表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダークマジシャン-2nd stage-  作者: 覇王樹
12/23

第11話(41話)術者の仲間

どうも、最近小説の管理が雑になってきて時々話が繋がってないかもしれませんがご了承ください。


☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆

今回も小説を読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、評価・感想・お気に入りを宜しくお願いします。


41話


イギリス。


「デイビス博士はどこへ行ったのかね?」

と男は言う。


「はい、現在日本で奴らの監視をされているかと・・・」

と違う男は言う。


「まぁいい・・・なかなか早く終わらないみたいだからこっちも早く動くことは変えないことにしておこう。リオラ君、道具の方はどうなったかね・・・?」

と男は言う。


「はい・・・ どうやら・・・なかなか動く気配が無くて・・・ このままでは・・・」

とリオラが言った時


「それは予想通りだ。ならば最終手段と行かせてもらおうかね。リオラ君。これを使いなさい。」

と男は言う。


「こ・・・これは・・・ 本当にやる気なのですか・・・ ドード指揮官・・・」

とリオラは言う。


「当り前だ・・・ 早くあの力が欲しいんだよ。 これだけの武器があれば、オリジンパワーは簡単に手に入れることが出来る。」

とドードは言う。


「でも・・・僕には・・・」

とリオラが言った時


「行っておくが・・・ できなかった場合は約束通りだ・・・」

とドードは言う。


・・・・

・・・・

リオラはイギリス側の人間であり俺たち術者への連絡などをする係りである。何回も術者側を行き来していると次第に仲が良くなり今では友達感覚みたいだった。もちろん、今回イギリスが日本へ攻め込むという連絡を入れたのもリオラだった。術者側はもちろん戦争に行くことを拒否。そんなか今回の指揮官のドードはリオラにとんでもないものを持たせこんだ


「(こんなことは僕にはできない・・・ 何しろ家族みたいに入れてもらっていた僕が・・・)」

とリオラは思っている。


そしてリオラは俺たち術者が集まる集会所へと言った。


「あ、リオラ!! 今日も連絡かい??」

とリオラを見つけたキリヤが言う。キリヤとは幼馴染でもあった。


「あぁそうだよ。でも大した用事じゃないんだ。」

とリオラは言う。


「そっかぁ!!じゃあ上がってよ!お茶出すから!! そのうちボスも来るよ!!」

とキリヤは言う。


リオラはこの明るい場が好きだった。リオラも英国系日本人である。本当は術を組み込まれるところだったが小さいころから体が弱く術を組み込ませるのは危険だと判断され術は持っていない。


リオラの父は今の指揮官と同じような立場だった。俺はリオラの父が俺の親父と仲が良かったためよくリオラから親父のことを聞いていた。


「お邪魔します。」

とリオラはいい上がると


「おぉリオラじゃん。久しぶり。元気にしてた?」

と聞いてくるのは術者の仲間たち。


リオラはいつもならこの雰囲気にすぐ打ち解けるのだが今回は大事な仕事があるからそんなことは出来なかった。


「ボスもこの階に来るってさ。」

とキリヤは言う。


「そっか。わかった。」

とリオラは言う。


「(そういえば昔はキリヤの事が好きだったなー)」

ってリオラは思い出していた。


そんなことを思い出しているとリオラの心はもっと縛られていった。


そう、リオラは特殊なにおいが入っている鉄で囲まれた縦20cm×横20cmの箱を持っていた。その空気を吸うと全員の考えていることを操ることが出来るという特殊なものだった。


それをリオラは置いて帰るというのが仕事であったがとてもこんな空気じゃ出来やしなかった。


「よぉ、リオラ。」

とボスは言う。


「こんにちは。」

とリオラは言う。


「怒られなかったか?上の方に。」

とボスは言う。


「大丈夫だったです。僕もボスの言っていることに賛成ですから」

とリオラは言う。


ボスは日本へ戦争に行くことを拒否したんだ。


「そっか。それで今回はどうした?」

とボスは聞く。


「いや・・・ 上の方から様子を見てこいと追い出されまして・・・」

とリオラは言う。

「余計な世話を掛けやがって あのドードの野郎・・・」

とボスは言う。


2人は一瞬黙りこんだ。


「どうやら・・・何も変化はないみたいですね。」

とリオラは言う。


「そうだな・・・」


とボスは言うと


「僕も忙しいのでそろそろ帰ります。」

とリオラは言う。


「もう行くのか・・・ お前も忙しいんだな・・・」

とボスは言う。


「もう帰るの?」

とキリヤも言う。


「あんまり時間がないからな。」

とリオラは言うとここを後にした。


例の箱は黙って置いておいた。


・・・・

・・・・


夜の19時


俺は親父との約束通りに春田のいる大学の公園へと向かった。

大学へは顔見知りのため簡単に入れた。


そこはもうすでに親父が待っていた。


「来てくれたんだな・・・」

と親父は言う。


「話を聞きにな。」

と俺は言う。


「随分と大きくなったんだな。」

と親父は言う。


「ずっと見てなかったからわからねェだけだろ。 普通の親ならわかるぞ。」

と俺は言う。


「そうか・・・ならば言うことを先に言っておこう。」

と親父は語りはじめる。


「これからイギリスと日本は戦争を起こす事になった。戦争と言っても大きな戦争ではない。ごく一部の人間にかかわるものだ。当初はそんな話じゃなかったが上の人がそうとうお怒りのようなんだ。」

と親父は言う。


「意味がわかんねェ」

と俺は言う。


「親父の言っていることの意味が分からないんだ。 なぜ戦争になった。 どうして親父がかかわる。どうして俺がかかわるんだ! 説明しろよ!」

と俺は怒鳴る。


「・・・・」


親父は黙り込む。


「そうだな・・・ それもそのはずだ・・・ お前は何も知らないんだもんな・・・」

と親父は言う。


「その通りだよ。 それに今は親父の言っていることを信用なんてできねぇ。 俺は家族だと思う必要もないと思うからな。 母さんの葬式にでてねぇやつの何を信じたらいいんだよ。」

と俺は言う。


「・・・・」

親父はまた黙り込む。


「説明したいのは確かなんだ。 でもな・・・・ 分かってほしいんだ・・・時間がない。術、戦争、オリジンパワー、そしてお前がこんなことになっているのは俺のせいなんだ。 全部俺のせいだ。 それを頭のどこかに入れておいてくれ。俺はこれからの俺の道を探す。」


と親父は言うと公園を後にした。


「それなら少し親父の道のヒントを教えよう・・・」

と俺は出ていく親父に言った。


「オリジンパワーと言われるものはてめーにはわたせねぇからな。」

と俺は言った。


「ふっ・・・ 意味が分からねェな・・・」

と親父は言うと消えて行った。



すると話を聞いていたかのように春田がやってきた。


「あんた達は本当に何もお互いのことを知らないのね。」

と春田は言う。


「戦争か・・・」

と俺はつぶやく。


「そうね・・・ あなたには一番きついかもしれないわね。」

と春田は言う。


・・・・

・・・・


ミイナと小鳥坂は佑太たちがいる綾乃の家の地下室に行った。


そこではみんなが集まっていた。


「話はこれがすべてだ。 きっと一番苦労するのはザックスじゃねぇかな。」

と裕太は言う。


「そうだよね・・・ ザックスは戦うことが出来なくなるかもしれないよね・・・」

と透哉は言う。


「ザックス・・・」

とミイナは小さい声で言う。


「えっと・・・ ザックスって考樹の事だよね・・・ その・・・ イギリスにいる考樹の仲間が考樹と戦うってこと?」

と小鳥坂は言う。


「そういうことです・・・ 事態は変わってしまったみたいです。」

と綾乃は言う。


「ここは俺たちしかないということか・・・」

と巧は言う。


「でもザックスの仲間を殺すということになると・・・」

と裕太は言う。


ミイナは少し暗い顔をしていた。


・・・・・

・・・・・


イギリス。


「なるほどな・・・ イギリスもこんな作戦で来たわけか・・・」

とボスは箱を見ながら言う。


もうその時はみんなドアを突き破って日本へ向かおうとしていた。


「悔しいが・・・ どうすることもできない・・・」

とボスは言う。


キリヤ達はインプットされた集まる場所に集合されていて全員飛行機に乗せられようとしていた。


「もうすぐ暴れることができるから我慢しておいてね。」

とドードは眠っているキリヤ達に声を掛ける。


リオラはそれを見守っていた。


すると飛行機はイギリスを発ち日本へと向かっていた。


「ドードさん。本当にこんなんでいいんですか?」

とリオラは聞く。


「何を言っているんだ。 これでイギリスは世界一になれるんだ。・・・ 誰もが見たこののない方法でな。」

とドードは言う。


・・・・

・・・・


『夕方のニュースをお伝えします。一昨日の高校生人質事件で警察によりますと病院に取り残されていた生徒は全員無事が確認されました。 生徒は北海道から東京へ返され東京で事情調査などを行うそうです。また犯人などの行方などは現在情報が入っていません。次のニュースです。』


ニュースでは戦争が起きるなんてひと言も言っていない。

俺は一人家にいた。今は一人になりたかったんだ。 小鳥坂から沢山メールが来ていた。


すると見覚えのないメールアドレスの人からメールが来ていた。


『Fromリオラ

久しぶりです。ザックス。いろいろと情報を集めてアドレスを調べた。

時間がないから急いで書くね。


今回の事はもう知っていると思う。イギリスと日本が戦争になることは。


そのことで先に謝っておきたいんだけど・・・


俺は君の仲間を日本に送った。武器として送った。


いまに思ってとても後悔をしているんだ・・・・

御免なさい。


きっとザックスの事だから仲間への対応は俺と同じことだと思う。


本当に悪いけど。よろしく。』


というメールだった。一瞬ふざけているようなメールに見えたが終わったことを言ってもしょうがない・・・と俺は思っていた。


『時間がない・・・ なぜ全員そういうんだ。』

と俺は思っていた。


もう戦いはすぐそこまで来ていることを知らなくて。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ