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14-7

 商店街を歩いていると、俺達は結構大きめの店を見つけた。

 その店のショーケースに服を着たマネキンが展示してあることから、衣服を売っている店だということがわかった。

 その衣服を興味深そうに何度もチラチラと見るシルヴィが横目で見えた。

(そういえばさっきからいろんな女性を見てはため息を吐いてたな……もしかして服が欲しいとか? 確かになんか同じような服の色違いしか持ってないし……化粧をしている様子もないし……やっぱり女の子なんだからオシャレをしたいものなのかな?)


「……入ってみるか?」

 あんまり自分から服を買いに行く機会をもたなかったことから、優真自身、自分のセンスに自信がなかった。

 それでも彼女に喜んでもらいたい一心で、女性専用衣服店という見るからに男子禁制の場所に誘った。


「わ……私は結構ですよ……見ているだけで楽しいですし」

 そう言って再び歩を進め始めた彼女の背中には哀愁が漂っていた。

 本当は俺の誘いにのって行きたかったんだろう。

 それでも彼女はそうしなかった。


(……どうしたもんかな)

 もちろんシルヴィに喜んで欲しいという願いがあったことも事実だが、シルヴィが行きたくないというのなら、無理を言う気はなかった。

 しかし、彼女は興味がないとも、行きたくないとも言わなかった。

 明かに行きたかったであろう彼女を、今度はどうやって入らせるか……ぶっちゃけると彼女が色んな服を着ているところを見てみたいという欲もあるため、諦めるに諦められない。

(この手はできれば使いたくなかったんだがな……)


「……なぁシェスカ……お兄ちゃんと一緒にお洋服買いに行くか?」

「お洋服? 行く行く!! ……ほらお姉ちゃんも! 一緒行こっ!!」

 シェスカはそう言ってシルヴィの元に駆けていくと、彼女の腕を取り、引っ張ってきた。

 無理矢理引っ張られて戸惑っている様子のシルヴィを横目で見ながら、俺は店内に入った。

 この章の名前を変更致しました。

 理由は、元々この章は、この出掛けるのがメインだったためですが、実はこの後、とある人物と再会するためです。

 誰かというのはネタバレになるので言いません。

 

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