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トモダチ (1)


今日は教室が騒がしい・・・


『今日は風紀の日よね』


『漣様がいらっしゃるのよ』


フウキノヒ?


「香織、フウキノヒってなに?」


さっきから私は香織の玩具だ。

“利奈を可愛くしてあげる”と言い髪をいじっている。


「ん?あのね風紀委員会の委員長自ら放課後に各クラスを回って残っている生徒をチェックするの。みんな剣崎先輩が来るから帰らないんだって」


「へぇ・・・」


暇な学校だ。


「風紀委員会と美化委員会の委員長は人気が高いのは知ってるよね?・・・美化も月1で委員長自ら校内の見回りするんだけどその日は校内にゴミ1つ落ちてないのよ」


くだらない・・・

見回らないときちんとできないの?


「利奈も見たことあると思うよ?皆川黎人先輩。剣崎先輩とお友達で素敵だから人気があるのよ」


皆川黎人・・フルネームを聞くのは初めてだ。

危険人物として覚えておこう。


「詳しいね・・・」


香織は笑った。


「やだ、ここの生徒なら誰でも知っているわよ?皆川先輩もすっごく人気があるの。私はあんまり興味ないけどね」


「私も興味ないな」


今日は、すぐ帰ろう。急いで帰ろう!


携帯が震えた。

差出人は“漣”


『一緒に帰ろう』


即返事を送った。


『先に帰ります。兄様は風紀の見回りでしょ?お仕事頑張って』


「できた。美少女完成」


香織は私のサイドの髪を編み込みにしてゆるくサイドに結った。


「顔に絆創膏を貼った美少女なんて有り得ないから」


「ん~・・利奈は美少女よ?今日だって男子達がそわそわしているでしょ」


いやいや、香織ちゃん。絆創膏貼っている女が珍しいんだって。



「6時限目が体育なんて・・・疲れちゃう」


まわりの生徒がぶつぶつ言っていた。


「バスケなんてできなーい」


できなーい!やだ~!・・・こればかり・・・うるさいなぁ・・・



体育教師のホイッスルが鳴り響いた


「男女混合の3ON3やるぞ!」


この学校って男女のふれあい多いよね。

今日は2年A組の男子生徒が隣で体育をしているし。


疑問を香織にぶつけると、納得できるような、できないような答えが返ってきた。


「ウチの学園って球技大会、体育大会がクラス毎に縦割りにチームが組まれるてチーム対抗戦をするのよ。だから練習をし易いように体育も縦割りに組み合わされることが多いの。ウチのクラスは剣崎先輩と皆川先輩と同じチームだからね」


なんて迷惑な話しなんだ・・・



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