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傍観者

どうせ、先生と呼ばれているあなたも、この質問には答えられないんでしょ?(威圧)2

作者: Amaretto
掲載日:2019/03/20

どうせ、先生と呼ばれているあなたも、この質問には答えられないんでしょ?(威圧)の続編です。



 私は思いついた。木村先生がイヤがる質問を。

 これなら、絶対に困るだろう。

 今度こそ、困らせてやる。

 先生、なんていうかな? 楽しみ!


 私は木村先生のもとへ向かう。


 

「おや、小田くんじゃないか。まってたよ。また、イヤな質問をしにきたのかい?」


 木村先生は、懲りないねえ、と呟いたが、嬉しそうでもあった。


「そうだよ。先生を困らせるために、来たの。」

 

 私はニコニコしながら言う。


「ははっ。そうかい、そうかい。で、今回の質問は何だい?」


 木村先生は、笑っている。

 私は、その顔を、ひきつらせるために来たんだ。

 ふふっ! 余裕なのも、今のうちだよ。


「ねえ、先生は好きな人いるの?」


 私は先生が独身であることを知っている。

 それに、きっと先生は、私が恋愛の質問をしてくることは、予想してないはずだ。

 私は、ニヤリとする。


「ええ!? 好きな人かい?」

 

 木村先生は、予想外の私の質問に、目を見開き、驚いている。

 いいねえ、その反応! その反応が見たかったんだよね! 


「そうだよ。あれれ? もしかして動揺してる?」

 私は先生を挑発する。


「いやあ、それは、まったく予想してなかった質問だなあ。」

 まいったなあ、というように木村先生は頭をポリポリとかく。


「まさか、答えられないなんて言うつもりないよね? あ、みんなが好きなんていう答え、もちろんダメだからね!」

 私は先生の逃げ道をなくし、追い込む。

 

「いやあ……。」


「あれ、この間、『大事な生徒からの質問だからねえ。僕が、答えられるなら、答える。それが教師だからねえ』って、言ってなかったっけ?」

 私は木村先生のモノマネをして言った。


「う、いやなところをついてくるねえ。さすが、小田くんだ。確かに言ったね! ……うん。うん。答えよう。」

 

 木村先生は顔を赤くして、声を小さくしていった。

「……黒田先生……だよ。」


「え!? あの化学の先生!? そうなの!? 面白いこと聞いちゃった!」


「あああ! だ、誰にも言わないでくれよ! 片思いなんだから……。」

 木村先生は焦っている。

 その様子が面白くて、ニヤニヤしちゃう。

 

 私は「えー、それは、わかんないなあー。」と意地悪を言う。

 まあ、言うつもりなんてないけどね?


 木村先生は、「まさか、そんな質問が来るとはなあ……。」とぶつぶつ言っている。


「私の勝ちだね!」

 今回は私の圧勝だ! 私はそう思った。


「また、イヤな質問しに来るから、まっててね!」

 私は明るく言う。


 木村先生は、「えええ、またかい?」と返した。

 先生は前回と違って、ちょっと嫌な顔をしていた。


 また、木村先生を困らせに来よう。次の質問、考えなきゃ。

 ふふっ。


 私は笑顔でその場を去っていった。




 






この物語を読んでいただき、誠にありがとうございます。


この物語は別小説「傍観者」に登場する筆者のお気に入り人物「小田さゆり」が、もし普通の高校にいたら、という題材で書いた物語です。(「傍観者」本編とはまったく関係ありません。)


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[一言] 続編ありがとうございます!
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