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条件が揃わないと最強になれない男は、保育士になりたかった!  作者: 鉄火市
33章:実習生、予知を覆そうと躍起になる
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 王都の一画では、チャイル皇国の軍隊とゲリラ達が荒々しい戦いを繰り広げていた。チャイル皇国の軍兵達は急な襲撃であったにも関わらず、優真の助言で国の防衛機能を上げていたことが功を奏し、すぐに対応できた。

 優真という『子どもを司る女神様の眷族筆頭』からの指示だったため、子どもを司る女神を主神として信仰しているチャイル皇国軍の指揮は相当高く、押されているのは、どちらかというとゲリラ側であった。

 しかしながら、モンスター達の中には鍛え上げられた兵士でも一人じゃ決して敵わないようなBランクのモンスターや、中には1個中隊で対応するのも難しいと言われているAランクのモンスターも見られ、ゲリラの対応にも追われていた軍隊は徐々に怪我人の数が増え、後退気味になっていた。

 だが、本来であれば、こんなことはあり得ない。

 いくら軍隊の数が多いとはいえ、()()()()()には絶対に懐柔されないモンスターの攻撃が軍隊だけに集中しているのはおかしい。しかも、ゲリラ達と協力しているようにも見受けられる。

 それだけじゃない。

 この襲撃がそもそも急すぎる。眷族筆頭からの助言がなければ、既にこの都市は壊滅していてもおかしくはない。それほどまでに相手の戦力が大きすぎたのだ。そんな戦力を国の誰にも悟られることなく、()()()()()()()送り込んできた。確かに、近くにモンスターが数多く存在するスティルマ大森林はある。しかし、スティルマ大森林とこの王都の間にはいくつか村や町がある。それらが襲われたという情報も軍には上がっていない。


 一人、また一人と鍛え上げた兵士達が倒れていく。だが、絶対にここを通すことはできない。ここが突破されれば、国の核()がおとされてしまう。それだけは絶対にあってはならないことだった。

 そこには多くの国民達が避難しに行っている。兵士の家族だっている。自分達の大切な家族を守るためにも、ここは絶対に通せないのだ。

 目を血走らせ、モンスターやゲリラの相手をしている国の兵士達、そんな彼らの後ろで変な気配が突然現れた。

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