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「……さて、居場所が判明したのは4人だけか……」
万里華とユリスティナの二人が1階の厨房にいて、ハナさんとメイデンさんの二人は、温泉の方に向かったと言ってたな。
シルヴィとホムラの二人は、先程の天使じゃ居場所は知らない。
ハナさんなら、聖域内の状況を把握しているかもしれないけど、温泉か……。
無理だな。事故なら自分を許せるけど、意図的に行くってなると、罪悪感がやばいから無理。まぁ、2度目だし、ハナさんに怒られる心配はしてないけど……メイデンさんがいる時点で行くという選択肢は除外だな。
あの人怒らせてアイアンメイデンに入れられたら、収支が釣り合ってないしな。
「……まぁ、無難に万里華とユリスティナのところに行くか……。二人にスタンプ貰った頃には二人も上がってるだろうし……」
そんな訳で、俺は厨房の方に向かった。
道中、運良くシルヴィかホムラに会えればいいなと思っていたのだが、二人に会うことはなかった。
厨房まで着くと、そこにはユリスティナの姿しか見当たらず、万里華の姿はなかった。ユリスティナは使ったと思われる調理器具を洗っており、泡だらけの腕で額を拭う姿を見せると、俺の存在にようやく気付いた。
「ユウマ様!? どうしてここに? ……いえ、そんなことより、もう大丈夫なのですか?」
彼女は俺の姿を見た途端、手をタオルで拭うのも忘れるくらい慌てて、俺の方に駆け寄ってきた。
「うん、ユリスティナにも心配かけたよね……ごめんな」
「いえ……ユウマ様が元気になられて良かったです!」
彼女は一筋の涙を目から流し、その表情に笑みを見せる。
「……ありがとう。……ところでさ、万里華も一緒にいるって聞いてきたんだけど……今はいないのか?」
「えっ? ……あぁ、いえ……今は少し……席を外しているというか、なんというか……」
「ん? どっか行ったのか? それなら万里華がどこ行ったかだけでも教えてもらってもいいか?」
急にしどろもどろし始めたユリスティナを不審に思いつつも、俺は気にせず彼女の居場所を尋ねた。
「あっいや、それはちょっと……」
「どうした、ユリスティナ? なんか顔が赤いぞ? 俺はただ、万里華の所にも行かなきゃいけない理由があるから、教えて貰いたいだけなんだが……」
「…………んです……」
根気よく説得すると、彼女は何故か体を震わせて真っ赤な顔で、なにかを呟いた。その声は、横を向いていたのもあって、耳まで届かず、つい俺は「えっ、なんて?」と聞き返してしまった。
その言葉で彼女は真っ赤になった顔をこちらに向けて、「お花を摘みにいかれました!」と大声で答えてきた。
さすがの俺も、これには全力で謝った。




