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無視できぬ存在

 兎美子がホームの縁に駆け寄った時、一人の男がホームとその下の線路の間で宙吊り成っていた・・・若い男にスーツの襟を掴まれた格好で。

兎美子右を見た。

電車が汽笛鳴らしブレーキを掛けながらも近づいて来るのが見えた。

事態を直ぐに飲み込んだ兎美子が男を引き上げ様としてる若い男に駆け寄る。

刹那!

彼が、その重さと心理的な重圧に耐え切れず、引き上げるのを諦めようとするのを登美子は見抜いた・・・!

「だめっ!!上げて!!!」

そう、とっさに叫んだ兎美子は、手を伸ばして宙吊りの男をつかまえた!!

兎美子は、引き上げる他に、この男を助ける方法は無いと確信していた!

だから今や隣で一緒に男を引き上げようとしてる彼に、手を離させなかったのだ。


男を引っ張っりながら、ホームの下を見た兎美子は矢張りと思った。


そこには、宙吊りに成っている男の脚や体に掴まり、ホームの下へと引きずり込もうとしている、幾人もの地縛霊の姿を見たからだった。



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