気にしなくていいんだよ。
「おはよー!」
「…おはよう」
自分でもわかるくらいくらい声。
若菜に心配される。
「なんかあった…?」
なかなか言い出しづらくて、苦笑いをする。
「ちょっと…、夢で」
思い出すとまた、胸が苦しくなる。
細谷先生…。
どこにも行かないで。
「夢ってさ」
若菜が小さい子が秘密の話をするみたいに言う。
「友達とか家族とかにいうと、現実で起きなくなるんだって」
「そうなの?」
初めて聞いた…。
「だから、言っちゃいなよ!」
「……うん」
意を決して言う。
「細谷先生が、」
思い出すだけでやっぱ苦しい。
「大丈夫って。ほら」
笑顔で言う、若菜。
「どっか行っちゃう夢、見たの…」
「…………」
若菜が、なにも言ってくれない。
沈黙…。
「……それは」
若菜の言葉にじっと耳を澄まして、若菜を見つめる。
「………」
また黙り込んでしまう。
「……若菜?」
呼んでも、若菜は返事をしてくれない。
2人で黙ったまま学校に向かって歩き続ける。
どう、思っただろうか。
私の、先生への気持ちを知っているから、なんで私がそれを嫌な夢って言ったかはわかるはずだし。
夢ってわかってても、こわい。
若菜は一向に何か言いだす気配がない。
どうしよう。
歩くうちに、学校の校門が見えてくる。
「若菜」
名前を、もう1度呼んでみる。
今度は、私の方を向いて、にこって、笑ってくれる。
「ほら」
校門を指さす。
その先には、細谷先生がいた。
「……せんせ」
歩くたび、ちょっとずつ、近づく距離。
「大丈夫でしょ、ほら。
上手くいったって言ってたじゃん?」
「…うん」
でもやっぱり、少し怖くて、苦しくて。
笑顔が引きつっちゃう。
「…もう」
そんな私の気持ちを察してか、若菜がもう1度私に大丈夫、と言う。
そして、走り出した。
ひさしぶり。
キャラ変わってたりしたらすいません……。
先生いいな。
私も先生に恋したいな。←




