39-11
申し訳ございません。どうやら体調を崩したみたいで今起きてしまいました。
2話目はいつも通り頑張ります。
「そんな……馬鹿な……」
「パルシアス君……それは本当のことなんだろうね?」
パルシアスが言った言葉に真実味がないのか子どもを司る女神と大地の女神は簡単に受け入れられない様子だった。
「はい。何処の神かまでは厳重な体制が敷かれている為、僕の力をもってしてもわかりませんでした」
女神達に向かってパルシアスがそう言った為、二神はそれが事実なのだとわからされた。
その話がどれ程重要なのか優真にはわからなかったが神達の様子からただ事ではないことがわかった。そんな優真に救いの手を差し伸べたのはハナだった。
「ユウタンは眷族になったばかりで知らないかもしれないけど、神様から追放された眷族はもう二度と眷族にはなれないの。でも、方法がない訳じゃない……」
「……その方法って?」
「事前に契約するのですよ」
初めて知らされた事実に困惑する優真だったが、急に口をつぐんだハナを不審に思い、そう聞くが、言いにくそうだった彼女の代わりに答えたのは、再び玉座に座った時空神だった。
「眷族がもしも眷族の契りを切られた際に、自分の眷族になってほしいと願うことをそう言うのです。時空神の眷族、そんな彼らを欲しがる者は少なくないですが、今回の件は彼の勝手な行動として追放した為、本来であればそのまま路頭に迷う筈でした。何せ、事前に契約なんかすれば私とパルシアスを敵に回す事になりますから……しかし、契約は成された。意味はお分かりで?」
「……そっか……保証だったんだな……今回の件がばれて眷族としていられなくなったら、その時は新しくそいつの眷族になる……要するに、その神が一番怪しいって訳か……」
「ええ。私のかわいい眷族をかどわかした愚か者は絶対に許しません。全勢力をもって私達でそいつらを叩きのめします」
「なら俺も協力ーー」
「結構です」
怒りを感じさせる神威を放つ時空神に協力の提案を持ちかけようとするも、呆気なく断られてしまう。
「貴方は貴方のすべきことをなさい。私は貴方に強くなって来いと伝えましたよ」
唐突な話の切り替えに頭が追い付かないでいた優真に、時空神は畳み掛ける。
「せっかくです。今ここで貴方が私の期待に応えられるかテストしましょう」
「……テスト?」
「はい。この子と戦って勝ってみせなさい」
時空神がそう言いながら手を置いたのは傍にいたエパルと呼ばれた少女だった。
ちなみに、ファルナ、イアロ、ドルチェ、スーチェの場合は状況がちょっと違うので対象外になります。
4人は元眷族候補ですからね。




