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ダークマジシャン-2nd stage-  作者: 覇王樹
8/23

第7話(37話) 透哉 ストーンマジシャン

☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆

今回も小説を読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、評価・感想・お気に入りを宜しくお願いします。


37話。

~~

まだ有理姉ちゃんが生きているときだった。僕はあまり術をコントロールできなくてずっと困っていた。

裕太たちの仲間にはいるもののコントロールができなかったから術者狩りが来ても助けられてばかりだった。そんな僕をいつも励ましてくれたのは・・・


「また練習しているの?」

と話しかけてくる有理


「あ・・・・うん・・・ 少しでもコントロールしたいからね・・」

と僕は答える。


「ふぅ~ん でも、私は今の透哉でいいと思うけどな・・・」

と有理は言う。


「でも・・・そんなんじゃみんなの迷惑になるよ・・・」

と僕は言う。


「そうかなぁ?私は一生懸命練習をしている透哉が好きだけどなー」

と有理は言う。


僕は少し照れていた。


そんな有理姉ちゃんが僕は好きだった。


でも僕たちとの別れと本当の別れがあってから僕は何も考えれなかった。


「(姉ちゃんが・・・姉ちゃんが・・・)」

と僕は言う。


「透哉・・・もう立ち直ろうよ・・姉ちゃんのためにも・・・」

と当時の綾乃は声を掛ける。


しかし、僕はそんなんじゃ立ち直れなかった。


そんな姉ちゃんを殺した奴が・・・姉ちゃんを殺した奴が・・・


僕は許さない・・・


~~


「なんもしてねェ奴を勝手に殺すんじゃねぇぞ。 てめぇ脳みそあんのか?」

ザックスは言う。


「よぉ、現れたかザックス・アンドレスよ・・・ 待ってたぞぉ。」

と術者狩りの男は言う。


「そろそろ、そいつらを離してもらおうか・・・お前の命のためにもちょうどいいぞ・・・」


と俺は言う。


「ほぅ・・・俺も永遠の力が欲しいんだよ・・・ そんな夢をここであきらめるわけにはいかないんだよな・・・」

と術者狩りの男は言う。


「ならば・・・強引でも返してもらおうか!!」


と俺が攻撃をしようとしたとき


「やめてくれ!!」


と透哉は叫ぶ。


「どうしたんだ!?」

と俺は声を掛ける。


「小さい女の子ぐらい・・・ 僕だって守れます・・・ 僕だってできるんだよ!!! だから・・・引っ込んでもらえますか・・・ これは僕たちの戦いなんです!!」


と透哉は言う。


俺は攻撃を止めた。


すると透哉は攻撃をしにいった


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


しかし透哉の手からは術が出ない。


その間に俺はミイナのところへと向かった。


「大丈夫か!?」

と俺はミイナに言う。


「うん・・・大丈夫・・・」


とミイナは言う。


「ミイナ、聞いてくれ・・・ このことは・・・お前が全て悪いと思ってほしくないんだ・・・ だから・・・何も考えるな・・・俺が守るからな・・・」


と言いながら俺はミイナを安全な所へ連れて行く。


「う・・・うん。」

とミイナはうなずく。


「はぁはぁ・・・もう一度・・・ストーンハンド!!」

と攻撃をするがはずれる。1回しか攻撃が出来ていない。


「ぐはぁ・・・」

と透哉は倒れる。


「まだまだ・・・」


と透哉が思った時遠くから声が聞こえた。


「おい、てめぇ・・・ 聞きたくないなら聞かなくていい・・・ただ俺からのヒントだ・・・」

と俺は話す。


「なんですか!!急に。」

と透哉は言う。


「お前が出来ない理由・・・それは術に一つの事を集中していねぇからだ。 お前は何かのトラウマを抱えているかもしれないが・・・ 今はそんなことを忘れて術だけに集中しろ・・・お前に足りないのはそれだ。」


と俺は言う。


「(そんなの・・・わかってるよ・・・ 僕だって術を発動するのが怖いんだよ。 死ぬかもしれないし・・・また外れるかもしれない・・・ それになんでここに姉ちゃんを殺した奴がいるの・・・ おかしいでしょ・・・僕は殺したい。そいつを姉ちゃんの敵だと思って・・・ 僕は・・・僕は・・・)」


「お前を殺すんだよぉぉぉぉぉぉ!!」


と透哉は術者狩りの男に攻撃をしていった。それは術が発動されていた。

「やったぞ!!」

と俺は言う。


すると術者狩りの男は倒れて行った。


そして透哉も倒れてしまった。


「おい!!大丈夫か!! 透哉!!」

と俺は叫ぶ


・・・・

・・・・


透哉とミイナとその友達は病院に搬送され手当てをしていた。


術者狩りの男はイギリスからの入国を禁止されていたのに偽造パスポートなどを使ってうまく入ってきたそうだ。しかし、警察に保護されイギリスへ返されたらしい。


事件現場は何事もなかったようになっていた。


俺は病院の待合室で裕太たちと待ち合わせをしていた。


「ザックス!! 透哉は・・・」


と裕太は声を掛ける。


「あぁ大丈夫だ・・少し疲れているみたい・・」

と俺は言う。


「そっかぁ・・ 今回も世話になったみたいだな・・・」

と裕太は言う。


「お互い様だ・・・ それより早く行ってやれ・・」

と俺は言う。


・・・・


・・・・


「(ここは・・・)」


と透哉は目を覚める。


「(確か俺は戦っていたんだ、最後はあのザックスに言われたとおりにやって確か術者狩りを倒したんだった・・・それから記憶がないが・・・)」

と透哉は考えていた。


するとドアが開く音がした。


「透哉!!」

と裕太たちが入ってくる。


「透哉!大丈夫か・・」

とみんなが言う。


「うん・・・大丈夫だよ・・・」

と透哉は言う。


「お前・・・術が成功したらしいな。しかも今まででもすごいのを・・・」

と裕太は言う。


「うん・・・そうみたいだね・・・ 」


と透哉は言う。


「ねぇ、裕太・・・ あのザックスっていう人も・・・悪い人じゃないみたいだね・・・」


と透哉は言う。


「そうだな・・・ 姉ちゃんの気持ちがなんとなくわかるな・・・」


と裕太は言った


・・・・・

・・・・・


「(ここは・・・病院か・・・)」

とミイナは目を覚ます。


もうその時は夜だった。


椅子の上でザックスが座りながら寝ていた。


「ザックス・・・ザックス・・・」

とミイナは声を掛ける。


「ん・・・・ あ・・・ ミイナか・・・ 目が覚めたのか・・・ていうか・・・もう・・・おれ幸せなんですけど・・・・ これで・・・帰りたいんですけど・・・あと30分・・・ 時間が・・・・」


と寝ぼけているザックスにミイナはびんたをする。


バチン


「いってぇぇぇぇ なにすんだよ・・・」


と俺は言う。


「変な夢を見ていたみたいだからね・・・」


とミイナは言う。


「夢・・・・あっ・・・誤解だよ!!誤解!!気にスンナって!!」


と俺は言う。


「まぁ・・・無事でよかったよ・・・」

と俺は言う。


「それよりザックスの頭を治療した方がいいかもしれないね。」


とミイナは言う。


「ご勘弁を・・・」


そう、俺はこの日に春田と話したんだ。


「海藤君、いろいろと大変だったみたいだね。」


「あぁ・・・いろいろと・・・ところで話とは?」


「そうね・・・こっちも現場を調べてみたんだけどありえないことがおきていることについて話したいんだ。」


「なんですか・・・」


「今回の事件で術者狩りの犯人の怪我から焦げているのが見つかったの・・・」


「焦げ・・・?」


「そう、あなたは闇。焦がすことはない。 透哉君は石。焦がすことはない。 すると・・・焦がせるのと言えば・・・」


「待ってください・・・まさかミイナとか・・・」


「その可能性が十分にあるんだわ・・・ 由紀ちゃんが直接被害にあっていなのに倒れているのはおかしい。それにその電気が由紀ちゃんの方向から出ていることもわかったわ・・・」


と春田は言う。


「それじゃあ・・・ミイナは本当にオリジンパワーを持っているとでも・・・」


「それはほぼ確定だわ・・・ これ以上由紀ちゃんにいろんな種類の術を使わせると・・・ あなたでもかなわないほどのテイクオーバーをするわね・・・」


「そんな・・・」


「それに使いすぎると・・・ 死も確実だわ・・・」


と春田から言われた。


「死!? なぜだ・・・オリジンパワーなら・・・」


「そんなのは関係ないわ・・・」


と春田は言う。


・・・・

・・・・

次の日、ミイナは退院できることになり俺たちは帰ることにした。


「あの・・・ ザックス・・・」


とミイナは声を掛ける。


「なんだ?」

と俺は言う。


「私・・・その・・・」


「いいんだ・・・何も思い出さなくても・・・ お前が何も思い出す必要はないんだ・・・ 言っただろ?何があっても俺はお前を守るし助けるからな・・・」


と俺は言う。


すると前から透哉が歩いてきた。


「あの・・・ザックスさん・・・」


と透哉は話しかけてくる


「どうした?」


「その・・・ このあいだはありがとうございます。そしてごめんなさい・・・ 僕は勘違いしていました。 姉ちゃんの死があなたのせいだけだっていうことを・・・ 僕もあなたからいろいろと教わりましたよ・・・ これでまた術が使えそうな気がして・・・ 僕は大事なことをずっと忘れていました・・・ 思っているだけじゃなくて先に進むこともしないといけないっていうことを・・・ まだ僕は姉ちゃんの死を受け入れていませんが僕がずっと姉ちゃんのことを思っているより先に進んだ方が姉ちゃんは喜ぶんじゃないかなって・・・」


「その考え方、あいつにそっくりだな・・・」

と俺は言う。


「ま、お前もいろいろと悩みがあったみたいらしいしな。 でも、俺のことを恨み続けるのは間違っていない。俺が守れなかったのは事実だ。でもその事を思っているより先に進んでいった方があいつは喜ぶかもしれないな。お互いさまってことだぁ。」


と俺はいいながら病院を後にする。


もうすぐ修学旅行の日だった。


-end-

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