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異世界で手にしたのは万物を生み出す力でした  作者: Fate
1章 異世界と創造と拒絶
18/47

15 ”紅の流星”の人達

14投降後、友人A氏にニオブの語源はとある女神の名前から取った名前だからおっさんの名前として使われるのは可哀そうって言われました。・・・・・どうしろというのですか?

 前の方に行くと盾持ちの男がニオブを縛り上げていた。今は盾を置いているが、すぐに手が届く場所だ。だが男はオレを見た瞬間、肩を震わせた。オレは剣を斬って盾を蹴ったくらいで特別何かしたわけではないんだがなー。というか・・・

「なぁ、あんたらって雇い主と雇い人の関係じゃないのか?」

「そうだったが雇い主の方が契約違反をしたから拘束した。それよりも聞きたいことが沢山あるんだが・・・」

「それは後でお互い話し合おう。それより向こうにいる女の子が魔法を問答無用でぶっ放してきたんだがあの子の兄ってどっちだ?」

「あ、多分それ俺の妹だ」

「お前かよ・・・早く行って誤解を解いてくれ。こいつらはオレが何とかしておくからさ」

「あ、ああ、なんかすまない・・・・・」

会話からして根はかなり真面目っぽいな。背は高いし顔はイケメンな野郎だけどな!・・・・・さて、何とかしておくって言ってしまったがどうしようか。このおっさんは煩いし、ナイフマンは動けないみたいだし・・・ああそうだ、いいこと思いついた。ちなみにこの時オレは黒い笑みを浮かべていたらしい。なんでそんな評価なんだ、ただ名案が浮かんだだけなんだが・・・


まずニオブに<喋ることを拒絶>を付与する。これで静かになる、音量的にうるさい奴の黙らせ方としてお勧めです。他の人が使えるか知らないけどな・・・。まあそれは適当なところに投げといて、次にナイフマンに<麻痺を拒絶>を付与する。するとナイフマンは驚愕の顔から驚愕の顔になった。いきなり体が動くようになったんだから普通はなんか反応があるだろうが。

「あのナイフの解毒剤はあるのか?」

「(コクコク)」

「じゃあ飲んどけ。今は強制的に動くようにしただけだからしばらくしたら解くぞ」

するとナイフマンはポーチから黄緑色の液体が入った瓶を取り出し・・・・一気に飲んだ。え、それ飲んで大丈夫な奴だったのか!?オレには飲んではいけない薬品にしか見えなかったのだが!?

「ウエェェェェ・・・・いつ飲んでもクソ不味いっすね・・・あの婆さん効果はいいけどもっと味にもこだわって欲しいですぜ・・・」

「・・・それ、飲んで問題ない薬だったのか?」

「いや飲んじゃダメなポーションとか意味ないですぜ?」

「お前が納得してるなら何も言わないが・・・解くぞ」

あれは罰ゲームみたいなものかな・・・と思いながら<拒絶>を解く。体は動くみたいだ。んでついでにニオブに<摩擦を拒絶>をかける。こうすれば運ぶのが物凄く楽になる。しかも、ニオブは立つことができないから抵抗することもできない。さて、あっちはどうなっているだろうな・・・・いきなり殺されないよな?


ニオブの服の襟を掴みスルスルと引っ張っていく。というか音すらしない。とても楽だ。そんなこと考えていると

「・・・・・・・・・”ウォーターボルト”!!」

オレに10本のウォーターアローが向かってきた。とっさにオレ自身に<絶対防御結界>を張る。いきなりだったため、かなりギリギリだったが無事魔法は消滅した。この声はさっきの少女の声だろうけどいきなり攻撃してくるなんてまさかあいつ説得に失敗したのか?

「こら!やめなさい!」

「だってお兄ちゃん!この人お兄ちゃんの大事な剣壊したんでしょ!それにお兄ちゃんを転ばした!」

「それは理由になってない!あの剣が壊れたのもオレが倒れたのも俺の実力不足が原因だ!」

「~~!!」

「突然の攻撃、何事かと思い見ているととある兄妹が喧嘩に発展、兄が妹を泣かせた」

「あなたはいきなり何を言っているんですか!?あとうちの妹がいきなり攻撃してしまいすみません」

「意外と礼儀正しくて驚いた・・・・・まあそれはいいけどこれどういう状況?」

「私が説明しましょうか?」

「頼む陽菜」

「はい。えーとまず隼人君が前に行った後、あの子・・・魔法を使う女の子が座り込んでしまい、あのムキムキな人と神官みたいな人がこのバリア?みたいなのを殴ったり蹴ったり叩いたりして、それでも壊れずあの人たちが休んでいました。すると今度はあの大きい盾を持った人がやってきてあの人たちと何か話していたのですが、あの女の子と口喧嘩してて、いきなり黙り込んだんです。そしたら隼人君がやってきて・・・」

「さっきの魔法が飛んだ、と」

「はい、そうです」

「あーどうするかこの状況、トリム」

「歩きながら事情聴取すればいいのではないですか?ハヤトさんのおかでキャラバンに被害はありませんでしたからあなた方も乗ったらどうですか?」

「この人数を乗せるのか?」

「男性陣は歩いてください。馬がかわいそうです」

「デスヨネー」

トリムの提案でオレ達は歩きながらなぜこんなことになったかの事情聴取することになった。


この提案に”紅の流星”とかいうこいつらは盾持ちの男は

「殺されないだけマシか・・・」

と変なことを言い、ナイフマンは

「あっしもキャラバンに乗りたかったですぜ・・・」

と残念そうに呟き、魔法少女は

「お兄ちゃんが歩くなら私も歩きます」

と言い切り、神官みたいな服装の女性は

「ありがとうございます、疲れているのでとても嬉しいです。これが女性の特権ですね」

とこっちを見ながらドヤ顔で言い放ち、オカマは当然のように

「私も乗って良いってことよねぇ~」

と言った。

「お前は男だろ」

「誰がどう見ても男だと思います。あとアンネちゃんの目の毒です」

「乗らないでください、絶対にキャラバンが壊れます」

「お前は男だったはずだが?」

「あんたは男だとあっしは断言するですぜ」

「君はいつからこちら側だったの?」

勿論こちらも当然のように言い返す。ちなみにオレ、陽菜、トリム、盾持ちの男、ナイフマン、神官みたいな服装の女性という順番だ。


しばらく会話して分かったことだが彼らは冒険者という職業で”紅の流星”というのはチーム名だそうだ。今回オレ達を襲ったのはニオブが冒険者ギルドに出した依頼書の内容が簡単なのに報酬金額が高額だったから引き受けたそうだ。思ったよりも真面な理由だった。ちなみに冒険者とはどのような職業か聞いてみると彼らは長々と話してくれた。正直分かりにくい。ライブラリに聞いた方が良かったかな、なんて考えつつ話の要点をまとめるとこうだった。


・冒険者は冒険者ギルドに所属している人が就ける職業で、副業として就いても問題なし。

・冒険者ギルドへの所属する際の年齢制限はなし。ただし就職試験みたいなのはある。

・冒険者ギルドは人界の都市ならば必ずある。

・冒険者ギルドは騎士達が戦争行ってしまい、それまで騎士達が行っていた魔物討伐や遺跡調査や迷宮探索がされず、問題になっていたからそれらを行う人たちを募集したのが始まり。

・冒険者ギルドにはランクが決まっている。また、そのランクに応じた依頼しか受けられない。

・ランクは依頼のクリアや偉業を成し遂げたときに上がる。稀に飛び級する人もいる。

・依頼の最中に死亡した場合、ギルドは一切の責任を取らない。

・冒険者同士の争いは基本ギルドは不干渉、ただし周りへの被害が多い場合ギルドが依頼を発行することもある。その時の報酬は原因を作った人たちから出る。

・依頼の受け方は依頼ボードという所に貼ってあるからそこから取って受付にカードと一緒に持っていき受理してもらう。チームを組んでいるならチームの誰か1人のカードを使えばいい。

・依頼を受けたときの内容と実際の内容が違うとき依頼者はギルドとの契約違反として報酬額の2倍の額をギルドと依頼を受けた人たちにに支払わなければならない。依頼者が逃亡や死亡した場合は現場判断に任せられる。


他にも実力さえあれば誰でも入れるから柄が悪い人もかなり多いとか、冒険者ギルドに所属している証として渡される冒険者カードは身分証明書にもなるから大事にしなければならないとかいろいろ教えて貰った。ちなみに冒険者カードを無くした場合は再発行に銀貨1枚はかかるそうだ。

いろいろ話しているうちに巨大な壁が見えてきた。あれがトリムが言っていた街か?

「あ、そういえばまだ自己紹介していなかったな。俺の名前はアスタ。アスタ・ナイドロゲン。チーム”紅の流星”のリーダーと前衛を務めている。チーム名を考えたのは俺じゃなく他4人だ・・・・」

「・・・私はエマ・ナイドロゲン。立ち位置は後衛」

「あっしの名前はクロリド・カルナドロですぜ。あっしはチームのサポートがメインの中衛ですぜ」

「私はヘルク・ソディエム・モンク、前衛よぉ~」

「ボクはシャルロット・アンミン・ナン、シャルロットでいいですよ。そして後衛です。見ての通りプリースト(聖職者)です。名前の最後に”ナン”が入っている人は女性の聖職者です。ちなみに男性は名前の最後に”モンク”が入ります」

なんかいきなり自己紹介をしてきたと思ったらまだお互いに名前すら知らなかったな。するとアンネと陽菜が外に顔を出してきた。

「私はアンネ!アンネ・トタン!」

「私はトリム・トタンと申します。ただのしがない商人です。そしてアンネの父です」

「私はヒナと申します」

・・・みんな言うの早くね?言ってないのオレだけになってしまった・・・

「オレの名前はハヤトだ」

うん、簡単だがいいか。と思ってたらシャルロットがこんな指摘をしてきた

「ハヤトさんとヒナちゃんってファミリーネームはないの?」

「いや・・・あるにはあるんだが」

「多分変なので言わなかっただけですよ・・・・」

「ねえ聞かせてくれないかな?ね?ね?」

「・・・・高町と言います」

「タカマチ、ね。変わっているけどいいじゃない!ねえハヤトさん、あなたは?」

あ、陽菜が先に折れたか・・・まあ減るもんじゃないし言っていいか。

「オレのは氷川こおりがわだ」

「コオリガワ、か。貶すわけではないんだが言いにくいな」

「アスタ、それは言わないでくれ。オレの故郷でも言いにくいって言われていたんだからさ・・・」

日本でも初見で正しく読めた人はいない。皆、「ひかわ」、と読んでいた。たまにそっちの方が合っているんじゃないかとも思うんだがな・・・・。その後は暫く沈黙が続いた。これはオレが原因なのか・・・・・?


そしてついに城壁の目の前に着いたとき、御者台からトリムは言った。

「皆さん、そろそろ”テネシン”に着きますよ」

城壁の入り口の上には看板に

ΤΕΝΕΣΙΝテネシン

と書いてあった。

次話は番外編の予定、ただし場合によっては16を投稿するかもしれません。全ては針金のリアルの事情のせいです。ご了承ください。(ペコリ

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