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条件が揃わないと最強になれない男は、保育士になりたかった!  作者: 鉄火市
31章:実習生、スタンプラリーを行う
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「……さて、居場所が判明したのは4人だけか……」

 万里華とユリスティナの二人が1階の厨房にいて、ハナさんとメイデンさんの二人は、温泉の方に向かったと言ってたな。

 シルヴィとホムラの二人は、先程の天使じゃ居場所は知らない。

 ハナさんなら、聖域内の状況を把握しているかもしれないけど、温泉か……。

 無理だな。事故なら自分を許せるけど、意図的に行くってなると、罪悪感がやばいから無理。まぁ、2度目だし、ハナさんに怒られる心配はしてないけど……メイデンさんがいる時点で行くという選択肢は除外だな。

 あの人怒らせてアイアンメイデンに入れられたら、収支が釣り合ってないしな。

「……まぁ、無難に万里華とユリスティナのところに行くか……。二人にスタンプ貰った頃には二人も上がってるだろうし……」

 そんな訳で、俺は厨房の方に向かった。

 道中、運良くシルヴィかホムラに会えればいいなと思っていたのだが、二人に会うことはなかった。

 厨房まで着くと、そこにはユリスティナの姿しか見当たらず、万里華の姿はなかった。ユリスティナは使ったと思われる調理器具を洗っており、泡だらけの腕で額を拭う姿を見せると、俺の存在にようやく気付いた。

「ユウマ様!? どうしてここに? ……いえ、そんなことより、もう大丈夫なのですか?」

 彼女は俺の姿を見た途端、手をタオルで拭うのも忘れるくらい慌てて、俺の方に駆け寄ってきた。

「うん、ユリスティナにも心配かけたよね……ごめんな」

「いえ……ユウマ様が元気になられて良かったです!」

 彼女は一筋の涙を目から流し、その表情に笑みを見せる。

「……ありがとう。……ところでさ、万里華も一緒にいるって聞いてきたんだけど……今はいないのか?」

「えっ? ……あぁ、いえ……今は少し……席を外しているというか、なんというか……」

「ん? どっか行ったのか? それなら万里華がどこ行ったかだけでも教えてもらってもいいか?」

 急にしどろもどろし始めたユリスティナを不審に思いつつも、俺は気にせず彼女の居場所を尋ねた。

「あっいや、それはちょっと……」

「どうした、ユリスティナ? なんか顔が赤いぞ? 俺はただ、万里華の所にも行かなきゃいけない理由があるから、教えて貰いたいだけなんだが……」

「…………んです……」

 根気よく説得すると、彼女は何故か体を震わせて真っ赤な顔で、なにかを呟いた。その声は、横を向いていたのもあって、耳まで届かず、つい俺は「えっ、なんて?」と聞き返してしまった。

 その言葉で彼女は真っ赤になった顔をこちらに向けて、「お花を摘みにいかれました!」と大声で答えてきた。

 さすがの俺も、これには全力で謝った。


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