第二話 冒険者ギルド
冒険者ギルドを探そうと思い人に聞いて回ろうと思っていた矢先、その行動が無駄、であるから。
日本にいたころの建物で例えるならば、東京ドームに高さが東京タワーと同じぐらいなのではないだろうか、圧巻の大きさである。
さっそくなかに入るが、内装はまさに想像通りの冒険者ギルドだ。受付のカウンターがあり、受付嬢らしき人がおり、クエストの紙が貼られているであろう掲示板だ。しかし想像とは少し違うところもある。それは規模である。受付は何百メートルもの長さでたくさんの冒険者が並んでいる。受付場所はたくさんあるのにすべてが長蛇の列である。今はいっても長くなりそうだから掲示板でも見ていようと思う。
討伐クエスト
個体名:キメラ
クエスト難度:A
討伐証明部位:キメラの牙
報酬:200万G(1G=1円)
追記:キメラが様々な階層で目撃されています。至急討伐をお願いします。
「へぇ~、キメラなんているのか。ていうかこれ絶対強いよな、報酬えぐいし」
掲示板を見ていると受付に並んでいる人たちはすでにほとんどいなくなっていたので、受付に並んでみよう。
「冒険者ギルドへようこそ、本日のご用件は何でしょうか?」
「新規で登録をしたいんですが。」
「はい新規登録ですね。それではこちらの水晶に手をかざしていただきます。」
俺は何のために手をかざすのかはわからないまま、水晶に手をかざした。
「はい、ありがとうございます。、それではこちらのカードがギルドカードになっています。こちらのカードはご自身のステータスと倒したモンスターなどのデータが記録されています。また冒険者ギルド内にある銀行に預けていただいたお金をこちらのカードでお使いにできますので有効にご利用ください。」
「へぇ~、すごく便利ですね。ありがとうございます。」
「それではクエストについて説明させていただきます。まずクエストには難度ランクがあります。下からF,E,D,C,B,A,S,SS,SSS,Xという形になっています。そして冒険者様がランクに見合わないクエストを受けて亡くなるケースをさけるために、冒険者様にもランクを設けています。
それも難度ランクと同じ形で構成されておりご自分のランク以下のもの以外は受けられない形になっています。しかしあくまでこれはクエストを受ける際での決まり事であり。
迷宮には奥深くに行って強い魔物と戦うことは冒険者様自身の判断で決めてもらって構いません。クエストを受ける際は掲示板に貼ってある紙にギルドカードをかざしてもらい音が鳴りましたら受注完了です。
クエスト完了の際はこちらの受付にて私ども受付嬢がギルドカードの確認を行いますのでこちらへお越しください。
またドロップ品や宝箱でゲットしたアイテムなどはこちらで買取も行っていますので、いつでもお越しください。」
「大体了解しました。」
「ギルドでは初心者やお金がなく装備を買えない方々のために、装備の貸し出しも行っていますのでご自由にお申し付けください。」
「あ、そうなんですね。それじゃ装備を一式借りたいです。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
受付が終わり装備を一式借りることになった。装備は剣に皮鎧に盾を一つもらって装備している。装備した感想だが、ぶっちゃけ重くてすごく不安である。
しかし今日は夜ご飯代を稼がなければ、何も食べられないので何とかしてクエストをクリアするひつようがある。
採集クエスト
採集名:キコロ草
報酬:3000G
クエスト難度:F
これは結構お手頃なのではないだろうか、紙に画像が添付されているが見た目はほぼタンポポのようだな、よしこれを受けてみようか。
俺はさっそくクエストの紙にカードをかざして、クエストを受注し迷宮へむかうのであった。