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論理的な文章について。……もとい、論証的な文章について。

2018年12月28日のツイートを元にしています。

https://twitter.com/cityborderfront/status/1078864646071701505


2019/01/04 エッセイ後半部分を推敲、文体を整えました。

 今回は、ちょっと自分でも微妙な気がしますが。論理的な文章という、自分でもあまり自信のないことについて語ってみます。


……いやまあ、実はですね、ちょっとひどい、自称「論理的な文章」を見てしまったので、こぼしてしまいたくなったのです。


 極めて当たり前のことなのですが。論理的な文章と、小難しい理屈をこねくり回した文章とは違います。細部においてどれだけ理屈をこね回しても、文章全体にしっかりとした芯がなければ「論理的な文章」とは言えません。

 そして、論理的に書かれた文章は、明快でわかりやすく、説得力にあふれた文章になるはずなのです。


  ◇


 今回の文章は、ツイッターで拾ってきた論を下敷きにした上で、自分の考えを追加したものです。なので、厳密には自分の論とは言えないかもしれません。……ただ、十分に一般論といえるものになっているかな、とは思います。


 というわけで。この先話を続ける訳ですが。実のところ、「論理的な文章」という言葉は微妙です。なので、違う言葉を使いたいと思います。


――今回のテーマは「論証的な文章について」です。


  ◇


 そうですね、先に結論を書きます。


 論証的な文章とは「前提と主張がはっきりしていて」「事実による裏打ちが明確で」「そうなる理由が明快に説明された」文章のことだと思います。

 これらが揃った文章は、例え伝えたいことが難しいことでも、わかりやすく、説得力を持って読者に物事を伝えることができると思います。

 そしてもう一つ、論証的な文章というのは、要約が容易で、なおかつ、要約された文章で内容を適切に伝えることが出来るという特徴も持ち合わせているのかな、と思います。


  ◇


 さらに、これらを意識した文章は自然と「構造的な文章」になるはずです。


 前提、主張、事実(根拠)、理由(論拠)、これらを意識して、わかりやすく伝えようとする。そうすると、自然と文章が整理され、一文一文の目的がはっきりするはずです。そして同時に、前提から主張までの流れがはっきりとした文章になるはずです。そんな、一文の役割がはっきりした文章のことを、構造的な文章と言うと思います。


  ◇


 文章でおかしいな、そう感じた時、私は、その文章を要約して、原文と比較することがあります。

 原文と要約とが整合していて、要約文に違和感を感じたりした場合は、原文に何がしか問題があるのかなと。


 そして、人の文章を読んで違和感を感じたとき、同じようにその文章を要約してみる。その場合は、その違和感の内容がそのまま相手への質問になります。

 そうして抽出された質問に相手が答えて、納得すればごめんなさいですし、納得できなければ、延々と質問します。議論に突入します。

 だから、相手がまともに答えなければ、まともに答えるまで繰り返すことになります。


 ただ、書かれていないことに関しては、断定せずに質問するのがマナーかなと。例えば、何か書かれていることに対して「この言葉から察するに、あなたはこう考えている」と言ったことはしてはいけない。

 この場合は、必要であれば「どんな意図でその言葉を書いたのですか?」と質問をする。それで、相手が答えてくれればそのまま議論を継続すれば良いですし、答えてくれないのであれば、再び聞く。そうやって、互いに質問を繰り返して、互いの祖語を埋めていくのが議論の進め方になるのかなと。

 だから、ええ、質問に対して細部の、論旨に影響しないような瑕疵「だけ」を取り上げて回答するような人と、私は議論はできません。……そして多分、会話もできないと思います。


 そう言う意味で私は、数は少ないけどもお気に入りさまには恵まれたのかな、なんて思います。


……話が逸れてしまいました。


  ◇


 本当に頭が良い人の書いた文章には、難解さはありません。それでいて、必要なことが過不足なく説明されていて、説得力にあふれ、反論も難しい、そんな文章だと思います。

 逆に、言い回しがやたは小難しく、要約も難しい。質問してもまともに回答を返してこない人は、「頭の良さ」を勘違いしている人なのかなと。


  ◇


 まあ、論証的に書く技術、小説家に必要かと言われれば、無駄と言うつもりも無いけど無くてもいい、そんな程度だと思いますが。

 ただ、ある種のエッセイストには必須の技能だと思いますし、それこそツイッターによる情報発信にだって必要なときは必要かなと、そんな風に思います。


――自分が、必要なときに、論証的な文を正しく書けているか、そう言われると微妙ですが。ただ、目指すべき方向は間違えないようにしたいかなと。


 書くことを趣味にしている訳ですからね。伝えることを第一に考えて書いていきたいかな、そう思います。

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