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序章 勇者
※この作品をお読みになる前に
こちらに書いているのはプロット版です。修正しながら書いていますが、設定矛盾、誤字脱字等があると思います。追々直して行く所存ですが気になったらご一報頂ければ幸いです。
現在、【百十部分】辺りまで修正していますので寛大な心で読んでいただければと思います。
幻想世界に於ける救世主とも言える存在、『勇者』──その言葉の響きに心踊る者は多いことだろう。
彼の者達は確かにあらゆる困難に挫けず、人々を魔の手から守り、世界に平和を齎す【勇気ある者】である。
しかし、勇者と言えど心ある人間……。輝かしい活躍ばかりでなく、その苦労や苦悩、恥ずべき行動なども当然存在するのだ。
だが現実には、本来存在する負の面は語られず美談のみが伝えられてしまう。
人々は知らねばならない。たとえ勇者の行動が如何に愚かで、醜く、浅ましい俗なものであっても、その上に平和が存在していることを……。
【幻想世界ロウド】
その勇者の物語は、広大な世界の片隅に暮らす若者の目覚めから始まる。