「九重郎……」つい叫んでしまう。

これではいけない。言霊を被せて叫ぶ

「『消えろ!』」

悪霊の動きが一瞬止まる。

嘉神先輩が教室に結界を張るのを感じた。

俺が九字を唱えた時、懐かしい感じが背後にする。

ロウが紅き右眼を開き悪霊を吸い込む。

『我を呼んだろう?元主人』

そう言ってロウはニヤリと笑う。

無事に悪霊は消せたようだが、この教室にいた数人が一部始終を視てしまった。

「『今見た事綺麗に忘れて!!』」

言霊を強く懸け叫んだが、嘉神部長・桂木さん・剛志君には効かなかった。

そして、たぶん力の無いはずの宝生先輩にも言霊は通じなかった。

三毛猫を抱いた俺は先輩達に説明を問われるのだった。



読んで頂き有り難うございます。

感想等いただけると幸いです。

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