「素人のアドバイスは聞いてはいけない」本当にそうですか?
2018年10月31日のツイートを元にしています。
https://twitter.com/cityborderfront/status/1057610015798784002
まあ、これも大筋は変えていませんが。大きく加筆、修正しています。
ネットで「素人のアドバイスは聞いてはいけない」みたいな論があります。一見、とてもそれっぽく聞こえるのですが。ですが、個人的にはこの言葉、少なくともネット小説では「たわごと」だと思います。
――そんなことを聞く暇があるなら、「実力のある人が書いた創作論」を読みましょうよ、と。
そうですね。中島梓 著「小説道場」なんてどうでしょう。もっとも私は未読なのですが。
……未読なのにお勧めするな?
ええ、私もそう思います。でもね、「投稿されたやおい・BL作品への寸評や作者への指導を通して」創作を語るという内容にはね、どうしても手を出しづらいのです。
本当、かなり有名な本なのに、内容が……。違う意味でハードル高い(笑)
まあ、自分の読んだ本だと、まずは、大沢在昌 著「売れる作家の全技術」でしょうか。他にもいくつか読みましたが。
とにかく、プロの創作論、普通に売っています。まずはそれを読んで、借り物で良い、自分の創作論を作りあげるべきだと思います。
そうしたら、後はその創作論を意識しながら書いて、日を置いて見直す、これを繰り返しましょう。すると、借り物だった創作論が少しずつ自分のものになります。
そうやって、自分の創作論と、それを裏付ける自信を手に入れるのです。それでようやく、「プロが助言するだけの価値がある人」になれます。
未熟な人に声をかけてくれる、そんな人の言葉はきっと素敵です。同時に、その言葉は優しくも厳しく、現実的で、時に都合が悪いこともあるでしょう。その「都合の悪さ」こそ、本当に大切な、受け取らなければならない言葉です。それを受け止められるだけの何かは、自身で作り上げるしかありません。
――誰かに自分の価値を引き上げてもらう、その考え方には甘えが入り込んでいることに、まずは気付かなくてはいけません。
小説は、自分が書くのです。自分で書くのです。「誰かに助言をもらう」その姿勢は間違っています。「意見を交換しあう」べきなのです。
未熟な人に声をかけてくれる人はきっと素敵です。
だから、その人に頼るのはやめましょう。
その人のところまで、「自力で」上りましょう。
素人のアドバイスは聞いてはいけない、これは失敗が許されない分野での話です。ですが、創作は違います。
失敗しても良いし、挑戦しても良い分野です。素人だから、プロだから、そんな理由で発言の価値は決められません。むしろ、素人意見から有益な情報を拾える人を目指すべきだと思います。
そうすればきっと、共に成長する「仲間」を作れます。
――それはきっと、助言をくれるプロよりも貴重な存在ではないでしょうか。
◇
……長々と述べてしまいました。最後に、ツイッター的な、短くも切れのいいギャグで締めたいと思います。
ふとんがふっとんだ!
(*`Д´*) ドヤッ!