第17話(47話)寸前
☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆
今回も小説を読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、評価・感想・お気に入りを宜しくお願いします。
47話
俺はなんとなく自分の家へと帰って一人考え事をしていた。
自分の家が一番落ち着くからだ。
「オリジンパワーを取り合う戦争か・・・そんなために犠牲者を出すなんて・・・」
と俺は思いながらなんとなくテレビをつけてみた。
『現在都内では暴動が起きているため避難勧告が出ています。また捜査に出ていた警察はほとんどが行方不明になっています。そして、成田空港の事件に関しては飛行機がイギリスから来ていることが分かりましたが犯人などは不明です。・・・』
「暴動じゃねぇーよ。」
と俺はニュースを見ながら思っていた。
「さてと、行くか。」
と思い俺は外へ出た。
「(そういえば、あの時は外に出たらたくさんの術者狩りが待ち伏せしてたよな。)」
と思っていたが今は誰も居ない。
町を歩いているとコンビニや店は全部営業を中止していて真っ暗になっていた。
「(信じているって・・・俺の何を信じているんだよ・・・)」
と心の中で思っていた。
すると前から誰かが歩いてきた。
「(あれ・・・なんか見覚えがある・・・)」
と思っていた。
「久しぶり、ザックス。」
と前から歩いてくる人が声を掛けてきた。
「そ・・・・そんな・・・キリヤ・・・!?」
と俺は思っていた。
「(いくらなんでもあんなに力を上げているキリヤに勝てるわけが・・・)」
と思っていた。
「もちろん・・・お前もオリジンパワーを狙っているんだろ・・・」
と俺は聞く。
「そうだよ。それが目的で来てるんだよ。」
とキリヤは言う。
なぜストーレートに言えるのかと考えていた。
「私は・・・戦うつもりは無いよ・・・だから場所を教えて・・・」
とキリヤは言う。
すると無線から
「ザックス・・・ 大変!他のみんなが同一人物に殺されているみたい・・・気を付けて。」
と綾乃は無線でいう。
「もう会ってんだよ・・・」
と俺は応答する。
「なぁ・・・キリヤ・・・思い出してくれないか・・・ ミイナと一緒に旅をしたよな?」
と俺は聞く。
「ごめんね、今の私は思い出せれないんだ。」
とキリヤは言う。
「そうだよな・・・ でも話だけは聞いてくれ。 俺たちは旅の途中、ミイナは助けを求めながら俺たちのところへ来たよな・・・ それでミイナの父さんを助けるとき俺が倒れかかっていたよな・・・その時助けてくれたのはお前じゃないか・・・ 」
と俺は言う。
「だから・・・ この私はあの時の私じゃないの!!」
とキリヤが言うと
「そのお前のどこかにあの時のお前はいねぇのかよ!!」
と俺は言う。
「うるさい!!殺すわよ・・・」
とキリヤは涙を浮かべながら言う。
「お前が戦うのなら・・・俺も戦うぞ・・・」
と俺は言う。
「いいわよ・・・・ 時空変動・・・吹き飛ばし・・・」
とキリヤは言うとザックスを吹き飛ばす・・・
「(っち・・・叶いそうなあいてじゃねぇな)」
と俺は思う。
「ダークインパクト!!」
と俺は攻撃をすると
「時空変動・・・攻撃封じ!!」
といいキリヤは攻撃を止める。
「そして時空変動・・・サイクロン!!」
といいキリヤは勢いを強くしザックスを飛ばす。
・・・・
・・・・
「残りはザックスさんだけか・・・ もうすぐここにも来るのかな・・」
と綾乃はぼそっと言ってた。
するとミイナが動いているのを綾乃は見た。
「どこ行くのミイナちゃん!?」
と綾乃は言う。
「これからは神からの悪の力を使用し人類に罰を与える儀式に入る。」
とミイナは言う。
「おい、ミイナ!どうしたんだよ?」
と透哉も言う
すると気づいたら綾乃と透哉は意識を失い倒れこんでいた。
ミイナは扉を開き外へ出ていく。
・・・・
・・・・
「ドード様!!大変です。 とうとうオリジンパワーが動き出しました!!」
と一人が言う。
「そうか・・・」
とドードは言う
「もう長くはないんだな。」
とドードは小さな声で言った。
・・・・
・・・・
「キリヤ・・・やっぱり思い出してくれないか・・・」
と俺は言う。
「・・・・」
キリヤは無言になった。
「これがあなたの最後よ・・・時空変動・・・肉砕き・・・」
というとキリヤは攻撃をしてくる。
「(こんな技を・・・つかえたのか・・・?)」
とザックスは思っていると辺りは煙で前が見えなかった。
「はっ・・・ザックス・・・ 何をしてるの私は・・・どうして・・・どうして・・・」
とキリヤは小さな声で言った。
煙が消えるとキリヤの目の前にはザックスが居た。
「テ・・・テイクオーバー・・・?」
とキリヤは言う。キリヤ達にかけられた呪いが解けたのだ
するとテイクオーバーをしたザックスはキリヤに襲ってきた。
「や・・・やめて・・・ 時空変動・・・攻撃封じ・・・ダメだ・・・効かない・・・」
とキリヤは言う。
「わ・・・私はあなたの知っている私なの!!だから・・・」
とキリヤはいい術が使えなくなった。
「ザックス!!聞いて!!」
と襲いかかっていたザックスが急に停まった。
するとザックスはテイクオーバーを戻し
「ミ・・・・ミイナ!?」
とザックスは言う。
・・・・
・・・・
大学
「春田・・・どうやら事態はもっと変わったようだ。意外とあの時が早く来たみたいだ。」
とデイビスは言う。
「そうか・・・もう行っても遅いよね?」
と春田は言う。
「あなた・・全く息子と会ったことがないの・・・?」
と春田は聞く。
「そうだな・・・ここ十数年は・・でも俺は父親失格だ。息子を実験に使ってしまうぐらいだ・・・」
とデイビスは言う。
「そうね・・・でも私は信じているわよ。あの子を。もしお話し通りに全て進んだらあなたは父親失格じゃないかもしれないわよ?」
と春田は言う。
「どういうことだ?」
とデイビスは言う。
「とりあえず、あなたの息子を信じなさい。それが父親であるためじゃないかしら?」
と春田は言う。
・・・・
・・・・
「ミ・・・ミイナ・・・なんでお前がここに?」
と俺は声を掛ける。
俺とキリヤは陽が沈む中道の真ん中で戦っていた。
俺がテイクオーバーをした時はもうキリヤ達の呪いは解けていた。
「これから人類がオリジンパワーに反する行動を私に見せつけたことにより人類に罰を与える。」
と悪の顔を見せたミイナは言う。
「(こ・・・これが悪の顔・・・?)」
と俺は思う。
綾乃との無線も切れていた。
「おい!オリジンパワーがいたぞ!!」
と一人の術者狩りが見つけ言うとたくさんの術者狩りがやってきた。
「よし!すぐに殺せ!!」
ともう一人の術者狩りは言う。
「(こ・・・殺す!?)」
という言葉に俺は反応した。
「儀式を邪魔する者は全て抹殺する。」
とミイナは言うと飛び込んだ術者狩りは消えて行った。
「(消えた!?)」
と俺は思う。
「お前ら!飛び込め!!」
と一人の術者狩りが言うとたくさんの術者狩りがミイナのところへ行った。
「(このままじゃ世界が・・・)」
と俺は思い術者狩りがミイナ達のところへ向かうのを止めようとした。
「てめぇーら!!動くんじゃネェ!!」
と俺は術者狩りに言う。
すると術者狩り達はいったん止まった。
「おめぇーら・・・ 今のオリジンパワーに叶うと思ってんのかよ!!」
と俺は言う。
「このままじゃ・・・このままじゃてめぇーらは死んでもいいのかよ!?」
と俺は言う。
キリヤは何も知らなかったからただ見ていることしかできなかった。
-end-