第6話(36話)コントロール
ネットの調子が悪かったため更新が遅くなりました。
☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆
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36話から
俺はミイナが特殊能力を持っていることを知ってから考えていた。
後から聞いた話だがミイナは水の能力だけではなくほかの能力も持っているらしい。
すべての起源だと春田は言った。まだミイナは水の能力しか発揮をしていないらしい。
ミイナがこの間みたいに能力が体を動かせば誰も勝てなくなるそうだ。
これも春田から聞いた話だがこの力が見つかった理由は昔話にある。
とても貧乏だった村は家をたくさん建てるために多額のお金を隣町から借りたんだ。
その村はみんなで農業や商業を頑張り借金を返すことになった。
しかし、隣町の借金取りはそのお金を素直に受け取らなかった。
そいつらはお金が足りないと村人たちを騙す。
そいつらはお金で返せねぇのなら命で返してもらおうかと言い村人たちを殺そうとした。
その時少し厚めのコートを着た旅人が村人の前に現れた。
その男は空を一気に暗くしある力で借金取りを消してしまう。
そんな話は誰も信じなかった。しかし、その話を信じて能力を探し続けた男がいる。
そいつはなんとその能力をとある人から見つけ出した。
そしてその能力をイギリスのために能力を抜き出しコピーを作り俺たちの体に組み込まれているわけ。
「ねぇザックス、もうお昼だよ。」
と考え事をしている俺に話しかけるミイナ。
「もうこんな時間か・・・何も用意していないから外で食うか」
と俺はいい日曜の昼は外で食べることを決めた。
土曜は補修が入っているからミイナには留守番してもらってたもんでたまにはいいだろう。
しかし、術者狩りはミイナを殺してどうやって力を抜くのだろう。ミイナが死んだら能力も死ぬんじゃねぇのか。そして、俺を狙っていた理由は何なんだ。俺はもちろんオリジンパワーなんてもっていない。
意味があるのか・・・
「これほしいー!」
と某ハンバーガー店で注文が回ってきた。俺はまた考え事をしていた。
ボスは知っていたんだ。ミイナがどんな力を持っていてどれだけ狙われているかを・・・
「あの・・・ザックスさん?」
と後ろから声を掛けられる。
ついイギリスで呼ばれていた名前だから後ろを振り向く。
「お久しぶりです。あの・・・綾乃って言ったら・・・」
と綾乃は言う。
「あぁ・・・あん時の・・・ 昼飯かい?」
と俺は尋ねる。
「えぇ、なんか勉強はかどらなくて・・・」
と綾乃は言う。
・・・・
・・・・
俺たちはいろいろと話を聞くために一緒に昼飯を食うことにした。
「学校はどうですか?」
と聞かれる。
「あぁ、あんなに大勢だったのには驚いたよ・・・」
と俺は言う。
「ミイナは?」
と聞く。
「うん。向こうとは全然違ったね。」
と答える。
「なるほど~ あ、そういえば私自己紹介していなかったですね・・・ 私は神谷 綾乃です。術は超音波を使います。」
「電波とは違うのか?」
と俺は聞く。
「微妙に違うんです。電波の方が威力は強いのですが超音波はスピードが速いのです。」
「そうなんだ・・・難しいな・・・」
「超音波か・・・」
とミイナは静かにつぶやく。
「どうしたんだ?」
と俺は聞く。
「あ・・・なんでもないよ・・・」
とミイナは言う。
「それじゃあ私行きますね・・・宿題があるので・・・」
と綾乃は言うと俺の頭に何かのメッセージが送られてきた。
「(夜7時にここ・・・あなただけで。)」
「よろしくです~」
と綾乃は言うと店を後にした。
「ミイナ、食料買って帰るか。」
と俺たちも店を後にする。
・・・
・・・
夜7時 さっきの店。
「よかった~あなたに通じて。」
と綾乃は言う。
「あぁ、どうにか通じたぞ。」
と俺は言う。
「話があるのですが・・・あなた達はいろんな人から狙われているのは知ってるでしょう。」
「あぁそうだな。」
「狙われているのはあなた達だけではありません。私たちもです。」
と驚きな発言を聞く。
「要するに・・・・術者狩りは術を持っている人ならだれでもいいのか?」
と俺は聞く。
「それはもう昔の考えだそうです。 どうやら術者狩りの間で何らかのゲームが開催されてるみたいでその内容が・・・」
と俺は耳を傾ける。
「・・・・術者を全て殺す。」
と綾乃は小声で言う。
「そうすれば永遠の術が手に入れれるというらしいです。」
と綾乃は言う。
「そんなばかな・・・ だれがそんなの作ったんだよぉ?」
「私が思うには術者狩りをまとめていてこの力を開発した人だと思います。」
と綾乃は言う。
「なんで開発した人なんだ?」
「どうやらその術者狩り達・・・ 命と仮の術を交換しているんです。私たちは命と術を両方持っているので術がなくなっても生きることが出来る・・・しかし、その術者狩り達は片方しか持っていないので術がなくなれば死亡・・・ ですから死ぬ気でかかってくるでしょう・・・・ そんなことができるのは開発者しかいないのではと・・・」
「そんなゲームはおかしい! いくらなんでも・・・・ その開発者を殺しに行った方が早いんじゃネェのか?」
「わかっていればそんなことはもうしています!」
と綾乃は言う。
「とりあえず今でも狙われているということは知っていてください。」
と綾乃は言うと
「それじゃあまたどこかで会いましょうね。」
といい店を後にする。
「周りに狙われているか・・・」
とおもいながら帰宅する。
そして次の日のあさ・・・・
「海藤よー!おはよーう!! 今日は修学旅行の班決めだってよぉー!!」
と斉藤は言ってくる。
「修学旅行?旅行でもスンのか?」
と俺は聞く。
「何をいってんじゃい? 旅行だよ旅行。クラスでいくんだぜ!!」
「そんなイベントがあったのかぁ・・・」
と俺は思う。
・・・・
・・・・
席に着くといつも通りの光景だった。小鳥坂が机に座ってまだ出来ていない宿題をしている。
斉藤は俺の隣でなんかを喋っているがどうでもいい内容だもンで適当に聞き流している。
そして6時間目の総合の授業。
修学旅行の班決めだった。そもそも修学旅行の意味を知らなかったがどうやら北海道へ行くらしい。
「おい、斉藤。北海道って一番北のところだよな。」
「そうだぜ。 夏だからちょうどいい気候らしいぜ。」
と斉藤は言う。
「めんどくせぇな」
「まぁまぁ、高校生活の最後のイベントなんだからよ!!」
と斉藤はいい俺たちは下校準備へと入った。
その日はいつもみたいに小鳥坂は待っていなかったので一人で家に変えることにした。
「ただいまー」
といつも通りに家に向かって言う。
「ねぇねぇ、今日さ、友達の家にいっていい?」
とミイナは聞く。
そういえばミイナが人の家に遊びに行くなんて聞いたことなかったなと思った。
「あぁいいんじゃね?」
と俺は言う。
「ヤッター!!じゃあ準備してくるね!!」
とミイナはいった。一応、人の家だから俺も家の前までは連れて行こうと思っている。
・・・
・・・
俺はミイナを友達の家まで連れて行き家に帰るのがめんどくせーなーと思いながら散歩をしていた。
「今日の晩飯の材料でも買いに行くか―」と思いながらスーパーへ立ち寄る。
いつも通りに材料などを買っているとどこかで見慣れた顔の人が居た。
誰だろうと思いながら見ているとその人と目があった。
「あなたは・・・」
と声を掛けられる。
「あん時の・・・ 裕太たちの・・・」
「あんまり馴れ馴れしく話しかけるのやめてくれませんか・・・ 急いでるんで・・・」
と相手は言う。
「おいおい、どういうことだよ?確か透哉だっけ・・・」
「名前を呼ぶのはやめて下さい! そして僕の名前をすぐに忘れて下さい。」
というとすぐに行ってしまった。
「なんだよ・・・あいつ・・・」
と俺は思いながら買い物を再開する。
すると魚売り場の前にいつも通りに小鳥坂が居た。
「(またあいつか・・・いつもいるな・・・)」
と俺は思いながら
「おい、小鳥坂。」
と声を掛けると。
「うわぁ・・・ なんだ・・・あんたね・・・」
と小鳥坂は言う。
「なんだよって失礼だな・・・」
と俺は言う。
「うるさいわね・・・ そうだあんたに聞いてもらいたい話があるんだわ・・・」
と小鳥坂は思い出すように言う。
「術者狩りについてはもう知っているわよね・・・ どうやらその術者狩り・・・ここ数日間でとても勢力を付けているわ。あんたもいつ命がなくなってもおかしくないわ・・・」
と小鳥坂は言う。
「そうか・・・ 意外と早かったんだな。」
と俺は言う。
「あんた・・・冷静ね・・・」
と小鳥坂は言う。
俺はレジに向かいながら
「俺が犠牲になるだけであとが普通になるんならそれはそれでいいんだ。 ま、そんなことにはなりたくないがな・・・ また明日な。」
と言いながら俺は店を出る。
「バカはあんなことしか考えれないのかしら・・・」
と小鳥坂は思う。
・・・・
・・・・
そのころ透哉は店の帰り道を歩いていた。
すると偶然、透哉は少し大きい公園を通りかかった。
透哉は何か公園から嫌な予感がすると感じて公園の奥へと入っていった。
そして透哉は公園で倒れている人を見つけた。
「(これは・・・)」
透哉は奥へ入っていく。
すると突然悲鳴が聞こえた。
「キャー――」
透哉は急いでいく。
「(どうなっているんだ・・・)」
そして一番奥へと行った。
そこにはミイナとそのミイナの友達が倒れていた。
透哉は急いで隠れた。
「(あれは・・・あいつの・・・)」
と透哉は思う。
「お願いだから・・・私の友達まで被害を出さないで・・・」
とミイナは言っている。
「ならば・・・交換条件っていうのはどうだ・・・お前の命は残してやる・・・ その”術”をいただこうじゃねぇか・・・」
と男はミイナに言う。
「(”術”!? もしかして・・・術者狩りの仕業か・・・)」
と透哉は思う。
「さてと・・・どうだい?お嬢ちゃん。 お嬢ちゃんよ言うより・・・オリジンパワーよ・・・」
と術者狩りの男は言う。
「・・・」
ミイナは黙り込んでいた。
すると
「わかっ・・・」
とミイナは言いかけた時、透哉は決意を決めた。
「おい!お前・・・ そいつを離さないか・・・」
と透哉は言う。
「おやおや、オリジンパワーを守る人かい・・・ ふ~ん ザックス・アンドレスじゃなさそぉだな・・・」
と術者狩りの男は言う。
「(ザックス・アンドレス・・・ やはりあいつも狙われているのか・・・)」
と透哉は思う。
「理由はわかっている。でもそいつを離せ。簡単には渡さない。」
と透哉は言う。
「そうかい・・・ ならば俺に勝てるかな??」
と術者狩りの男はとても速いスピードで透哉を殴る。
「ぐはっ・・・」
と透哉は倒れこむ。
「おやおや、術者じゃないんかい? 術者じゃネェ奴は俺に勝てるのか・・・」
「(っち・・・うまく術をコントロールできない・・・)」
と透哉思う。
「いけぇー ストーンハンド!!」
と透哉は行くがうまく術が成功しない・・・
「おいおい・・・ その力で術を使ったとでもいうのか? 全然いたくねぇーぞ。」
と術者狩りの男は言うと
「もう一度言うが・・・術者じゃねぇやつは俺に勝てねェンだよ!!」
と術者狩りの男は吹き飛ばす。
「ぐはぁっっつ」
さっきよりも強いパワーで口から血を吐く。
「さてと・・・終わりにしようか・・・」
と術者狩りの男は透哉のところへ行く。
「俺のスピードと力でお前の首を絞める・・・ これで終わりだ・・・」
と透哉は首を絞められる・・・
「(もう終わりだ・・・)」
それを見ていたミイナは
「(私のために・・・私のためにしてくれてるんだわ・・・ 私も動かなきゃ・・・)」
とミイナが動こうとしたとき。
「ぐはっ・・・」
と術者狩りの男は透哉の首を離した。
「なんもしてねェ奴を勝手に殺すんじゃねぇぞ。 てめぇ脳みそあんのか?」
とそこに居たのはさっきの・・・・