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11-8

「……どこ行くんだよシルヴィ? ……そっちに行っちゃ駄目だろ!! ……おいシルヴィ!!」

 優真はシルヴィを呼び止めようとするが、シルヴィは一向に止まろうとしなかった。

 振り向くことも喋ることもしないシルヴィを不審に思いつつ、それでも声をかける。


「……そうだ……それでいい。……奴隷はご主人様のところに帰るのが義務だもんな~。これ以降もずっと逆らわないというのなら、村の者は助けてやるぞ?」

 ベラキファスの言葉でシルヴィは一瞬、悔やさを噛みしめた表情になるが、それでも歩みを止めようとはしなかった。


(このままユーマさんと一緒に逃げれば、村の皆が私のせいで殺されちゃう。……でも、この男に従えば今の口ぶりからユーマさんは殺されちゃう……)

 どっちにしても、シルヴィの大切なものが奪われる結果になる。

 シルヴィにとってどちらの選択もしたくなかった。

 だから、シルヴィは懐に隠しておいたナイフを取り出した。

 そのナイフは祖母のシルベスタがシルヴィに護身用として持たせたものだった。

 シルヴィはナイフの先をベラキファスの方へと向ける。

 傷が酷すぎてもはや体を動かそうとしても動かせないベラキファスはそれを見て、顔を恐怖に染めた。


(……どっちにしても私の大切なものが奪われる。…………それなら!)

 シルヴィはナイフを両手で握りしめ、地面を蹴った。

(私のせいで誰かが殺されちゃうっていうなら、こいつを殺して私も死ぬ!!)


「やめろ! こっちに来るなーっ!!」

 ベラキファスはナイフを持って迫ってくるシルヴィの姿を見て悲鳴をあげるが、シルヴィは止まらなかった。

 少し時間がかかるうえ、違和感があるかもしれませんが、気にしないでください。

 内容はあまり変える気はないので

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