~第一章を閉める話~
君翼がクラス対抗バトルロイヤルの事について質問をした後、疲れに耐えきれずに寝てしまう。
その微睡みの中で聞こえた会話。
セ「結局、優勝は近接型クラスだった訳だけど……って」
駿「君翼……寝ちまってる」
千「疲れたのだろう。肋骨を折るまで戦い続けたのだからな」
夕「ま、まぁ……その時の君翼君の覇気は凄かったわ。…………見てなかったけど」
千「ん、最後の方が聞こえなかったが?」
夕「気にしないで。独り言だから」
駿「くそ、君翼め。女の子を三人もはべらかせやがって……」
セ「え、……三人?」
駿「セレスティアさん、夕火さん、千鶴の三人」
千「ちょっと待て。何故私が入っている!?」
駿「え、違うの!?」
千「いや、私は別に……」
夕「良かったぁ。ライバルがセレスさんの他にもいるのかと思って焦ったわ」
セ「君翼、千鶴と胸の話をしていたらしいけど……」
夕「え、それってどういう事!?」
千「ち、違う! そういう意味じゃない!」
セ「じゃあ、どういう事?」
千「……えっと…………魔女の息子として、彼のカリスマには惹かれる所はあるが……」
セ「……千鶴」
千「な、何故私の肩に手を乗せる!?」
夕「君翼君にバカなんて言っておいて、自分だってバカじゃない」
駿「そう言えば、夕火さん。いつから君翼を下の名前で呼んでるの?」
夕「え? ……、初めからよ?」
千「なんだ、その間は」
夕「話題が自分から離れた瞬間に攻撃!?」
駿「千鶴も結構君翼を気にかけてるじゃないか」
千「それは、その…………お節介なだけだ!」
駿「自分で言うかね……。つか、それはセレスティアさんに対する君翼だろ」
セ「え、私?」
夕「そう言えば、セレスティアさんって君翼君と同じ部屋に住んでるんだっけ?」
セ「う、うん」
夕「今度、お邪魔しようかしら」
セ「だ、ダメ!」
駿「お、いいね。じゃあ俺も行こうかな。ほら、千鶴も一緒に」
千「何故私も!?」
駿「はは~ん。これがツンデレって奴か」
セ「ツンデレ?」
駿「本当は彼が好きなのに、それを伝えるのが恥ずかしくてつい『別にあんたの事なんて好きじゃないんだからね!』って誤魔化そうとする人の事」
全『…………うわぁ』
駿「何で、皆黙るんだよっ!」
夕「いや、だって。……ね?」
セ「駿君……以外と女の子っぽかった」
千「案外、そっちの進路も行けるのではないか?」
駿「嫌だよ! 何でボケただけで裏っ側の方に行かなきゃならないんだよ! 俺が言ったのはあくまで千鶴が……」
メキョ……
夕「ワォ……」
セ「千鶴、凄い」
千「ふん、何故この私が……君……翼を」
夕「なるほど……」
セ「これが……」
千「何故私をそんな目で見る!? や、止めないか!」
…………、……………………。
その後の会話は、君翼には聞こえてはいたものの、肝心の彼の意識はそれを右から左に聞き流していた。




