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音が降る  作者: なのっぺ
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プロローグ

そんなに暗すぎず、のほーんとする場面も書く予定です!

雨上がりの土の香りと、寝具から出た母が身支度を整える気配がする。うっすらと目を開け、なんなく、すぐ隣に手を伸ばし抜け殻になった寝具の生温かさに触れ、まだ重い瞼を再びとじた。


家の中は薄明るく、少しひんやりとしている。寝具から母の体温が姿を消した頃には、なんとかまどろみから抜けだすことが出来ていた。寝具から出たとき、いつも真っ先にすることは、釜戸に火を起こしている母の足元にまとわりつくことである。今日もいつものように、のそのそと身を起こし母のもとへいく。


日が昇るにつれ、やわらかい光が家の中を温めていく。風が吹くと、この春に咲きはじめた花たちの甘い香りがただよってくる。


「明け方はまだ肌寒いけど、日がでるとあったかいねぇエルナ。」

そう言った母のなめらかな頬を、窓から差し込む光が柔らかく照らす。

釜戸からいい匂いがしてきた。きっともうすぐ朝食だ。

「ふふ、よだれの跡がついてるよ。顔を洗っておいで。」

大好きな母に寝癖のついた柔らかい髪を撫でられ、エルナは嬉しそうにばしゃばしゃと桶の水で顔を洗う。




エルナの母ジュンノは、胸が締め付けられる思いで朝食をつくっていた。急いで顔を拭いたのだろう、まだエルナの額の周りは濡れており、前髪が張り付いている。肩にかかるくらいの黒髪はまだ少し寝癖が残っている。また自分の足に抱きつき甘えてくる、愛おしくてたまらない我が子の笑顔を見たとき、目頭が熱くなりつんとしたものが喉元に込み上げてきた。


エルナと身を寄せ寝具にくるまり眠ることも、怖い夢を見たと泣き出すエルナを抱きしめてやることもできない。


娘はもう、森から迎えがきてしまう。

そして自分は、きっと村人たちに殺される。

全然話がすすんでおりません、すいません。読んでいただいてありがとうございます!こまめに更新しようとおもいます(^ω^)

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