インターフォン。
次の日の朝。
熱がまだ下がってなくて…学校には行けない。
今日こそ、細谷先生に会えないな…。
まだお母さんは帰ってきていないし、自分でどうにかするしかない。
私は朝ごはんを食べる気にもならないから、布団にもぐった。
昨日のことを思い出す。
溜めないで
先生はどういう意味でそう言ったんだろう。
先生の声が聞きたい。
先生に会いたい。
昨日、あんなに優しい一面を見せられて、もっと好きになってしまった。
叶わないのになぁ…。
先生の、ばか。
…………ポーン。
何かがなっている音で目が覚める。
2、3分してまたその音が聞こえる。
まだ熱は下がってなくて、頭痛がするようになっていた。
意識が朦朧としていて、何の音なんだかさっぱりわからない。
時計をみると、5:36と表示されていた。
ずいぶん寝ていたんだな…。
再び眠気がしたので、私は眠りに落ちた。
…………ピンポーン。
ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。
さっきの音が、さっきよりも頻繁に、聞こえてきた。
インターフォンの音だ。
少し時間を開けて何度もなる。
なんだろう。
少しずつ、怖くなっていく。
何回かインターフォンが鳴ったあとで、外から喋り声がしてきた。
隣のおばさんが、なんか言ってくれているみたいだ。
安心する。
「怪しいものではなく…佳乃さんを」
私はハッと顔をあげる。
先生の、声だ。
頭がズキズキ痛むのを我慢して、私は急いでドアを開ける。
「あら、佳乃ちゃ、」
おばさんの声が、途中で止まる。
「細谷、せんせ……」
気がついたら私は、細谷先生に抱きついていた。
泣きながら。
先生ちょっと怖いですね笑
現実じゃあり得ないことこれからじゃんじゃんかきますが…
暖かく見守ってください( ˘╰╯˘)