「ノミの天井」にて思う。
2019年1月27日のツイートを元にしています。
https://twitter.com/cityborderfront/status/1089492233265369089
結構手を入れてしまいました。ツイッターはね、アイデアを出すのには良いのですが、清書には向かないとつくづく思います。
なお、今回はネタ回です。
ノミは、その身体の大きさと比べて、信じられないほどの高さを跳ぶことができます。ですが、天井のある場所で生まれたノミは、その天井よりも高く飛べなくなってしまいます。
逆に言うと、遮る物のない大自然の下で生まれたノミは、どこまでも高く翔び立てるのです。
――そうして、大自然の中で生まれたノミは大気圏を跳び越え、お星さまになる訳です。
大自然で生まれたノミは地球を飛び出しお星さまになり、都会の建物の中で生まれたノミは地球上その一生を終える。
これは、生まれた場所によってその一生が変わってしまう、その一例ではないでしょうか。
◇
大自然の中で生まれ、夜空に輝くお星さまになる。その一生は、狭い地球の上でぴょんぴょん跳ねまわるだけの一生を送るであろう都会のノミから見れば、輝いて見えるかもしれません。
ですがきっと、そんな大自然のノミにだって、苦労はあるのです。
大自然で生まれたノミは、大宇宙にたどり着けなければ、お星さまとして輝くことはできません。都会に生まていれば、大気圏に突入しなくても良かったし、宇宙ゴミに悩まされることも無かったと、そう考えているかもしれません。
確かに、都会のノミから見れば、宇宙で輝くノミは、さぞ輝いて見えることでしょう。ですが、夜空に輝くノミだって、地球にいる都会のノミを羨ましい目で見ていてもおかしくないのです。
――宇宙から見た地球はきっと、隣の芝生よりも青く見えるのですから。




