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条件が揃わないと最強になれない男は、保育士になりたかった!  作者: 鉄火市
44章:実習生、波乱の幕開けを感じとる
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44-4


 俺達の初戦はファルナとドルチェの二人が圧勝してみせたことで、俺の出番は無くなってしまった。……だがまぁ、二人に怪我が無くて本当に良かった。……良かったのだが……

「……そろそろ離れてくんない? ……歩きにくいんだけど……」

 通路を歩きながら、俺は腕に抱きついている二人の少女にそう伝えた。

「い~や! おじちゃん何でもしてくれるって言ったもんね~! 言質取ったもんね~!」

「言質って……どこで覚えたんだよ……。なら、ファルナだけでも~」

 そう言いながら彼女の方を見ると、ファルナは力強く首を横に振った。

「……ドルチェちゃんが離れないなら、僕も離れない……」

「……さいですか……」

 正直、子どもにくっつかれている今の状況が嬉しくない訳ではない。ただ、左右それぞれの腕にしがみつかれながら歩くと、身長差のせいで腰が疲れるうえに、歩きにくい。

 だが、絶対に離れないという固い意思が感じられ、俺は諦めることにした。

 そんなタイミングだった。

 俺の耳にタッチパネルの通知音が聞こえてきた。

「ねぇねぇおじちゃん、変な音鳴ってるよ?」

「……そうだな……ちょっと手を離してくれないかな?」

「いや~! ファルナちゃんが離せばいいんだよ~」

 ドルチェが通知のことを教えてくれるが、肝心の手を離してくれないのでは意味がない。そして、ファルナの方もしがみつく力を強くしてきた。

 仕方ないので、俺は意思だけでタッチパネルを開いた。そして、俺の目線につられて二人もそちらを見始めた。

 最近、気付いたことなのだが、このタッチパネルと俺が呼んでいる神器は俺の意思によって他の人に見せることができるらしい。

 前にパルシアスはあるのはわかるがよく見えないと言っていたし、ハルマハラさんも見えないと言っていた。

 だが、ファルナとドルチェは見えているように思えた。

 そして、俺達は女神様から送られてきた緊急事態という文字を視界に入れた。


「……ねぇお兄さん……顔怖いよ……」

「悪いな、二人とも。ご褒美は帰ってからな……」

 そう言った優真は、二人の手から手を解放させ、二人の腰に手を回して地面を蹴った。


 主人公チームなのに戦闘シーンが他のチームより短かったなぁ……

 相手上級神の眷族なのにかませ犬感がすごい……

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