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ダークマジシャン-2nd stage-  作者: 覇王樹
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第3話(33話)都内観光

☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆

今回も小説を読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、評価・感想・お気に入りを宜しくお願いします。

3話


俺たちは日本に来て3日目を過ごそうとしていた。


一昨日は早速戦いに巻きもまれ大変だったがどうにかばれる事もなく今日も普通どおりに学校へ行ってた。


「海藤!!おはよー」

といつもの斉藤が話しかけてくる。


俺たちはなれない学校を2人で入り靴を履き替え教室へ入る。


イギリスでも日本の学校にいたがこんなに広くて人数が多いと本当に驚くもんだ。


ほかのみんなは高2だから友達はたくさんいる。でも俺はことしきたばっかりだからまだいない。


まぁそれは徐々にどうにかなるだろうと思いいつものクラスに座る。


術者狩りのことだがまだイギリスには報告していない。なぜならミイナも学校になれたことだしこれから引っ越すとかわいそうとも思った。でも本音はあまりみんなに迷惑をかけたくなかったんだ。


そうやって考えてるとある女が話しかけてきた。最初は小鳥坂かと思ったがよく見ると違う人だった。


確か近藤真奈だったか。


「ねぇ海藤君、いきなりごめんね。」


「いやいや、大丈夫だけど。」


「海藤君ってまだ来たばっかりなんでしょ?」


「あぁ・・・そうだけど・・・」


「もしよかったら、土曜日観光に連れて行ってあげるよ。」


「でも悪いんじゃねぇか?」


「大丈夫だよ。海藤君のことも知りたいし。」


「わかったよ。ありがとう」


「うん、じゃあ10時に駅前ね。」

「あぁ」


と言うと近藤は自分の席へ戻った。


後ろからなんか変な視線を感じたが気のせいか・・・いや気のせいではなかった。


小鳥坂が疑わしい目で俺を見ている。目があうとあいつは目をそらした。


・・・

・・・


キーンコーンカーンコーン


学校の終わりのチャイムが響く。


下駄箱に行くと昨日と同じ場所に小鳥坂が居た。しかもとてもお怒りのようだった。


だいたい起こっている理由はわかった。


「ご・・・ご機嫌いかがでしょうか?・・・・」


と俺は聞く。


「あんたね・・・まぁいいわ 帰ろうよ。」

と小鳥坂は言う。


夕日がこの街を照らしている頃、俺と小鳥坂はいつもの道を下っていた。


「あんた、あの女とどういう関係なのよ?」


と小鳥坂は聞いてくる。


「え?しらねぇよ。今日突然声かけられたんだからよ。」


「それもそうよね・・・あんた女運なさそうだから・・・」


と言われる。


「でもあの女は学校でもモテルって知ってた?」


と小鳥坂に聞かれる。


「知るわけないじゃねぇか。 だからなんだっていうんだよ。」


「まぁいいわ・・・ あんたは知らない女でもどこかへ一緒に行くタイプの人なのね・・・」


と小鳥坂はいい


「私、こっちだから・・・じゃぁね。」

と言い帰っていく。


「おい!!」


と俺は言うが小鳥坂は走って行った。


家まであと3分ぐらいだった。


俺は小鳥坂に勘違いしてもらっては困ると思った。


もちろん好意なんてない。むしろ好意があってはいけないんだ。俺は自分に約束したんだから・・・あいつに・・・


・・・・

・・・・

・・・・



「ただいまー」


と俺は家に入る。 ミイナに鍵を持たせておいたから家には入れていた。


「おかえりー」


と奥の寝室から声がする


寝室と言ってもミイナの部屋になっている。 俺はリビングのソファーで寝ている。もちろん部屋もない。


俺たちの家にはトイレ、風呂、リビング、ダイニング、寝室しかないからだ。


部屋はあの時に散らかされたがどうにか昨日2人で片づけた。


「ねぇザックス。今日のご飯は?」


「適当に作るわ。材料もあまりないし。」


「じゃあさ買い物行こうよ!」


「んー。大丈夫だ。どうにかな。」


「ひどいよ!ザックス!!」


「また明日にしようじゃないか。」


「わかった・・・」


と不機嫌そうにミイナはいいリビングでテレビを見ている。


俺は昨日かった野菜を適当に取出し適当に炒めて料理を作った。


そして30分ぐらい料理をしていた。


「ミイナ、運んでくれ。」


と俺は言う。


「わかった―」


とミイナはテレビを見ていたのを邪魔されたように言う。


「さすが、男料理だね。」


とミイナは言うが


「男料理をなめんじゃねぇぞ。」

と俺は言う。


そして俺は食べ終わった後、食器を洗いミイナを寝かせつけ宿題をし寝ようとしていた。


「近藤か・・・確か土曜日だったけな・・・・」


・・・

・・・


金曜日。


やけに小鳥坂の機嫌が悪かった。やはり気にしているのかと思ったがそっとしておいた。


近藤は俺とすれちがうと笑顔でウインクし「明日楽しみにしている」という感じな顔をしていた。

そして家に帰り飯を作り・・・いつもより早く寝付いた。


・・・

・・・


土曜日。


ミイナは裕太たちの家に預けてもらうことにした。


あいつらはすぐに理解をしてくれたからだしもし何かあったときに助けることが出来るからだ。


でも、ミイナはせっかくの土曜日だっていうのに俺に会えないのを怒っていた。


そして少し早めに駅前へ着いた。


土日だから通勤ラッシュではなかったが部活などで使う人で多かった。


「ごめん、遅くなった。」


と俺は声を掛ける。


「うんうん。大丈夫だよ、私も今来たところなの。」


と言う。


「じゃあこの電車に乗って都心まで行こうか。」


と近藤はいい都心まで2人で行く。


「あの・・・近藤さん・・・」


と俺は声を掛ける。


「真菜でいいわよ。」


「それじゃ・・・真菜・・・ 今回なんで俺を誘ったの?」

と俺はストレートに質問をする。


「あぁ心配してたの突然で? 私、海藤君が早くこの街に慣れてもらいたいなーって思ってね。」


と真菜は言う。


「そっか・・ありがとう・・・」

と俺は言う。


「まだ終わってないよ。 おもしろい。」

と真菜は笑いながら言う。


着いたのは東京駅だった。


「うわぁーすごい人の数・・・」

と俺は驚く。


「この駅は数えきれないほどの電車が止まるからね。」


と真菜は言う。


俺は日本の事をよく知らない。だけど、これはばらしてはいけないと思い真菜には知ってるふりをして会話をしていた。



2人はそのあと浅草や秋葉原など色々周っていた。 次第に二人は笑顔で会話をしていてとても楽しかった。


その頃、裕太の家にはミイナが居た。


ミイナは裕太のレースゲームでみんなで楽しんでいた。


「ミイナ。今度はぜってーまけねぇぞ!!」

と裕太は言う。


「私だって負けないんだから!」

とミイナは言う。


「私もよ!」

と綾乃も言う。


そしてミイナは突然嫌な予感を察知した。


「ザックス・・・ザックスが・・・」


とミイナはそんな予知夢をふと見ていた。


ミイナはトイレに行くふりをしてゲームを中断し外へ出て行った。


もちろんミイナはこの街の道の事もしらない。ただ体が呼ばれる方へ向かっていった。


2時ぐらい。


少し遅れ気味の昼ご飯を取った。あんまり食べ過ぎてもと思い家から近くのハンバーガーのチェーン店に入った。


「いや~今日は楽しかったな!」

と俺は言う。


「うん、私も。 ねぇねぇこの後どうする?」


まるでカップルのような会話をしていた。


あいつのことを忘れたように。


「ちょい、トイレ行ってくるわ。」

と俺は言う。


「うん。」


俺はトイレへ行った。そして慣れていない携帯にメールが来ていることに気付いた。


「あれ、メールってどうするんだっけ・・・」

と俺は考えながらメールを見る。


メールは裕太からだった。


内容は。


「デート中すまんよ。ミイナが消えたんだ。 すぐに探すのを手伝ってほしい。」


とのメールだった。


俺はすぐにミイナを探しに行こうとしていた。


・・・・・

・・・・・


そのころミイナは走り続けていた。


「(ザックスが危ない・・・)」


と思っていた。


するとミイナはある人にぶつかった。


ドーン


「いててて・・・」


とミイナは言う。


「ちょっと・・・大丈夫?」


とその人は話しかけてきた。その人は小鳥坂だった。塾帰りで自転車に乗っていた。


「あの・・・ この近くのハンバーガー店を教えて!!そうしないと・・・ザッ・・・こ・・・考樹が・・・」


小鳥坂はその名前にピンときた。


「わかったわ・・・行きましょう。」


と小鳥坂は自転車の後ろにミイナを乗せてとりあえず近くのハンバーガー店まで向かっていた。


・・・・

・・・・


その頃ザックスはトイレから出て席に戻ろうとしていた。


しかし、外の静けさに気付いた。あまりにも静かすぎていた。


そして一人の女の悲鳴・・・


「ま・・・真菜!?」


と俺は走ってトイレを出て上の階に行く。


「真菜!!」

と俺は叫ぶ


「ようやく現れたな・・・ ザックス・アンドレス・・・」


と男が言う。男は真菜を人質にしている。


「てめぇ・・・そいつを離せ。」


という。


「それは出来ないね。離してほしいなら・・・ お前の命を頂こうか!?」

と男は言う。

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